2017-11

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稲嶺氏が再選

 一週間の選挙戦を終えて、名護市長選挙は移設反対の現職・稲嶺進氏が移設推進の前県議・末松文信氏を4千票余の差をつけて勝利した。この期間中に目立つような自民党大物政治家、小泉進次郎・小淵優子・石破茂などが末松応援のため渡沖し演説していた。石破に至っては、末松が当選したら500億円の経済振興資金を供与すると、露骨な利益誘導発言をしていた。

 正直、私の予想は、移設推進派の末松が数千票差で勝つのではないか、というものだった。防衛局や建設業者らの、市民へのなりふり構わぬ利益誘導活動が想像されたからだ。実際、過去の市長選・市民投票ではそうだったのである。また、恥ずかしい事だが、中部出身の小生が北部(ヤンバル)の人々に抱いていた偏見は、金儲けの為にはなりふり構わぬ行動をとる、というものだった。

稲嶺氏が再選


 我が嘉手納町は、前町長Mらが「島懇事業」受け入れて250億円の金を貰い、町中心部を再開発して、永久に米軍基地のシマとしてしまったのであるが、極く小数の人間は多額の利益を受けている。その中の一人が、戦争直前に名護から嘉手納に移住してきて、商売で成功し財を成した一家の長男(90歳代)である。その他にも、戦後北部から中南部に移住して経済的に成功した例は非常に多い。

 だから、多額の経済的利益を国家からチラつかされると、名護市民は容易くそれに乗ってしまうのではないかと予想していた。だが、選挙の結果は、1万9839票 対 1万5684票の4千票差で、移設絶対反対の現職・稲嶺進氏の勝ちであった。「大勝」あるいは「圧勝」ではないが、「快勝」とは言えるだろう。稲嶺氏勝利の要因は数件の要素があると思う。公明党が自主投票を決めたこと、末松氏は名護市の出身でなく伊是名村の出身であったこと、前市長の島袋良和が恋々として立候補に拘ったことで結束が乱れた事など。
 だが、移設派の最大の敗因は、仲井真知事が三千億円という金と引き換えに埋め立て承認、つまり辺野古基地建設を受け入れた事、及びその後の支離滅裂な承認の説明が名護市民の嫌悪感を誘ったという事ではないか。あの仲井真知事の醜態、その前の本部の圧力の前によって公約を翻しての、自民党国会議員団自民党県連の辺野古移設容認表明が、名護市民だけでなく沖縄人全般の羞恥心を呼び起こさせたものであり、名護市長選挙はその結果だと思える。

 仲井真県知事や自民党政治家らの公約破りが、名護市有権者千~三千人の中間派の嫌悪感を誘い、移設容認候補者を避けて、移設反対の稲嶺現市長への投票に向かわせたものと思う。だから、4千票の差といっても情勢によっては逆の結果も有り得た、というのが沖縄の自治体の状況だろう。仲井真知事や自民党本部は下手を打ったのだ。
 私は、名護の有権者は最低限の良識は持ち合わせていたのだと感服している。ヤマトに住む自分は、沖縄人としてホッとしている。ヤンバルの人は金にあくどい、という私の見方は偏見にでしかなかったと素直に謝りたい。金にあくどい事に付けては、我が嘉手納の有力者たちの方が上回っているだろう。

 今度は、11月にある県知事選で2度目の山場が来ることになるが、今回の名護市長選のように県民全体が「良識」を発揮できれば、移設反対勢力からどんな候補が出ようと、(仲井真が3度立つ事はないと思うが)移設容認の候補に勝つことができよう。しかし、有権者5万程度の名護市に比べて、沖縄県は有権者100万に近い大選挙区である。今、仲井真知事のリコール要求の署名活動が起こせないでいる理由は、離島を含んだ有権者の多さにある。
 また、沖縄県経済が県財政も含めて、政府からの交付金・補助金によって成り立っているのが現実である。仲井真知事の出身母体の沖縄財界は全て自民党に推薦された候補者を支援するだろう。
 これから10ヶ月ほどの間に政府は必ず工作をしてくるに違いない。規模においても内容においても、県知事選挙は市町村レベルの選挙とは違ったものになるだろう。某亡国宗教政党は知事選では、自民推薦の候補者の推薦を決定すると思う。
 また、名護市に対しては、政府自民党筋は陰に陽に圧力を掛けてくるだろう。稲嶺市政はこれからが茨の道になる。
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コメント

曽野宅へ謹呈した週刊金曜日

こんにちは。
アマゾンから週刊金曜日をギフトラッピングして贈りました。
昨日か今日、届いているはずです。
はがき一枚でいいから返事が欲しいですねw
あの表紙の女子高制服にババア面が最高ですねw

狼魔人・恵隆之介・沖縄対策本部やチーム沖縄・チャンネル桜の悪質な宣伝に惑わされなかったということです

石垣市長選挙や県知事選挙も気を引き締めて…

木のレールは事実だと思えるが、

例によって、赤松隊幹部はマルレ不出撃の責任を大町大佐の無能のせいにしてますね。信用できるものではない事は言うまでもありません。

木のレール

特攻 最後の証言 『特攻最後の証言』政策委員会 文藝春秋 2013.11.10は7年前にも刊行されていますが、皆本がマルレのレールは木であったと証言しています。
http://imgb1.ziyu.net/view/kimuke/1390313393.jpg.html

石破のおかげ

キモヲタ石破の500億発言で今回の結果になったと思います。
もし石破発言にも関わらず末松が大勝していたら、クスクラァーヤンバラーと言いたくなっていたでしょう。
絶望にならなかっただけでもホッとしています。

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Author:キー坊@ウチナー
沖縄本島中部、巨大な米軍基地を抱える町の生まれ。
齢を重ねるごとに、沖縄戦へのこだわりが強くなります。
曽野綾子・『ある神話の背景』は沖縄を究極的な軍事基地にする目的を持っています。「集団自決」は沖縄戦の集約された出来事だと思います。『ある神話の背景』は沖縄への抑圧・差別の集約文書です。

HP・「その『神話』の背景」(文献・資料集)
http://keybow.co

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