2017-08

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DVD盤刊行されたらしいが

 ドキュメンタリー映像作家・朴壽南女史のHP『ぬちがふう』によると、「ぬちがふぅ(命果報)-玉砕場からの証言-」DVD盤が発刊されたそうである。
 HPの記載からは判らないが、これは2012年に発表された『ぬちがふう第一部』(渡嘉敷・本島編)のDVD化なのだろうか。だとすれば、『第二部』を発表しないうちに、『第一部』のDVD盤を出すという事だろうか。2012年5月中野での上映会の時に、その年の8月に『第二部』を上映すると朴監督は言っていた。配られたチラシには、二部は宮城親子への告発を含む内容になると書かれていた。HPにリンクされているYoutube映像では、戦時体験者の宮村姉妹、小嶺つる子さんらの証言を引き出して、宮城初枝捏造説を強調していた。
                朴壽南監督(2009年)
               朴寿南監督

 しかし、これだけ強調しながら、予告の時期から2年を過ぎても第二部は発表されてない。私は二度ほど、宮城初枝捏造説は根拠が薄いから、告発する内容にして欲しくないとのメールを送った。

 宮城初枝の遺言は、「1945年3月25日の夜、宮里盛秀助役らに連れられて梅澤隊の本部壕を訪問して、自決用爆薬を要望したが、梅澤隊長はこれを断った。よって隊長は自決を命令してない。」という内容である。
 3月25日の夜10時頃には、宮里助役はその時間、家族と一緒に居たという妹達(春子、トキコ)の証言、その日の夜7~8時頃から、宮城初枝は自分達とずっと一緒だったという小嶺つる子の証言を元に、初枝は梅澤元隊長と結託して、宮里政秀元助役に集団自決の責任をなすり付けたと、朴監督は決め付けている。また、宮里助役の弟の幸延氏が書いた「自決を命令したのは梅澤隊長でなく、兄の政秀です」という念書のコピーが初枝の遺品にあったという事も、結託説の根拠としている。

 「夜の10時頃、盛秀・初枝以下5名は本部壕に行ってない」「念書のコピーが遺品に在った」という二点を根拠として、「初枝の捏造説・結託説」を言っている。だが去年の6月頃、一連の記事に書いたのだが、この二点はまったく根拠には成らないものである。第一に、宮城初枝の手記(血塗られた座間味島)には、本部を訪ねたのは「夜」としか書いてなく、10時と特定してないのである。
 朴氏が10時だと特定しているのは、梅澤が「手記」で宮里盛秀達が夜10時頃訪ねて来たという記述に基づいているのである。西方を丘に囲まれた座間味集落は、夜7時半頃には暗闇になっていたと思える。一行は夜になった早い時間帯に本部壕を訪ねた可能性が強い。
 宮城晴美の証言によれば、宮里幸延が書いた(書かされた)念書のコピーは梅澤が郵便で送ってきたものだという。これ見よがしの梅澤の行動である。

 梅澤裕は常習的嘘つきであると言ってよい。手記には、「昭和三十三年、『週刊朝日』と『サンデー毎日』が最初に書きました……」と、週刊誌に大々的に書かれて、一家は苦渋を舐めさせられたとかの言い方をしている。だが、私は国会図書館で昭和33年の『週刊朝日』と『サンデー毎日』の全号を調べたが、そんな記事は全くなかっ。た阪神さんも同じ調べを行ったとの事。阪神さんはS32年の「週刊サンケイ」の記事に、慶良間の集団自決に関する記事を発見したが、それは「U隊長のごときは…」という「鉄の暴風」の一行を引用したものでしかなかった。)
 大々的な記事があれば、裁判で大威張りで証拠提出しただろう。
 
 世界日報によれば、梅澤裕は今年8月に死去したという。カジマヤーを2歳も上回る長寿であった。これを世界日報に知らせたのは、上原正稔のようであるが、正稔は認知証なのか?「『梅澤さんは決して人を憎まなかった真の英雄』と上原さんは語った」とある。或いはブラックユーモアなのか。

 嘘つき・梅澤裕の「夜10頃」記述と、アルコール依存症だった盛秀の弟の幸延に酒を飲ませて、強制的に書かせた「念書」の二つを根拠として、朴監督は宮城初枝・晴美親子「捏造説」と、宮城・梅澤「結託説」を展開したのである。ドキュメンタリー作家としてはあまりに杜撰ではなかろうか?
 もしかしたら、今回発刊されたDVD盤は第一部ではなく、新しい内容であり宮城親子告発を含んでいるかもしれない。朴氏はそんな姑息な事はしないと思うが、そうだとしたら、堂々と上映会で発表しないやり方は陰湿なものとなる。

 噂で聞く朴壽南女史の気性は、同じ女性に高圧的な態度をとるようである。正直に事実を梅澤に告白した宮城親子に対し、「馬鹿正直」と腹立ったのが本当の動機かもしれない。梅澤が本性をむき出しにした時期になってからはそんな評価もできようが、島人の純朴な感覚で相手を思いやっての行動としては、当然の事だったと私は思う。小生の母親でもそうしただろう。在日として首都圏で厳しい人生を送ってきた朴氏の感覚では理解できず、許しがたい宮城親子の行動だったのかも知れない。

 今回のDVDは告発の内容ではないと予想するが、約束してから2年以上の月日が経つのに、第2部が発表できないという事は、朴氏側に躊躇いが生じているからではないだろうか。宮村家の遺族など、第2部を待ち望んでいる人たちも少なくないと思うが、宮城親子告発の内容になっているのを知ったら、違和感を持つ人も多く出ると予想される。去年、宮里政秀の妹や娘、小嶺つる子さん(3月に逝去)と電話で話したが、宮城親子を恨む言葉はなかった。
 視力障害の壽南氏を娘の麻衣氏が支えているようだが、彼女にも躊躇いは有るのではなかろうか。「アリランのうた」という秀作を残している朴壽南監督である。晩節を汚してもらいたくないと思うのである。
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コメント

あの小説家をやめた人がw

こんにちは。
強制連行された朝鮮人慰安婦を見た人の証言には「同じ天皇陛下の赤子じゃないか。パカにするな」と彼女らが怒って言う話が散見されます。
このセリフをヘイトスピーチをしている馬鹿者に言ってやりたいですね。
もっとも、馬鹿だから何を言っても無駄ですがw
沖縄には慰安所が150近くあったので1カ所7人とすれば日本人、ジュリグワを含めればキー坊さんが言われるとおり1000人を超える事は間違いないでしょうね。

手紙を何度も出したのに返事をよこさないあの誠実なおばさんが叩かれています。
もっとも新しいネタはありませんが。
http://lite-ra.com/2014/10/post-575.html

我がシマにも慰安婦が

私は史料持ってないですが、米軍上陸前、嘉手納の海岸近くにも「慰安所」があって、慰安婦も時々集落内を歩いていたそうです。
私が小六の時、終戦時13歳だったという男の担任教師が、授業中次のような話をしていました。

戦時中、友達と二人で集落の道端に居るとき、慰安婦二人が来るのが見えたので、からかってやろうとガジマルの高木に上って待ち構え、慰安婦が木の下に来た時、一人が「チョーセン」、もう一人が「ピー」と数回叫んでやったそうです。
そしたら、慰安婦二人は怒って、竹の棹で木の上の子供を突つこうとしたものの届かず、慰安婦は「同じトンノウ陛下の赤子じゃないか。パカにするな!」と罵って、去って行ったという事を面白おかしく話し、クラスの笑いを取っていました。
50年ほど前の沖縄では、軍国教育を受けた教員の中には、まだまだこの程度の者が多かったような気がします。

沖縄全体として、何人くらい朝鮮人慰安婦が居たのかよく分かりませんが、千人以上は居たのではないでしょうか。

追加のみかと

こんにちは。
DVDについては「宜野湾市の日本軍「慰安所」に朝鮮半島から引き立てられた「慰安婦」少女たちについての証言を追加」とあるので、この強制連行された朝鮮人慰安婦を目撃した証言が追加されただけだと思います。

石川文洋の書籍(私が見た戦争、報道カメラマン石川文洋)に宮城初江さんの写真がありました。
大城澄江さんとのツーショットです。
http://imgb1.ziyu.net/view/kimuke/1413971380.jpg.html
http://imgb1.ziyu.net/view/kimuke/1413971393.jpg.html

大城さんのツーショットといえば秀幸氏の印象が強いです。
http://www.masnet.ne.jp/forum/bingoohrai/robouta/old/139/index.html
3人ともに馬鹿大尉梅澤を擁護する側ですね。

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キー坊@ウチナー

Author:キー坊@ウチナー
沖縄本島中部、巨大な米軍基地を抱える町の生まれ。
齢を重ねるごとに、沖縄戦へのこだわりが強くなります。
曽野綾子・『ある神話の背景』は沖縄を究極的な軍事基地にする目的を持っています。「集団自決」は沖縄戦の集約された出来事だと思います。『ある神話の背景』は沖縄への抑圧・差別の集約文書です。

HP・「その『神話』の背景」(文献・資料集)
http://keybow.co

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