2017-10

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沖縄は国にたかっているか?

 池田信夫という、以前に「サピオ」かどこかで、曽野綾子と「集団自決」裁判について対談して、大江健三郎の「誤読」指摘を貶していた評論家が、『沖縄の不都合な真実』を持ち上げる書評をブログに書いている。

 ましこ・ひでのり氏が『うらそえ文藝』今年度号で、その書評を取り上げて批判の対象にする論考を載せている。池田信夫は大久保潤・篠原章著の『沖縄の不都合な真実』を高く評価しているのだから、ましこ氏の批判は篠原氏・大久保の著者にも向けられているわけだ。

                  12年度決算ベースでの国庫支出金・地方交付税
                 
       
                  12年度国庫支出金・地方交付金合計額
        
                     2012年一人当たり国庫支出金・地方交付税合計額

 沖縄で米軍基地撤去の機運が高まっている時期に、「わ(湧)いてでてくる「沖縄をあまやかすな」論者」の中に、当然、当書の著者は含まれているのである。
 このブログでも、大高本、大川本、篠原・大久保本はその類だと書いた。
『沖縄の不都合な真実』の趣旨は、簡単にいえば「日本政府から多額の振興金を貰う為に、沖縄は米軍基地の存在を利用している」というものである。その為に左右を含めての「沖縄エスタブリッシュメント」(支配階級)は、革新が「基地反対」の言論と運動を演じて、復帰以来高額の振興金を貰っていた。
 だが、近年革新勢力が弱体化してきたので、保守の中から革新勢力が担ってきた役割を演じて、さらに国から振興金を出させる様相になって来たというものである。その担い手がかっては辺野古移設に賛成していた翁長知事という訳である。

 こんな単純な構図は、沖縄をよく知らない大和人にとっては、よくぞ「沖縄の不都合な真実」を知らしめてくれたという感触であろう。そして、「何だ、俺たちは沖縄に対してやましい気持など持つ必要なかったのだ」という安ど感を与えるのだろう。ヤマト社会多数派に歓迎される書物である。

 篠原氏は、復帰後の一人当たり国庫支出金は沖縄県がずっとトップであると言っているのだが、地方交付金と国庫支出金の合計のそれは全国1位になったことはないのだ。地方交付金は機械的に決められると言うが、その内容については、項目も数多くて、係数は公表されず、ブラックボックスになっているという。それなのに、お役所の言う事をそのまま言うのは、経済の専門家としては分析が粗雑ではなかろうか。

 前にも言ったことだが、沖縄に米軍基地の大多数を押し付けて、対米従属を継続し、日本エスタブリッシュメントの権力維持を図っていくのが日本国の国是であるのが、日本国の実態である。数字的な操作、その他の作為は官僚の思うように可能であろう。わざと交付金を低く抑え、支出金を高くして、いかにも沖縄は他府県に比して突出した振興金をせしめているという印象を与えたいのである。

 そんな日本政府の言う事を単純に受け入れるのは、篠原氏の体制従属体質の露呈ではないのか? こんなヘイト本の著者に、まともな論議を尽くそうと思うのはあまりにお人好しの姿を晒すようで、もうお仕舞にしたい。
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コメント

キー坊さんへ

キー坊さんへ
現状認識について、キー坊さんとそれほど大きな違いはないと思っていましたが、「こんなヘイト本の著者に、まともな論議を尽くそうと思うのはあまりにお人好しの姿を晒すようで、もうお仕舞にしたい」という最後の部分はとても残念です。
いずれまた機会を頂ければ、コメントを書きこみたいと思います。
ありがとうございました。

伊波洋一氏講演

こんにちは。
6月24日に伊波氏が講演するそうです。
私は24日、国会周辺のデモに参加しています。
翌25日、同じ場所で開催される別の集会には参加しますが、24日は未定です。
http://stop-kyoujinka.jp/zenpan/20150624shukai/20150624flyer.pdf

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キー坊@ウチナー

Author:キー坊@ウチナー
沖縄本島中部、巨大な米軍基地を抱える町の生まれ。
齢を重ねるごとに、沖縄戦へのこだわりが強くなります。
曽野綾子・『ある神話の背景』は沖縄を究極的な軍事基地にする目的を持っています。「集団自決」は沖縄戦の集約された出来事だと思います。『ある神話の背景』は沖縄への抑圧・差別の集約文書です。

HP・「その『神話』の背景」(文献・資料集)
http://keybow.co

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