2017-04

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少年二人処刑にまつわる嘘

 渡嘉敷島赤松隊で最初に処刑されたのは、4月半ば、小嶺武則、金城幸二郎という16才の阿波連部落の少年二人である。二人はニシ山での集団自決に失敗して米軍に保護され、手当てを受けて快復したところを阿波連部落に帰されていた。
 『渡嘉敷島の戦闘概要』には、
軍の使者として渡嘉敷住民へ連絡のために住民避難地へ派遣された十六才の少年小嶺武則金城幸次郎の両人は不幸にも途中赤松隊将兵二人に捕らえられ米軍に通じた理由の下に直ちに処刑された。」と記載されている。

 「ある神話の背景」で、赤松隊長は自ら少年二人の取調べに当たり、少年らに、
「お前らは捕虜になったんだ、日本の者は捕虜になればどうするんだ。」と訊いている。「そしたら、兵隊さん、死にます、と、はじめは言った」。「死ぬか、阿波連へ帰ってくれ」。「そしたら阿波連へ帰ります、というので私は、そのまま、戻ってきたのです」。(中略)「(電話線を)松の木に引っかけて、それで首をくくったらしいのですが、詳しいことは私も見てないのです」と、言っている。(『集団自決の真実』p238~239)  これに対して、古波蔵元村長は手記で
「阿波連の少年二人の処刑についても、(赤松が)『自分で首を吊って死んだんです』と言っているが――(中略)しかし乍ら、赤松は駐在巡査を使って家族の許より呼び出し、下士官二人が途中で引き取って軍へ連行し、赤松の処刑命令が出て殺された事が事実である」
と言っているらしい。(同p238)
 両者は利害が相反する関係である。どっちが本当だか、中立の立場からは判断は付け難いだろう。

 故石田郁夫のルポ『慶良間の虐殺』(1968)に次の記載がある
「米軍に収容され、軍病院で回復し、便者にきた十六歳の小岩武次(ママ)、全城幸太郎(ママ)の二少年も処刑(切腹)。」
 
石田が現地の体験者から聞き取ったものだが、私は最初これを読んだ時、16才の少年が切腹できるものか?、と疑問に思ったから、これは誤報だろうと思っていた。赤松の言うように、自分で首を吊った可能性もありと思っていた。

 だが、昨年(2008.2月)刊行された謝花直美著の「証言沖縄『集団自決』」に、当時15才で役場職員だった吉川勇助氏の次のような証言がある。
 日本軍が一斉に投降した後、勇助さんの顔見知りだった兵隊が突然打ち明けた。『二人の少年を殺害現場に連行した。穴を掘らせて、年長の少年は自分で腹を切って、兵隊が介錯をした。もう一人は"自分で死ねません"と言ったので、目隠しをして後ろから斬った』。(中略">">">)『黙っていることが耐え切れなくて、言ってしまったのだろう』と勇助さんは思った。兵隊が今にも泣き出しそうな様子だったからだ。」 

 吉川勇助氏が石田のルポを読んでいて、これに合わせて嘘を言ったのではあるまい。1967年に石田郁夫が吉川勇助氏から聞き取った可能性も無いことはないが、その聞き取りが、40年後に吉川氏の証言によって裏付けられたことになる。
 曽野綾子と赤松嘉次は謀議の上で、少年二人の斬殺を、「せっかく赦免したのに自分で勝手に死んだのだ」という事にしたのである。自分の戦争犯罪を無化しようとするたいへんな犯罪行為である。
 「証言沖縄『集団自決』」には、処刑に関するもう一つの『嘘』を証明する証言がある。8.16に米軍の投降勧告文書を届けに来た与那嶺徳・大城牛の殺害に関する件である。次回に。
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コメント

吉田春子は誤りです。 宮里春子は他に2つの姓を名乗ったことがあるようです。

凡夫はまだ

和田さん。
京太郎は何度かのコメントを見て判断し、投稿拒否にしました。過去コメントは残してます。凡夫はまだ投稿拒否にしてません。
彼らがたむろする所は狼魔人のコメント欄でしょう。はしゃげる所はあそこしかないと思うのです。

それから、宮里盛永の子であるのは吉田春子ではなくて、宮平春子だったと思います。

馬鹿げた錯覚

京太郎と凡夫を排除したのですか。   彼らは論破した!大勝利だ!と宣伝するのでしょう。

本来相手をするには、ばからしい相手ではあるがこのような輩にだまされる層も存在すると思うので論評する。

凡夫は小児が「お前は悪者だ、お前が悪い、お前のやることはすべて悪いんだ」とわめいているようなもので、抽象的・一般的・包括的に相手が誤っていると語っているに過ぎず誤りを具体的に検証していない。 京太郎はA歴史的事実とその検証 B歴史認識にかかる事実と検証 C 異なる歴史認識にかかる争いの事実と検証の区別も出来ていないようである。 家永訴訟は具体的な教科書検定を巡る争いであり、検定側は(確認された)軍の住民殺害よりは、集団自決のほうが多いからそれを書けといわれたのであり、裁判時に初めて国が主張したという経緯ではない。 

凡夫は裁判官が宮村幸延の詫び証文を(決定的)証拠としないのは不当だ、けしからんと言っている。                  

とんでもない。同じようなケースの証文に証拠力があるとする裁判官など居るはずがない。いてはならない。  冷静に前提を考えれば一般人にもそのような者はいないはずである。  少し考えれば、わかること。 互いに音信不通の親族の一方が事件に巻き込まれて死亡したとして、単に他の親族が、生物学的に遺伝子が近い、婚姻を通じて擬制血縁関係となったというだけの理由で直ちに、死亡した親族の事件の一端でも知りうる立場にあり、真実解明に寄与できるということにはならない。 そう思うとしたらそれは、親族だから知っているはずだという決めつけにすぎず、他の親族が何らかのルートにより事件の一部を知り得たとする証拠や、何らかの事件との接点が存在しない限り証拠力は皆無である。 

 宮村幸延についていえば、彼は1945/3月前後かなり長期に渡って座間味島を遠く離れた山口に居たのである。
何時の時代でも、どの地域でも互いに音信不通と考えられた者の前触れのない事件についてよほどの条件が整わない限り、通常はわかるはずがない。 わかるとすれば、宮里盛秀と共通の父親、宮里盛永が宮村幸延に宮里盛秀が「実は(軍の命令を語り)私が住民に自決命令を下すことにした」と語ったのを(宮村幸延が直接か、他の誰かが伝聞で)聞いていることが必要である。
   
冷静に考えれば、宮里盛永の子である吉田春子が60年以上経過した後の証言で「宮里盛秀が父盛永に軍命令で住民を自決させるように言われている」という証言の証拠力と比べても詫び証文の証拠力は格段に低い。   なぜなら、吉田春子の証言の証拠力が限りなく0に近いとしても、詫び証文の証拠力はそれだけでは0に過ぎないからである。

凡夫は知性に欠けているか、悪知恵を働かせ煽動しているにすぎないのかどちらかである。

狼魔人さんのところから来ました。我慢して結構拝見しましたが、時間の無駄でした。
色々と引用しているのに、全部、飛躍した結論にしかなっていませんね…。猛省を望みます。
狼魔人さんへのコメントも、たった一人のブログを金科玉条のごとくおっしゃるのは笑止ですよ。
こないだまで「強制されて書いた」とか言ってたのに今度は「泥酔してて覚えてない」ですよ?子供が聞いても矛盾にぶち当たります。泥酔してても強制されたことだけ覚えてるんですよね?笑う気にもなれません。

騙りか?

この京太郎は、「京の京太郎」さんでない事は間違いない事です。
つい最近、「京の京太郎」さんと私信を交わしたので、もしかしたらと思ったのですが、全く違うようです。(一応確認の連絡をしますが)

すっとぼけて、かき回しを企んだようです。相手にしない方がよいかもです。

住民の捕虜 ?!

京太郎さん
家永教科書裁判で、国は軍の住民殺害よりも集団自決のほうが数が多いから集団自決を書けとの主張を展開した。

【427】>米軍は何故、このような行為を一般住民にさせたのかと。 軍隊にとって、敵方に降伏するということほど、屈辱的なことは無い。 その屈辱的な勧告を、敵方に渡った、身内だと思っていた存在からされたらどうなるのかということを・・。
本来このような行為は、軍使を立ててやればこのような悲惨なことは無かったろうに。 京太郎は、疑問という域を超えて憤りを覚えるね。こいつ等 わざと やっらせたな!とね。-引用終わり

これは住民の軍への降伏勧告のことと思われる。阿嘉島では軍人の梅沢も降伏勧告をしたが。   さて、靖国カルトの特徴をよく示した内容。 降伏が無条件に屈辱的とは限らない。食料の消耗や逃げることが出来れば諜報にもなる。  三十六計 逃げるにしかずという。 戦略的思考をするならあるいは逃げ、一時屈服しなければならないこともある。  それを捕虜にならず自決を強要する心情主義はいさぎよくも何ともない。 再起を捨て、自省を拒否する小児の思考にうぬぼれているに過ぎない。

何故、住民が敵に捕まれば、捕虜ということになるのか。 梅沢や藤岡は集団自決を戦国時代の自刃にたとえている。領主の領民が領主の交替を悲しみ、集団自決した事例は寡聞にして知らない。 

領主とその息子が自刃しているのは、平清盛に助けられた源頼朝が自らは、報復を恐れ、平家一門直系の男子や木曽義仲の息子を殺害したからだ。 領主の妻は信長の妹、市でも生き延びる場合(滋賀)と自刃(石川)する場合がある。 豊臣秀頼の子は殺害されるが、娘は仏門行き。

 戦国時代と比較するのは誤り。 領民は集団自決を選ばない。  領主はいつ殺されるか幽閉中の苦痛に耐えられず、自刃する。「ある神話の背景」で富野が(死ぬのがこわいからといって自ら死ぬことがあるでしょうか)というのは事情をごまかしている。  確実にそれも残虐なやり方で殺されると思い込んでいる状況でいつ殺されるかわからないことに耐えられず死ぬことはある。 最後まで逃げ延びて再起を期す欧米中の戦略指向に比べて幼く、見栄っ張り(結果よりも見栄を大事にする)指向である。 私はそんなことを強要する奴らとは共存できない。

紛らわしいh.m.

[C424] 、[C427] の「京太郎」さんは、
「京の京太郎」さんではないようですね。

「京の京太郎」さんは、挨拶ができないような方ではありません。

「京太郎」さんにお願いします。もし宜しければ、これまでにWEBに書き込んだあなたの文章をご案内いただけますか?

渡嘉敷島の住民殺害

京太郎は、常々疑問に思うんです。
米軍は何故、このような行為を一般住民にさせたのかと。
軍隊にとって、敵方に降伏するということほど、屈辱的なことは無い。

その屈辱的な勧告を、敵方に渡った、身内だと思っていた存在からされたらどうなるのかということを・・。

本来このような行為は、軍使を立ててやればこのような悲惨なことは無かったろうに。

京太郎は、疑問という域を超えて憤りを覚えるね。
こいつ等 わざと やっらせたな!とね。

誤解があったようなので

>最初に「住民虐殺」だけでなく「集団自決」を教科書に載せろと要求したのは保守である。家永教科書裁判第三次訴訟では、集団自決を記述せよとの文部省の検定意見は適当か、集団自決の様相はどんなものだったか、などが争われた。

と訂正します。

家永裁判

京の京太郎さんでしょうか?ようこそ拙ブログへお出で下さって有難うございます。
今回、ni0615さんのコメントへの異議でしょうか。

>最初に「住民虐殺」だけでなく「集団自決」を教科書に載せろと要求したのは、保守である。それで家永検定訴訟が起こった。

私も、このni0615さんのような認識を持っているのですが…。当時、文部省が「集団自決」を自発的に行った殉国美談として書くように、執筆者に要求したのだと思っています。つまり「軍命」(強制)では無かったような書き方をせよ、との圧力だったと認識しています。

いずれ、ni0615さんからのコメントがあると思います。

>最初に「住民虐殺」だけでなく「集団自決」を教科書に載せろと要求したのは、保守である。それで家永検定訴訟が起こった。

このコメントは事実と順序が違っていると思うね。

集団自決を教科書に載せるように要求したので、教科書裁判が起こされたのではない。

1988年の那覇地裁で行われた家永裁判のなかで、文部省の代理人が壕の追い出しのようにその数が不明確なものより、人数の多い集団自決を教科書に載せた方がよいのじゃないかと提案したことによって、集団自決が教科書に掲載されるようになったという順序だと記憶している。

狼魔人の亡霊たち

>ni0615さん
狼魔人のブログみているときに、あなたの書き込みも読みました。またブログでもチャンネル桜の不祥事を暴かれようともしています。ぼくもあの水島とかいう連中のやっていることは問題だと思っています。ろくに話し合おうともせずに、すぐに逮捕しろなどといい、国家権力に頼ろうとするのは、言論人としてはフェアではないでしょうし、訴訟戦術に訴えていた、かつての左翼連中とやっていることは同じです。最近は「保守」連中の思考が暴力的になっているのが気になります。
そして、狼魔人のブログには涼太とかいう人間が軍にだけ責任を押し付けるのは不当だといっていますが、手榴弾をわたしたり、日本軍の中国戦線での残虐な行為を一般人とくに女性に伝えることで、アメリカの残虐性を印象付けようとしたのは、証言も多数あり、事実だと考えられます。このことを鑑みれば、軍は民間人に対しても捕虜になることを軍令で禁じただけでなく、あらゆる方法を使って、捕虜にならないように誘導していたとしか言いようがありません。やはり、軍にも責任があるというべきでしょう。狼魔人に関してはブログなどの媒体で批判しぬいていくしかないのでしょうね。「トンデモは発生と同時に押さえ込め!」です。奴のブログの「愛読者」なんて批判しようと思っている奴ぐらいでしょう。別段、面白いブログでもなく、プロパカンダの域にも到達していない、ただのアジテーションの繰り返しですからね。いずれにせよ、ブログを将来開いたら、沖縄のことも書こうと思っているので、そのときには狼魔人の言説も脱構築していこうと思います。

古記事整理から(1)、「住民虐殺」隠蔽

世界日報 07/5/17
「日本の名誉」懸けた裁判/原告負ければ、勢いづく左翼

より一部引用。全文はGoogleすれば見つかります。
~~~~~
 この裁判を通じて、実は「軍命令」なるものは存在せず、それどころか原告側が訴えているように「島民の遺族の補償のために、虚偽の軍命令を容認した」というのが真相であれば、沖縄の左翼運動はその「足場」を喪失し、一方、沖縄の保守派の活動が大きく弾みを付けることは明らかだ。

 依然として残る自衛隊アレルギーも解消されよう。

 最近でも自衛隊の音楽演奏会が中止されたり、自衛隊員を父に持つ子供が「お父さんは人殺し」などと教師に言われて、深く傷ついたという話があるほどなのだから。

 故に原告側は「二人の名誉回復だけにとどまらず、日本の名誉を守り、子供たちを自虐的歴史認識から解放して、事実に基づく健全な国民の常識を取り戻す」裁判と位置付けている。

 もちろん、教科書にある記述も全面的に見直しを求められよう(公判途中で、記述修正が行われ、関係者を驚かせたが、これも後述する)。

 これに対して被告は、「軍は住民を守らない」という沖縄戦観を覆す意図を持った、極めて政治的な意味合いのある裁判である、と警戒感を強める。
~~~~~~
2年前、これを書いたのは熱心に沖縄に通い続けた鴨野守記者だろうか、沖縄の自衛隊関係者の裁判への熱い関与が、文章に反映されている。


なお、
~~~~~
 「軍命令による集団自決」は、その後、左翼勢力を中心に、沖縄戦の最大の悲劇であり、沖縄戦の特徴と喧伝(けんでん)されてきた。
~~~~~

これは虚偽である。

最初に「住民虐殺」だけでなく「集団自決」を教科書に載せろと要求したのは、保守である。それで家永検定訴訟が起こった。

今次の裁判を通じて、「住民虐殺」が「集団自決」の遥か後景に隠されてしまったら、それも、原告側意図の成就といえる。

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キー坊@ウチナー

Author:キー坊@ウチナー
沖縄本島中部、巨大な米軍基地を抱える町の生まれ。
齢を重ねるごとに、沖縄戦へのこだわりが強くなります。
曽野綾子・『ある神話の背景』は沖縄を究極的な軍事基地にする目的を持っています。「集団自決」は沖縄戦の集約された出来事だと思います。『ある神話の背景』は沖縄への抑圧・差別の集約文書です。

HP・「その『神話』の背景」(文献・資料集)
http://keybow.co

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