2017-08

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欺瞞論法その2

 昨日偶々見ていたテレビの記者会見で、10日から1ヶ月間辺野古の工事を停止して政府と沖縄県との話し合いに入ると、官房長官が発表した。この発表に記者団も驚いたのか、この件に質問が集中していた。

 私も何でこの時期に工事の停止を政府が打ち出すのかと訝しく思った。恐らく、内閣支持率が急低下している中で、工事を強行して世論の反発を高める事を避けたい意図があるのだろう。1ヶ月間工事を停止しても、政府が辺野古基地建設を断念するわけがない。この間、知事の埋め立て承認取り消しも延期されるのであり、その間、目に見えない所で工事をシュクシュクと進められる危険性もある。翁長知事には、売郷的な施策を採らないように切に願う。

                    『諸君』連載第2回
                         『諸君!』連載第2回

 曽野綾子は、『ある神話の背景』の第2章で、『鉄の暴風』において当事者でない人物からの伝聞で書かれた「自決の隊長命令」を渡嘉敷村の当事者が引き写して『概要』に書き、さらにそれを引き写して、(隊長命令の記述がない)『様相』が書かれたのだと決めつけている。だが、それは伊敷清太郎氏の検証によって否定されている。伊敷氏は綿密な検証によって、曽野のいい加減かつ意図的な理由づけによる隊長命令の否定を、否定したのである。

 ところで、曽野はこの前段階で、重大な詐術を行っている。それは何かと言うと、『鉄の暴風』の著者・太田良博が聞き取ったとする証言者・宮平栄治、山城安次郎の二人は戦時中の当事者ではないから、「伝聞」による記述だと断定している事である。
  これについて太田氏は、1985(s60)年になってからであるが、、曽野とのタイムス論争で、その二名は単なる情報提供者であって証言者ではないとそれを否定している。(何故もっと早くそれを言わなかったのかと太田氏に不満が残るが)

 たとえ太田氏の否定が無くとも、宮平・山城の2名は曽野に対して、太田氏に証言したとは言ってないのである。曽野自身がWAC文庫本『「集団自決」の真実』P64でカッコ付きで(もっとも、宮平氏はそのような取材を受けた記憶はないと言う)と書いてるように、宮平氏当人から証言を否定されているのである。山城氏に関しては取材をしたかどうかの記述はない。一方の証人からは否定され、もう一方の証人については何の記述もない。

 このような杜撰な取材によって、『鉄の暴風』は伝聞証拠によって書かれたと決めつけ、それを引き写して『概要』・『様相』が書かれた。それらの三戦記によって、「隊長の自決命令」という神話が創られたとしている。
 だが、太田氏がタイムス論争で表明したように、『鉄の暴風』は元村長や元防衛隊長らの村幹部らからの当事者からの聞き取りで書かれたものである。
 たとえ、太田氏の表明が無くとも、また記述が引き写されているにしても、『概要』・『様相』には当事者である元村長らの執筆者名が明記されているのである。曽野の「伝聞説」は明らかなでっち上げに他ならない。

 さんげつさん(伊藤秀美氏)がブログで、「曽野氏は捏造同然の陣中日誌を平然と引用したという武勇伝の持ち主」と規定しているが、この「『鉄の暴風』伝聞説」も武勇伝というかハナレ業である。 
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コメント

曽野も彼らも民間ウヨク

和田さん、コメントをどうも。

百田尚樹と蓑田胸記、何か似たような語感です。
民間の権力べったりのウヨクが正論を潰そうとするのでしょうね。

百田は現代の蓑田胸記

百田尚樹を擁護しています。百田は、「民間人は言論弾圧にみえるようなことを言ったりしてもかまわない」と発言している。 しかしながら、美濃部達吉など帝大法学部教授の地位を葬ったきっかけはいずれも蓑田胸記という民間右翼だった。
蓑田は一般人にとって意味不明な、右翼用語を乱発する者で百田の発言には意味不明なところは少ない。 百田は民間人なら何をしても良いとの理屈で言論弾圧の先兵をしている。 沖縄二誌を正す会が組織的に言論弾圧に手を染めた。日本会議などが追随するだろう。

居直り蛇女

阪神さん、情報を有り難う。
曽野が、大西や百田らを庇いつつ、半年前の自分のアパルトヘイト放言を正当化してますね。実に、山姥というよりも、ヌルヌル「蛇女」という感じです。
怒りで、体がワナワナです。(笑)

それにしても、『新潮社』は下らぬ出版社です。

取り消せ曽野

こんにちは。
発売中の新潮45に曽野の愚痴話が出ています。
「作家は、記事の取り消しなどしない。もちろん事実と違ったことを書いた時は別だ。」と書いています。
曽野よ、ある神話の背景はどうなってるの?
http://imgb1.ziyu.net/view/kimuke/1439012463.jpg.html
http://imgb1.ziyu.net/view/kimuke/1439012474.jpg.html
http://imgb1.ziyu.net/view/kimuke/1439012494.jpg.html

曽野と安倍の共通性

さんげつさん、コメントを有り難う。

どこまでも強弁を繰り返すという、二人の共通の性質は何処に源泉が在るかと思うに、結局は権力だと思います。この日本を支配している階層と、その上に居るアメリカではないかと思います。

だから、彼らは大船に乗ったつもりで、言いたい放題の道を進むのでしょう。

伊敷論文

伊敷氏の論文は言葉は丁寧ですが、内容は強烈で、曽野氏の『ある神話の背景』を完全に論破しています。曽野氏はその存在を、第3次教科書裁判で国側証人として出廷した時(1988/4/5)に、家永教授側の弁護士から知らされています。このとき自分のウソがばれたことを直感したと思います。にもかかわらず、大江・岩波裁判でこりずに『ある神話の背景』を出してきました。山崎氏らにコテンパンにやっつけられましたが、めげずに新版『集団自決の真実』を昨年出したことはご承知の通り。

人の言うことを聞かず、反論されてもまともに答えず、自己矛盾に陥っているのにも気づかず、ひたすら自分の意見を一方的に主張するだけ。これを(小児的)強弁法といい、ネットでよく見かけますが、わが国の首相もご愛用です。

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キー坊@ウチナー

Author:キー坊@ウチナー
沖縄本島中部、巨大な米軍基地を抱える町の生まれ。
齢を重ねるごとに、沖縄戦へのこだわりが強くなります。
曽野綾子・『ある神話の背景』は沖縄を究極的な軍事基地にする目的を持っています。「集団自決」は沖縄戦の集約された出来事だと思います。『ある神話の背景』は沖縄への抑圧・差別の集約文書です。

HP・「その『神話』の背景」(文献・資料集)
http://keybow.co

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