2017-10

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

翁長雄志を信じるか信じないかだ

 シュクシュク大臣の菅義偉官房長官が、今日渡沖して明日5日、翁長雄志知事と会談するという事が、本土メディアでも大きく報じられている。しかし、この会談で、普天間移設問題に新しい展開が生じるとは誰も予想しない。

                 4月3日沖縄タイムス
                  4月3日沖縄タイムス

 会談に向けて、翁長知事は「辺野古新基地は造らせないという公約の実現に向けて、全力で取り組む私の考えをしっかり説明したい」と述べている。シュクシュク官房長官の菅氏は、「お互いに忌憚のない意見をまず交換したい」と言っている。
 おそらく、菅氏はその場では、「シュクシュク(粛々)と埋め立てを実行させて頂く」とは、ヤマトゥンチュらしさを発揮して言わないだろう。大和人は面と向かっては、相手の嫌がる事やるぞという本音をいわない。だが、翁長知事の言う事に素直に頷く事もない。事後のインタビューでは、また「シュクシュク」を繰り返すに違いない。
 会談は「物別れ」となる以外になることなく、意味のない会談になるだろう。
 だが、菅官房長官が、今まで頑なに拒否していた翁長知事との会談を、何故今、沖縄に行ってやる事にしたかといえば、政府の中枢幹部が翁長知事に面会しないという事に、国民的批判が高まっているからだと思える。誰が見ても変だからだ。
 そこで菅氏は、家族用住宅地区の西普天間という、軍事施設ではない土地の返還にまつわるセレモニー参加のついでに、知事に会ってやろうという事である。

 我々が見たら、何の意味を持たない会談に見えても、当事者にとっては重い意味を持っているとは思える。翁長知事はもっと積極的に国に対峙する姿勢を示すべきであるという意見も強まっている。

 たとえば、植草一秀氏は今も翁長氏に対する疑惑を捨てていないようである。
 3月31日の植草氏のブログでは、「トップ会談物別れでお茶濁す極秘シナリオ」と題する論考を書いて、辺野古に基地を造らせないという翁長知事の公約を実行するためには、知事権限に属する「埋め立て承認の撤回と取消」を表明する事が最も有効な手段であるのに、何故それをしないのにか?政府に既成事実を積み重ねさせるために、政府と知事が極秘に申し合わせたシナリオでないか?との疑惑を述べている。

 しかし、この植草氏の推測は、翁長氏の立場を斟酌しない性急なものではないかと、私は思う。翁長雄志氏は左翼・革新の闘士ではなく、親の代からの保守、沖縄自民党の下でエリート政治家の道を歩んできた人物である。沖縄自民党は中央自民党の支配下にある地方政党である。翁長氏は中央自民党に「恩義」ある立場の人間である。

 バリバリの革新側の政治家が立候補しても、過去二回(糸数恵子・伊波洋一)の知事選のように、仲井真に勝てなかったのだ。翁長雄志は、日米安保や嘉手納基地の存在を肯定するバリバリの保守政治家であったのである。その翁長氏が、辺野古に最新式の米軍基地を建設する事には強く反対して、恩義ある自民党の仲井真前知事に反旗を翻して、辺野古反対を掲げて知事選に打って出たのである。

 彼のモチベーションは「沖縄のアイデンティティー」=「ナショナリズム」である。だが、彼の過去の経歴は保守であるゆえに、国家権力および沖縄の米軍基地歓迎派の勢力に対する、真正面からの対決姿勢を求める事は過酷な要求であると思う。保守人脈や実業界との関係が複雑に絡み合っていると想像できる。
 今は、ジリジリとした権力からの圧力に対抗する策を必死になって、探っているのではなかろうか。

 知事の今の姿勢を謀略だと憶測するのは、余りに性急な事だと思う。翁長氏の「ナショナリズム」は本物だと信じて託す他に、今は、ウチナーンチュの取る道は残されてないと思う。
 
スポンサーサイト

コメント

翁長知事訪中

朝ののラジオを聴いていたら、上念 司(じょうねん・つかさ)という経済評論家なるものが、翁長・菅会談について、
「沖縄はなぜ普天間の辺野古移転に反対するかと言えば、普天間の軍用地主などが、出て行かれたら、国からの金が入ってこないから反対するのだ。辺野古に移設すれば沖縄の負担が軽くなるのに、反対する理由は金を国から引き出す為の策略だ」などと、言っていた。
今月知事は訪中するそうだが「ご報告」の為に、行くのではないだろうねと、揶揄している。

グレンシー柔術を心得ているとの事で、やけに元気良く、やけに調子よくしゃべる権力追随右翼には、虫唾が走る。

訪米

伊藤さん、コメントをどうも。
訪米をしてもよいと思いますが、米政府は聞く耳を持たないでしょうね。効果としては、海外メディアに及ぼすものを期待するという事でしょう。それをやってもよいと思いますが、それも翁長知事の本気度に掛かっていると思います。

翁長・安倍会談

月内に両者が会談するという報道が出ていました。

安倍首相にとっては、自分より先に翁長知事が訪米して、海外メディアの前でいろいろしゃべられては面倒です。妨害工作にでてきましたね。
 
翁長知事はさっさと訪米するべきです。

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://keybowokinawan.blog54.fc2.com/tb.php/379-915f3e86
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

«  | ホーム |  »

プロフィール

キー坊@ウチナー

Author:キー坊@ウチナー
沖縄本島中部、巨大な米軍基地を抱える町の生まれ。
齢を重ねるごとに、沖縄戦へのこだわりが強くなります。
曽野綾子・『ある神話の背景』は沖縄を究極的な軍事基地にする目的を持っています。「集団自決」は沖縄戦の集約された出来事だと思います。『ある神話の背景』は沖縄への抑圧・差別の集約文書です。

HP・「その『神話』の背景」(文献・資料集)
http://keybow.co

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (2)
関連著作の紹介 (73)
渡嘉敷島関連 (19)
座間味・阿嘉関連 (19)
奄美その他 (38)
曽野綾子論 (35)
基地 (55)
政局 (45)
自論 (40)
STAP問題 (17)
慶良間全般 (1)

FC2カウンター

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。