2017-08

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徳州会事件における権力の目論見

 徳州会・徳田虎雄の妻で、衆院議員・徳田毅の母親である秀子(75)もついに逮捕された。長年徳洲会と争ってきた日本医師会など、この国の既得権益勢力≒日本の支配勢力が、これまで潰そうとして潰せなかった徳洲会という反抗集団を、絶好の時が来たとして消滅させようと決意したようである。

 徳州会から追放された元側近(能宗某)が仕返しに、多量の裏情報を検察に垂れ込んだ件を好機として、医師会≒既得権益勢力≒日本の権力中枢は、マスコミ・警察・検察・裁判を通じて、徳田虎雄が一代で築いた「病院王国」を崩壊させようとしていると思える。虎雄を当初から支えてきた糟糠の妻であり、毅やその姉たちの母親である秀子が逮捕された事はその意思の表れであり、徳田家にとって最大の痛手になっているであろう。三年前当時の鳩山由紀夫首相が「普天間移設」に関して、挫折・首相辞任させられたのも、母親からの現金贈与・脱税問題をマスコミに大きく騒がれ、高齢の母親の事情聴取という鳩山家にとって最大の屈辱もあり得ると懸念したから、鳩山由紀夫は「辺野古回帰」という全面的敗北の決定をしてしまったのだと思う。

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                   2013.2月の「週刊新潮記事」          

 徳田家の次女・美千代は、次のように全面的に犯罪容疑を認めたと報道された。

 「昨年12月の衆院選を巡る医療グループ「徳洲会」の選挙違反事件で、徳田毅(たけし)衆院議員(42)(鹿児島2区)の姉で再逮捕されたスターン美千代被告(46)が13日、東京地裁の勾留理由を開示する法廷で、「徳田家が違法選挙の中心にあった」などと公職選挙法違反容疑を全面的に認めた。… きちんと責任を取らなければならない。何事も隠さず、罪を恐れず真実を語ってほしい」と呼びかけ、「真実を語らなければ多くの人を長く不幸にする。全てを正直に話し、私はこれでよかったと思う…と結んだ。」(14日[土]読売)

 検察の徳田秀子逮捕は実にえげつないやり方である言うしかない。徳州会が選挙において、多額の金をばらまくことは周知のことであったはずである。徳田虎雄自身や毅が立候補する場合はもちろん、徳州会の利益になる候補者に資金提供する事は、都知事選前の猪瀬直樹現知事に五千万円の裏金を出していた事に見られるように、明白な事である。また、昨年12月の衆院選で選挙区に多数の病院職員を派遣して、報酬を支払っていたという事も暴露されて、姉二人や徳州会幹部が逮捕されている。
 姉らの逮捕後に、徳州会の側から猪瀬直樹知事への五千万円の裏金提供がバラされたことは、徳州会から権力側への反抗であると思われる。毅の議員辞職は逃れられないが、徳州会「病院王国」の崩壊だけは避けたい、との意思表示ではないか。次女の反省的態度の表明もその表れであろう。猪瀬以外にも累の及ぶ政治家は多いぞとの必死の抵抗でもあろう。権力の側も、猪瀬直樹の逮捕なしの知事辞職と引き換えに、その願いは受け入れるかも知れない。

 前の記事でも書いたことだが、2006年の沖縄県知事選でも、それまで辺野古移設反対の糸数慶子支持であった「自由連合」は毅が代表となっていた。だが、直前になって毅は代表を辞任し無所属となって、普天間基地の「辺野古移設」を容認していた仲井真弘多現知事の支持に転換した。予想を覆した仲井真氏の当選後に、毅は自民党に入党した。これは当時既にALSに侵されて病床にあった虎雄の意思でもあったのだから、徳田家=徳洲会の沖縄に対する重大な背信行為であった、と言わずしてなんと言おうか。
 植草一秀氏の推測では、この時にも沖縄に職員を派遣して裏工作をさせたのではないかという。公明党=創価学会の活動も激しかったらしいが、徳洲会の活動も小さくなかっただろう。おそらく金も沢山ばらまかれただろう。仲井真側への裏金提供も考えられる。

 徳田家=徳洲会が何ゆえに沖縄県知事選において、基地反対勢力を裏切って基地容認の仲井真応援に回ったかといえば、植草氏は次のように推測していた。

 当時宇和島徳州会病院の万波誠医師の病気腎移植に絡んで、「臓器売買事件」として喧しく報道されていた事の取引材料にされたのではないかという推測だった。腎臓ガン患者から切り取った病気腎が慢性腎不全の患者に移植して有効であるという事実は、日本医師会などの金儲け医療にとっては非常に邪魔なことだった。既得権益勢力の側でしかないマスメディアは「臓器売買疑惑」があるとして、喧しく報道して宇和島徳州会病院を攻撃していた。徳洲会はこの攻撃を弛めてもらう代償として、沖縄の徳洲会を使って仲井真弘多当選させるために裏活動をしたという事である。仲井真に裏金を提供したことも十分に考えられる。沖縄県知事選の直後から、宇和島徳州会病院についての報道は止んだという。
 だが、話は宇和島徳州会病院の件だけでなく、毅の準強姦事件も絡んでいたようだ。2つの重大な弱みを握られて、徳洲会は反権力から権力の側への転換をしなければならなかったのだ。全身不随の状態に陥っている虎男としてはやむを得ない選択だったのかもしれないが、我が身を守るために沖縄を売り渡すことは断じて許されることではなかった。

 この沖縄県知事選は、第1次安倍内閣の時である。今アメリカの完全ロボットになった安倍首相はゴリ押しで辺野古移設を実行しよとしている思われる。2006年・2010年の2回の知事選で、仲井真側は少なくない資金・便宜供与を徳洲会から受けたと考えらる。検察・警察・マスコミが仲井真知事に圧力を加える事は可能である。今の徳洲会に対する凄まじい圧力は、遠く回した仲井真知事への圧力ではないのか?
 もう既に沖縄では、現実的な裏工作(アメとムチ)が為されているのではないか。今月末までに仲井真知事が「辺野古移設容認」への態度転換を表明することが考えられる。

 今の徳洲会を巡る騒動は、沖縄を永遠に「米軍基地の島」=「軍事植民地」に固定する為の、実に恐るべき謀略である。
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Author:キー坊@ウチナー
沖縄本島中部、巨大な米軍基地を抱える町の生まれ。
齢を重ねるごとに、沖縄戦へのこだわりが強くなります。
曽野綾子・『ある神話の背景』は沖縄を究極的な軍事基地にする目的を持っています。「集団自決」は沖縄戦の集約された出来事だと思います。『ある神話の背景』は沖縄への抑圧・差別の集約文書です。

HP・「その『神話』の背景」(文献・資料集)
http://keybow.co

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