2017-06

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訪米中の要請団

 訪米中の翁長知事が、今月に入ってから、やっとアメリカ政府関係の要人に会ってもらっているようだ。時間が前後するが、昨日3日に初めて国務省のヤング日本部長、および国防総省のアバクロンビー副次官補代行と会談した。
 私は5月27日の記事でも書いたのだが、20年前大田知事が、米軍基地の縮小、日米地位協定の改定を訴える為、何度か訪米したのだが、次官補などの大物高官には会う事出来ず成果はなく、政府や野党から税金の無駄使いだと批判されていた。だから、今回の翁長知事も実質的な効果は期待できないと書いた。

 翁長知事も、日本部長だとか副次官補代行とかの下位の高官にしか会ってもらえてない。辺野古新基地の建設断念を要請する知事に対し、国防省の副次官補代行は辺野古移設が「唯一の解決策」とつっぱねている。国務省の日本部長は軽くあしらうつもりで会ってやったのだろう。
翁長知事米要人と会談
  面談を終えて、シンクタンクを出る翁長知事ら

 1日には、シンクタンク・米外交問題評議会(CFR)のシーラ・スミス上級研究員と、戦略国際問題研究所(CSIS)のマイケル・グリーン上級副所長と相次いで面談した。面談は非公開で、県は2人の意向として内容を明かしていない。両氏は普天間飛行場の辺野古移設を進めるべきだという立場で、厳しい意見が出たとみられる。(タイムス記事)

 この二人に会ったというのは問題ではないか?米外交問題評議会(CFR)や戦略国際問題研究所(CSIS)とは、アメリカの「軍産複合体」の代行機関と言うべき機関だと言われている。戦略国際問題研究所(CSIS)のマイケル・グリーンという人物は、ジャパンハンドラーとして、知る人ぞ知る人間である。日本政府を操っている人物だという研究者もいる。
 面談の内容を秘密にしていている事に疑惑が残る。知事を脅したのではないだろうな?この二人が辺野古移設断念に、耳を傾けるはずはない。知事は何でこんな人物らに会ったのか?

 2日には、ワシントンの上院議員会館で、同院軍事委員会ジョン・マケイン委員長(共和、アリゾナ州選出)、ジャック・リード副委員長(民主、ロードアイランド州選出)と面会した。両氏の意向で内容は非公開だが、マケイン氏は沖縄タイムスの取材に、米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設について「実現可能で、沖縄の負担軽減のためにも不可欠だ」と話した。(タイムス記事)

 この記事には私はうんざりさせられた。上院軍事委員会といえば、2011年5月に、普天間基地の辺野古への移設を断念して、嘉手納空軍基地への統合を検討するよう国防総省に求めた委員会である。その時声明を出したのは、レビン軍事委員長(民主)、マケイン筆頭委員(共和)、ウェッブ外交委員会東アジア太平洋小委員長(民主)の3人である。(朝日記事)

 私はこの時期に、これは歓迎すべき声明だと思って、賛成する記事(20115.28)を書いた。新基地建設をともなう事なく普天間が返還されれば、沖縄にとって大きな利益になるなる思ったからである。しかし、あれから4年、防衛相・外務省ら日本政府の辺野古移設実現への「不屈」の努力によって、マケインらも考え方を変えたのであろう。

 また、稲嶺名護市長、糸数参院議員、県会議員団、経済界代表団らに、ある米下院議委員は「中国の軍事力拡大で沖縄に基地を維持する必要性はより高まっており、県外移設は困難だ」と述べたと、木で鼻を括った回答をしたという。
 今回の知事以下の「辺野古断念要請団」は、米国の反応に何らかの期待を抱いていたとしたら、それは甘い期待であり、それこそ「税金の無駄使い」であったと言うしかない。

 アメリカが日本を「属国」として支配し続ける為には、沖縄に米軍基地の大部分を押し付け続ける必要性がある。そうする事によって、米の「属国」としての日本の政治体制が安定するからだ。
 沖縄人は、民主主義国「アメリカ」という国家に、僅かの情け心も期待してならないのではないか。今度の知事らの訪米報道を見て、そんな思いを強くした。
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コメント

冷遇は予想通りです。

さんげつさん、コメントを有難うございます。
私は今は、情報は沖縄タイムスと琉球新報を、ネットで見ているだけです。が、知事がマイケルグリーンという人物と会って、その内容は公表されなかった事に疑問を持った事と、嘉手納統合を提唱していたマケインが今は、「辺野古しかない」と言っている事に気分が良くないのです。
アメリカは政治家のほとんどが、辺野古移設を考えている情況になってるようですね。仲井真知事の時代からすでにそうでしょうが。

おっしゃるように、目に見える成果はないものの、アメリカ社会にある程度の影響は与えたと思います。問題はこれからで、翁長知事が何時「埋め立て承認取り消し」を打ち出すかですね。いいタイミングでなるべく早く表明してもらいたいものです。

訪米の成果は十分

キー坊さんは厳しい見立てのようですが、私は違った見方をしています。

米政府や米議会の関係者に会ってこんな成果がありましたといった事態はもとより想定外です。日米首脳会談をやって基本方針を確認したばかりですから、その繰り返しになるのは当然です。

訪米の第一の目的は米国のメディアを味方につけることです。ワシントンポストは、「沖縄知事、反基地掲げワシントンへ」の記事で、「アメリカは土地泥棒だ」という知事のコメントも紹介するなどかなり好意的です。全部に目を通したわけではありませんが、反応はまずまずと思います。

次に政権関係者です。ワシントンのキーパーソンは、国務次官補と国防次官補らしいのですが、このクラスが出てくることはありません。移転問題を考え直してもいいよというメッセージに受け取られかねないからです。しかし、このまま行ったらカオスになるリスクもありますから、米国としても情報は欲しいはずです。日本部長が出てきたのは、圧力をかけると言う意図もありますが、翁長氏の覚悟の程の見定めでしょう。他も同じで、いろんなルートで探ったということでしょう。思ったより沢山出てきた印象があります。
ここでの当面の目標は、このまま安倍に任せて大丈夫かという疑念をアメリカに持たせることです。

翁長氏は日米安保条約は重要というスタンスですから米国と同じ土俵です。その上で、アメリカも当事者だ、どうなっても知らんぞとすごんだとすれば、それなりにメッセージはとどいたのではないでしょうか。安倍はいまいち信頼性に欠けるとなると、今後どういう展開が考えられるか、内々に検討することはあり得ると思います。

あとはこれを出発点にゴリゴリ穴をこじ開けていくことです。

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キー坊@ウチナー

Author:キー坊@ウチナー
沖縄本島中部、巨大な米軍基地を抱える町の生まれ。
齢を重ねるごとに、沖縄戦へのこだわりが強くなります。
曽野綾子・『ある神話の背景』は沖縄を究極的な軍事基地にする目的を持っています。「集団自決」は沖縄戦の集約された出来事だと思います。『ある神話の背景』は沖縄への抑圧・差別の集約文書です。

HP・「その『神話』の背景」(文献・資料集)
http://keybow.co

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