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知事選直後の衆院選
11月16日の沖縄県知事選は予想通りに、翁長雄志氏が仲井真現知事に大差で勝利した。私はこれまで、元来が保守政治家の翁長雄志氏が、本気で中央自民党政府に反逆して、辺野古基地建設阻止の公約を実行する気があるのかと、疑問を呈してきた。当選後に公約を翻して、基地建設を容認する為の偽計・トリックではないかという疑惑があった。保守の先輩・仲井真知事のやり方を倣うのではないかという事だ。
その主な理由は二点あると思った。

沖縄選挙区立候補者 一つは、喜納昌吉や植草一秀氏が疑問を呈したように、仲井真知事が承認した「辺野古沿岸埋め立て」の取り消し・撤回を、公約として明言しなかった事。 彼を支持している一部の沖縄実業界が、埋め立て工事を欲していて、それに応えてやろうという意図があるのではないかという疑惑である。この疑惑を補完する要素として、前嘉手納町長のM(宮城篤実)が超党派の翁長支持グループ(オール沖縄勢力)のメンバーになっている事だった。米軍基地存在を利用して、蓄財したMが本気で辺野古基地の建設阻止を望んでいるはずはないと思ったからである。
二つは、翁長氏は沖縄の保守エリートとして王道を歩んできた存在であり、沖縄自民党県連、中央自民党の支援があったから市議、県議、那覇市長4期連続と、一度も落選を経験する事なしにやってこられたのではないか。もし、本気で自民党に逆らうとなれば、どんな激しい抑圧があるか予測も付かない。植草氏・小沢氏・鳩山氏らが受けたような人物破壊工作が、国家権力から為される危険性もある。まず予想される事は財政的な締め上げだろう。
それらの艱難辛苦をはねのけて、辺野古基地建設を阻止の政策を実行する意思があるかと疑問だった。
上に挙げた理由で、私は翁長氏の立候補は権力追随政治家として、国家権力に奉仕する為の計略であると決め付けていた。しかし、11月16日の当選以後の彼の言動を見ていると、この私の見方が思い込みでしかなかったのではないかとの思いが生じている。
荻上チキという、ラジオで夜のニュースワイド番組のキャスターをしている若いジャーナリストがいる。荻上氏は11月16日の沖縄知事選の取材に行って、当選日の夜に翁長氏にインタビューしている。(文字起こしサイト)
インタビューの一部が18日の放送で流されていた。私は次の部分が印象に残った。
荻上:今回、速報が出たときに、仲井眞さんの事務所の方にも行っていたんですけど、仲井眞さんは敗戦の弁の時にですね。自分は公約を破ったことは一度もないと話していて、町を取材を取材していた時、仲井眞さんに期待して投票していたのに、今回、裏切られたという方が翁長さんに入れたという方がいた。翁長さんに裏切られたらもう沖縄は終わりだと、そういう思いを込めた...
翁長:ぼくは裏切る前に自分が死にますよ。それぐらいの気持ちを言わないと沖縄の政治はできないですよ。ね。それぐらいの決意でやらなくちゃいかんですよ。今ね、予測不可能な中で、こんな言い方をされるとね、私はどうやってその言葉に言えるかというとね、その時は死んで見せますという、それぐらいの決意しか言えないですね。これはまどろっこい形で、世の中の常識がこうだから、万が一だったらできませんとか、攻める材料でしか考えてないからね、僕からしたら、「死んで見せます」というぐらいの気持ちでやるしかないですね。
当選後の高まりもあっただろうが、翁長氏の答えには怒気があるように思えた。初対面の大和人報道人からそんな質問をされた事に気分よくなかったのかもしれないが、県民の気持ちを踏みにじって公約を覆した仲井真知事と同じに思われたのが不本意という事だったのだろう。
私は、翁長氏のこの言い方を聞いて、彼の言葉には嘘はないかもしれないと、同じ沖縄の同世代のものとしての直感を持った。荻上氏の質問を遮って、「裏切る前に自分が死にますよ」と返している。彼の辺野古拒否の意思は本物かもしれないと思いになった。
今まで偽計だ、トリックだと決め付けてきたので恥ずかしい事だが、その後の新聞に載る翁長氏の発言を見ても、彼の意思は本物のように思えてきている。撤回の公約を明言しなかった「埋め立て承認」についても、前向きの意思を示している。(当選直後のタイムスインタビュー)
-埋め立て承認の取り消し、撤回についてどう考えるか。変更申請に対する対応は。
「埋め立て申請を厳しく調査したい。取り消し、撤回に向けて県民の心に寄り添って断固とした気持ちで取り組みたい。変更申請も私なりにしっかり審査して名護市と意見交換しながら知事の権限を行使したい」
衆院解散、総選挙への対応は「知事選後、1カ月以内の総選挙になる。県民が判断したオール沖縄の意味合いが十二分に反映されると思う。私自身がどういう触り方をするか。保革の垣根を越えた輪を広げる努力をしたい」と話し、候補者擁立などで次期衆院選に関与する意欲を表明した。
当選後に、これだけ辺野古新基地建設阻止に関する姿勢を見せているという事は、彼の意思の本物性を示すものとして受け止めたい気持ちに私は変化している。また、今日告示された「解散総選挙」においては、4選挙区でオール沖縄勢力の候補者一本化が実現された。これは翁長氏当選の効果によるものだと思う。自民と野党との勢力関係は3:1だが、これは逆転して1:3になると私は予想している。
植草一秀氏も翁長当選後は、ブログで翁長批判の記述を控えている。むしろ、今回の総選挙との関連では、
「ストップ安倍政権」を実現するための方策になる。沖縄では、「ストップ仲井真政権」を実現するために、保守とも「腹八分腹六分」で手を握ったのであるなら、その方式を国政にも導入するべきである。
と、沖縄の保革共闘(オール沖縄)の選挙方式を評価しているのである。
アベノミックスの如何わしさが民衆に認識された始めた今、今度の総選挙では野党統一候補方式が多く採用されているようであり、衆院において与野党伯仲が期待される状況に成っているのではないか。これも沖縄の知事選が与えた効果だと思う。
喜納昌吉は、翁長氏が当選後に埋め立て承認撤回の姿勢を見せた事に応じて、衆院選立候補を取り止めた。選挙では下地幹郎を支援するというが、離滅裂ではないか。下地も県内ゼネコンの御曹司なのだ。
もう政治の世界から足を洗って、音楽に戻ったら如何なものか。まだヒット曲を作る力はあるだろう。
安易にあっさりと、翁長氏への疑惑を取り払った小生の態度は怒られそうであるが、マスコミに見せている今の翁長氏の態度は演技ではないように思える。もう、翁長雄志を信用して見守る以外には、私には何もできないのである。
その主な理由は二点あると思った。

沖縄選挙区立候補者 一つは、喜納昌吉や植草一秀氏が疑問を呈したように、仲井真知事が承認した「辺野古沿岸埋め立て」の取り消し・撤回を、公約として明言しなかった事。 彼を支持している一部の沖縄実業界が、埋め立て工事を欲していて、それに応えてやろうという意図があるのではないかという疑惑である。この疑惑を補完する要素として、前嘉手納町長のM(宮城篤実)が超党派の翁長支持グループ(オール沖縄勢力)のメンバーになっている事だった。米軍基地存在を利用して、蓄財したMが本気で辺野古基地の建設阻止を望んでいるはずはないと思ったからである。
二つは、翁長氏は沖縄の保守エリートとして王道を歩んできた存在であり、沖縄自民党県連、中央自民党の支援があったから市議、県議、那覇市長4期連続と、一度も落選を経験する事なしにやってこられたのではないか。もし、本気で自民党に逆らうとなれば、どんな激しい抑圧があるか予測も付かない。植草氏・小沢氏・鳩山氏らが受けたような人物破壊工作が、国家権力から為される危険性もある。まず予想される事は財政的な締め上げだろう。
それらの艱難辛苦をはねのけて、辺野古基地建設を阻止の政策を実行する意思があるかと疑問だった。
上に挙げた理由で、私は翁長氏の立候補は権力追随政治家として、国家権力に奉仕する為の計略であると決め付けていた。しかし、11月16日の当選以後の彼の言動を見ていると、この私の見方が思い込みでしかなかったのではないかとの思いが生じている。
荻上チキという、ラジオで夜のニュースワイド番組のキャスターをしている若いジャーナリストがいる。荻上氏は11月16日の沖縄知事選の取材に行って、当選日の夜に翁長氏にインタビューしている。(文字起こしサイト)
インタビューの一部が18日の放送で流されていた。私は次の部分が印象に残った。
荻上:今回、速報が出たときに、仲井眞さんの事務所の方にも行っていたんですけど、仲井眞さんは敗戦の弁の時にですね。自分は公約を破ったことは一度もないと話していて、町を取材を取材していた時、仲井眞さんに期待して投票していたのに、今回、裏切られたという方が翁長さんに入れたという方がいた。翁長さんに裏切られたらもう沖縄は終わりだと、そういう思いを込めた...
翁長:ぼくは裏切る前に自分が死にますよ。それぐらいの気持ちを言わないと沖縄の政治はできないですよ。ね。それぐらいの決意でやらなくちゃいかんですよ。今ね、予測不可能な中で、こんな言い方をされるとね、私はどうやってその言葉に言えるかというとね、その時は死んで見せますという、それぐらいの決意しか言えないですね。これはまどろっこい形で、世の中の常識がこうだから、万が一だったらできませんとか、攻める材料でしか考えてないからね、僕からしたら、「死んで見せます」というぐらいの気持ちでやるしかないですね。
当選後の高まりもあっただろうが、翁長氏の答えには怒気があるように思えた。初対面の大和人報道人からそんな質問をされた事に気分よくなかったのかもしれないが、県民の気持ちを踏みにじって公約を覆した仲井真知事と同じに思われたのが不本意という事だったのだろう。
私は、翁長氏のこの言い方を聞いて、彼の言葉には嘘はないかもしれないと、同じ沖縄の同世代のものとしての直感を持った。荻上氏の質問を遮って、「裏切る前に自分が死にますよ」と返している。彼の辺野古拒否の意思は本物かもしれないと思いになった。
今まで偽計だ、トリックだと決め付けてきたので恥ずかしい事だが、その後の新聞に載る翁長氏の発言を見ても、彼の意思は本物のように思えてきている。撤回の公約を明言しなかった「埋め立て承認」についても、前向きの意思を示している。(当選直後のタイムスインタビュー)
-埋め立て承認の取り消し、撤回についてどう考えるか。変更申請に対する対応は。
「埋め立て申請を厳しく調査したい。取り消し、撤回に向けて県民の心に寄り添って断固とした気持ちで取り組みたい。変更申請も私なりにしっかり審査して名護市と意見交換しながら知事の権限を行使したい」
衆院解散、総選挙への対応は「知事選後、1カ月以内の総選挙になる。県民が判断したオール沖縄の意味合いが十二分に反映されると思う。私自身がどういう触り方をするか。保革の垣根を越えた輪を広げる努力をしたい」と話し、候補者擁立などで次期衆院選に関与する意欲を表明した。
当選後に、これだけ辺野古新基地建設阻止に関する姿勢を見せているという事は、彼の意思の本物性を示すものとして受け止めたい気持ちに私は変化している。また、今日告示された「解散総選挙」においては、4選挙区でオール沖縄勢力の候補者一本化が実現された。これは翁長氏当選の効果によるものだと思う。自民と野党との勢力関係は3:1だが、これは逆転して1:3になると私は予想している。
植草一秀氏も翁長当選後は、ブログで翁長批判の記述を控えている。むしろ、今回の総選挙との関連では、
「ストップ安倍政権」を実現するための方策になる。沖縄では、「ストップ仲井真政権」を実現するために、保守とも「腹八分腹六分」で手を握ったのであるなら、その方式を国政にも導入するべきである。
と、沖縄の保革共闘(オール沖縄)の選挙方式を評価しているのである。
アベノミックスの如何わしさが民衆に認識された始めた今、今度の総選挙では野党統一候補方式が多く採用されているようであり、衆院において与野党伯仲が期待される状況に成っているのではないか。これも沖縄の知事選が与えた効果だと思う。
喜納昌吉は、翁長氏が当選後に埋め立て承認撤回の姿勢を見せた事に応じて、衆院選立候補を取り止めた。選挙では下地幹郎を支援するというが、離滅裂ではないか。下地も県内ゼネコンの御曹司なのだ。
もう政治の世界から足を洗って、音楽に戻ったら如何なものか。まだヒット曲を作る力はあるだろう。
安易にあっさりと、翁長氏への疑惑を取り払った小生の態度は怒られそうであるが、マスコミに見せている今の翁長氏の態度は演技ではないように思える。もう、翁長雄志を信用して見守る以外には、私には何もできないのである。
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コメント
埋め立て阻止
裏切りの要因
仲井真知事が県民を裏切った大きな要因は、何千億円の補助金に魅せられたからではないと、思います。
その直前に、徳州会への選挙違反の大きな手入れがあったからです。虎雄の娘達や妻まで逮捕されてました。徳州会王国は滅亡です。
仲井真は過去2回の知事選で、資金提供を含めた強い支援を沖縄徳州会から受けたに違いないです。
一連の司法による徳州会への公職選挙法違反摘発は、徳州会を潰す目的と共に、仲井真への強い恫喝の為だったと思います。もちろん検察はそんな事おくびにも出さなかったですが。
アルコール依存による認知症もあったのだが、仲井真は県民から裏切り者の烙印を押される事よりも、司直から手錠を掛けられる事に堪えられなかったのです。ケチな人間というしかないです。
その直前に、徳州会への選挙違反の大きな手入れがあったからです。虎雄の娘達や妻まで逮捕されてました。徳州会王国は滅亡です。
仲井真は過去2回の知事選で、資金提供を含めた強い支援を沖縄徳州会から受けたに違いないです。
一連の司法による徳州会への公職選挙法違反摘発は、徳州会を潰す目的と共に、仲井真への強い恫喝の為だったと思います。もちろん検察はそんな事おくびにも出さなかったですが。
アルコール依存による認知症もあったのだが、仲井真は県民から裏切り者の烙印を押される事よりも、司直から手錠を掛けられる事に堪えられなかったのです。ケチな人間というしかないです。
翁長雄志氏
翁長氏の講演を聞いたことや、実際に会ったことがあります。非常に見識のある、大臣クラスの人物だという印象を持ちました。大臣といっても、現在の大臣ではありません。その言葉に重みのあった時代の大臣です。今は小学4年生が総理大臣を勤める時代ですから。
仲井真氏は知事という肩書があったのでそれなりに見えましたが、それほど深いという印象はなかったですね。ただ、後年あんなに派手に裏切るとは夢にも思いませんでした。
仲井真氏は知事という肩書があったのでそれなりに見えましたが、それほど深いという印象はなかったですね。ただ、後年あんなに派手に裏切るとは夢にも思いませんでした。
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埋め立てられたらおしまいです。
どんな手を使っても阻止しないといけませんね。
DVDのぬちがふうを注文し、視聴しました。
劇場版との違いですが、冒頭の旧暦3月3日の祭りの部分が挿入された事ではないかと思います。
那覇市史 資料篇第2巻中の6に、3月21日に米軍による空襲が近い事を予測していた証言があります。
http://imgb1.ziyu.net/view/kimuke/1417703385.jpg.html
これは首里の軍司令部から全部隊に知らされた事かどうか不明ですが、大町大佐がこれと同じ情勢分析をしていたら、慶良間へは行かなかっただろうと思います。