2017-10

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

星 雅彦の資質

 曽野綾子は渡嘉敷島の『集団自決』について記された第三の資料として、1970年、沖縄タイムスのコラムに掲載された作家・星雅彦の文章によってその存在を知ったと言う。これが琉大図書館に在った「渡嘉敷村における戦争の様相」という事である。この中には赤松隊長の自決命令は書かれてない。これは『概要』よりも後に書かれたに違いなく、村長らは隊長の自決命令を確認できなかったので、記述を削除したのだという根拠にしていた。

 しかし、それは曽野の勝手な判断である事が、伊敷清太郎氏の綿密な検証によって否定された。当ブログでも書いたように、『様相』は『概要』の草稿である事が明らかなのである。

星雅彦 タイムス1973612
 1973年6月12日沖縄タイムス

星 雅彦の資質 »

欺瞞論法その2

 昨日偶々見ていたテレビの記者会見で、10日から1ヶ月間辺野古の工事を停止して政府と沖縄県との話し合いに入ると、官房長官が発表した。この発表に記者団も驚いたのか、この件に質問が集中していた。

 私も何でこの時期に工事の停止を政府が打ち出すのかと訝しく思った。恐らく、内閣支持率が急低下している中で、工事を強行して世論の反発を高める事を避けたい意図があるのだろう。1ヶ月間工事を停止しても、政府が辺野古基地建設を断念するわけがない。この間、知事の埋め立て承認取り消しも延期されるのであり、その間、目に見えない所で工事をシュクシュクと進められる危険性もある。翁長知事には、売郷的な施策を採らないように切に願う。

                    『諸君』連載第2回
                         『諸君!』連載第2回

欺瞞論法その2 »

三戦記をめぐる欺瞞論法

 安倍政権の支持率が不支持率を下回ってきたのは、言うまでもなく、「戦争法案」と言われる「集団的自衛権」を可能にする安保法案が、今国会で成立する可能性が大きいからである。

 学者や知識人の間では、憲法の精神を踏みにじるからダメだという高度な議論がされている。だが、何でこれほどに国民的関心が高まっているかと私が思うに、この法案の成立によって、自衛隊員の命の危険がこれまでより格段に大きくなるという、国民全体の不安が高まったからではないだろうか?
 自衛隊員の危険は、即自分らの危険という感覚が日本人には有るのだと思う。自衛隊員といえども、自分らと遠い存在では思えないのだろう。自衛隊員は機械でもなく、ロボットでもない。自衛隊員の危険は自分の危険という感覚は、自衛隊を親しみを感じるという事ではないのだが、自衛隊員の危険は自分らの危険と感じる感覚が、日本人一般にはあるのではないか。

 安倍政権が辺野古に普天間基地の移設を強行しようとしている事には、日本(ヤマト)人一般には大した危機感がなく、支持率は下がることはなかった。しかし、「戦争法案」と言われる安保法案が成立する見通しになると、それは自分たちに危険が及ぶ事だと感じて、たちまち政権への批判が高まる。日本(ヤマト)人は現金民族なのである。
 それでも、この法案は成立するだろう。そして、徐々にというか或いは急激にというか、自衛隊への応募者は減って行って、退職者は増えてて行くのだろうね。

私の『集団自決の真実』
          『集団自決の真実』wac文庫

三戦記をめぐる欺瞞論法 »

元嘉手納町長Mのインタビュー

 植草一秀氏ブログの7月7日の記事で、元嘉手納町長Mが7月5日『日経新聞』のインタビューに答えた記事を取り上げて、「移設反対が知事の公約」と言ったのは、翁長知事の謀略を露わにした恐るべき内容であると糾弾している。

 植草氏は次のように言っている。

 沖縄県民が理解した翁長雄志氏の選挙公約は、「辺野古に基地を造らせない」であったはずだし、いまもそのはずだ。
「辺野古に基地を造らせない」と「移設に反対する」はまったく違う。似ても似つかない。


               

                       7.5 『日経』記事

元嘉手納町長Mのインタビュー »

6.23をめぐる月刊『潮』の証言

 1971(昭和46)年の月刊『潮』11月号は、「生き残った沖縄県民100人の証言」(沖縄は日本兵に何をされたか)という特別企画がされた。
 この特集には、赤松元大尉の私記『私は自決を命令してない』という弁明記も掲載されている。『諸君』71年10月号からは曽野綾子が、『ある神話の背景』の連載を開始している。半年後に沖縄の日本復帰を控えて、軍国主義復活勢力が蠢動し始めた時期と重なっていた訳である。

 その中で、牛島中将の自決、及び島田知事の最期に関する記述のある、三人の証言を拙HPに転載した。
「私は島田知事の最期を見た」(山本初男)・「島田知事の人柄」(徳田安全)・「牛島中将自決現場にいた私」(新垣隆生)の三篇である。


 

6.23をめぐる月刊『潮』の証言 »

今日6月23日は

今日6月23日は、よく知られた沖縄の戦争終結記念日の慰霊の日である。この記念日は、私が小中高生であった日本復帰前からあったようであるが、私はよく覚えていない。復帰前からその日は追悼式典は行われていただろうが、今ほどにはマスコミも大きく扱わなかったのだろう。近年になるにつれ、社会がその日に注目するようになってきたように思える。

 何故、その日が戦争終結記念の日かと言えば、昭和20年のこの日、沖縄戦の日本軍最高司令官・牛島満中将と副司令官の長勇中将が摩文仁の丘の洞窟で自決し、組織としての日本軍の戦いが終わった日だからである。私が言わなくても、こんな事は今は誰でも知っている事であろう。

 私の小中学校の修学旅行の定番コースには、やはり南部戦跡が組み込まれていた。私は戦後数年して、沖縄戦を生き延びた親から生まれているのだが、私の親の家族は犠牲者が一人もいなかったせいもあるが、親やその親、伯父伯母らから戦争の悲惨さを聞かされた事はなかった。犠牲者のある家でも戦争中の話はしてなかっただろうから、南部戦跡を廻る時でも、生徒には悲壮感などなくピクニック気分だった。

今日6月23日は »

沖縄は国にたかっているか?

 池田信夫という、以前に「サピオ」かどこかで、曽野綾子と「集団自決」裁判について対談して、大江健三郎の「誤読」指摘を貶していた評論家が、『沖縄の不都合な真実』を持ち上げる書評をブログに書いている。

 ましこ・ひでのり氏が『うらそえ文藝』今年度号で、その書評を取り上げて批判の対象にする論考を載せている。池田信夫は大久保潤・篠原章著の『沖縄の不都合な真実』を高く評価しているのだから、ましこ氏の批判は篠原氏・大久保の著者にも向けられているわけだ。

                  12年度決算ベースでの国庫支出金・地方交付税
                 
       
                  12年度国庫支出金・地方交付金合計額
        
                     2012年一人当たり国庫支出金・地方交付税合計額

沖縄は国にたかっているか? »

『うらそえ文藝』、正稔の論文

 『うらそえ文藝』を3年ぶりに入手した。
 沖縄は自由にものが言えない「言論封殺」社会だと、この文芸誌を主宰している星雅彦及び当号に論文を載せている上原正稔はかねがね言い募っている。
 しかし、この文芸誌は年一回の発行であるが、編集長の星雅彦は、「大江岩波裁判」原告側の筆頭弁護人であり上原正稔の「言論封殺」訴訟の弁護人でもあった「靖国応援団」徳永信一との40ページを越える対談を載せている。

           urasoe20.jpg
                        20号目次の一部

『うらそえ文藝』、正稔の論文 »

作家・上原正稔の資質

 上原正稔は自分の肩書を「ドキュメンタリー作家」としている。英語で「document(ary)」とは、文書(の)とか記録とか公文書とかである。しかし、我々が普通に持つ「ドキュメンタリー」という用語のイメージは、例えば「、NHKスペシャル」、或いは朴壽南氏の「アリランの唄」などの記録映画にあると思う。

 上原正稔は80年代前半から米公文書館に保存されていた沖縄戦の記録フィルムを見つけ出し、それの購入資金を一般から募る「一フィート運動」を起案して、そのフィルムを編集して一般に公開するという運動を成功させている。よって、「記録映像作家」という意味で、「ドキュメンタリー作家」という肩書に相応しいだろう。

                  syounen umezawa
                        正稔と梅澤

作家・上原正稔の資質 »

櫻井の「言論封鎖」文章

 山崎行太郎氏は、先々月から自ブログで一か月以上、ジャーナリスト・櫻井よしこの批判記事を連続的に書いていた。山崎ブログ過去記事を見てみれば、もう10年近く前から櫻井よしこ批判を繰り返しているようだ。
 2009年9月13日の記事では、櫻井のデビュー作であり、出世作である『エイズ犯罪 血友病患者の悲劇』(94年度大宅荘一ノンフィクション賞受賞)は、09年の時点で絶版になっており、薬害エイズ関係の櫻井の著書はその他にも多いらしいが、本屋に注文しても在庫なし、重版予定なしだったそうである。今はamazonでも中古でさえ出品がない。

 山崎氏の分析では、当時マスコミからエイズ犯罪の首謀者として、疑惑の目を向けられていた安倍 英(たけし)医師を追及し、テレビキャスターとして立場も利用しながら、興味深そうに、犯罪者として描くことによって自著を売り出そうとしたのではないか、という事である。
 安倍医師は業務上過失致死罪で起訴されたが、2001年第一審で無罪となった。識者の調査でも、安倍医師には犯罪性もなく、過失もなかったという弁護論が有力となっていたらしい。

 櫻井は最近は保守論客を自認して、国粋的な本を多数出しているが、山崎氏によれば、櫻井にはオリジナリテイーがなく、既に他の保守論者が言った事を倣って反復し、過激な調子で発言しているに過ぎないという。
 処女作でも、同様な手法で売り出したのだろうと思える。

週刊新潮2009の櫻井・梅澤   週刊新潮2009
    「週刊新潮」2009年7月16日号「日本ルネッサンス」 
 

櫻井の「言論封鎖」文章 »

«  | ホーム |  »

プロフィール

キー坊@ウチナー

Author:キー坊@ウチナー
沖縄本島中部、巨大な米軍基地を抱える町の生まれ。
齢を重ねるごとに、沖縄戦へのこだわりが強くなります。
曽野綾子・『ある神話の背景』は沖縄を究極的な軍事基地にする目的を持っています。「集団自決」は沖縄戦の集約された出来事だと思います。『ある神話の背景』は沖縄への抑圧・差別の集約文書です。

HP・「その『神話』の背景」(文献・資料集)
http://keybow.co

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (2)
関連著作の紹介 (73)
渡嘉敷島関連 (19)
座間味・阿嘉関連 (19)
奄美その他 (38)
曽野綾子論 (35)
基地 (55)
政局 (45)
自論 (40)
STAP問題 (17)
慶良間全般 (1)

FC2カウンター

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。