2017-06

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グロテスクな日本

 地元沖縄住民の抵抗を無視して、1日にオスプレイ岩国から普天間基地に飛来、常駐配備が実行された。岩国の住民は厄介払いが出来たとセイセイしているのではなかろうか。岩国への搬入時も、どうせ1・2週間もすれば沖縄に持って行ってくれるのだと了解しての、形だけの搬入・試験飛行反対の声だったのではないか。いきなり普天間に搬入する事への沖縄の抵抗感を緩和する為のワンクッションに過ぎなかったと言うしかない。

 政府は日本全土に亘って飛行訓練を実施して、沖縄の負担を分かち合うなどと発表しているが、それは回数・時間・飛行方式など、申し訳程度のものと予想され、極力住宅密集地の上を飛ぶ事は避けるものになるだろう。岩国への最初搬入・本土全般での訓練実施は、沖縄だけが負担するのではないというアリバイ作りに過ぎない。

                 osprey10.1
                   タイムス紙面  常駐する所は沖縄の普天間基地であり、そこでは常に住宅密集地上空を飛ぶ事になるのである。本土での訓練の度にオスプレイは普天間基地から飛び立って、住宅密集地の上空を往来することになる。防衛省は米軍と協約を結んで、飛行時間帯の制限や、住宅上空を飛ぶ時は翼をヘリモード・転換モードにしないようにすると言っているが、米軍がそんな協定を守るはずがない。事実、今回の配備・飛来時も、ヘリモード・転換モードにして住宅地域を通過し、着陸している。

 米軍基地は沖縄に任しておけば良いのだ、という冷淡さが大和社会では充満しているように思う。人口全体の100分の1の沖縄で、住民の声など無視して県民を怒らせても、政府にとっては大した痛手にならない。が、圧倒的多数の日本本土の住民を怒らせれば大変である。たちまち倒閣運動等が起こり、日米安保体制が揺らぐ情勢になる。沖縄で米軍が住民の声を無視して、危険兵器を配備し手前勝手な訓練をやっても、安保体制には大した影響を及す事ない。圧倒的数の力でヤマトは沖縄を押さえ込む事が出来るのである。それを実務で担当する人間が、あの鉄面皮の森本敏という防衛大臣である。

 それにしても配備強行当日と翌日の中央メディアの報道ぶりにはうんざりさせられた。同日に内閣改造が行われたのだが、これも国民の視線をオスプレイ配備からそらせる為の予定作戦であったに違いない。当日のテレビ報道、翌日の新聞記事は、内閣改造についてのものが、オスプレイ報道の10倍くらいあった。「閉店バーゲンセール」のようなポスト大安売り改造を、深夜まで微に入り細に入りで報道していた。また、台湾船舶の尖閣付近領海接近はオスプレイと同じくらいの頻度で報道されていた。対米従属メディアと対米隷従内閣・対米隷属官僚が結束しての、沖縄へのオスプレイ押し付け大作戦である。

 田中真紀子の入閣が目玉として、メディアは沢山のスペースをその記事に当てていたが、田中真紀子は既に賞味期限の切れの政治家という感がある。髪結い亭主が防衛大臣にとり立てられた後、晒し者になっていたが、真紀子は何の助け舟も出さず「放置」していた。旦那と自分が大臣にしてもらっただけで、嬉しがるようなレベルの政治家に質が下がったという事か。角栄の子として、「尖閣問題」に関して中国に対して何らかの働きを見せるとは思えない。この大臣職を最後に政治家生活を終わるような気がする。
 沖縄選出の下地幹夫は解散総選挙では落選危機にあると思えるが、今回の郵政担当相登用で人気を盛り上げ、落選危機を回避したい為に、自分で就任を望んだのか。或いは、二度とは大臣になるチャンスは巡って来ない彼に恩を売って、普天間の辺野古移設に協力させようという官僚たちの魂胆なのか。どっちにしても、この土建屋息子は、普天間の辺野古移設に転じる事も考えられる。

 オスプレイを持ち込まれた沖縄では激しい反対運動が起こるのだろうか?佐藤優氏は「沖縄を甘く見ると大変な事になる」と政府に警告するかのようであるが、最近彼は対米隷従政治家の野田首相や前原誠司を賞賛したりしていて、私はこの人物の言う事には信頼が置けなくなっている。
 私は今、沖縄に住んでないので情況が良く分らないが、沖縄にはそれほどの反発力は残っていないような気がする。普天間ゲート前で座り込んでいる人達には高齢者が多いようだ。復帰後40年に亘る政府のシャブ(補助金)漬け行政により、その期間成長してきた若い世代には、基地押し付けに抵抗する執念がなくなっているような気がする。
 
 オスプレイ配備には、仲井真知事佐喜真宜野湾市長も強く反対はしている。だが、彼らは元々「米軍基地容認」の首長である。地元民は、彼らが政府から金をもらって来てくれると期待して選挙で彼らを選んだのだ。例の「アメとムチ」で締め上げられたら政府への抵抗姿勢を弱めてしまう事も大いにありえる。
 そんな沖縄の現状を見透かして、日本政府はオスプレイをこのまま普天間に固定し、「そんなに危険性が嫌だ、と言うのなら、辺野古への移設を認めろ」と要求してくる可能性がある。徐々に徐々に締め上げて、その実現を本気で計ってくるかもしれない。

 現実に沖縄に住んでなく、反対活動もしてない人間が、悲観的な事を書いて、いい気なものだと言われるかもしれない。しかし、最近の「尖閣」・「オスプレイ」を巡る国家権力の動きをみていると、「希望」より「絶望感」の方が湧き起ってくるのを防ぎ様がない。
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伝令を特定しても

当ブログのアクセスカウントが異常増加しているが、何かサーバーの誤作動か?或いは有名サイトで紹介されたのだろうか?

ところで、農林学校を卒業した男や松川の兄さんを特定しても、今となっては、彼らが「隊長の自決命令」を伝えたかどうかは分かりえないことです。
誰かが「隊長命令」を伝えていたら、村長は存命中に証言したと思います。

松川の兄さん

私が調べた範囲では次のようでした。

1.手榴弾の暴発で死亡した防衛隊員「松川の兄さん」(伊礼蓉子氏、沖縄県史10)は、
  「農林学校出身で玉砕で亡くなった人」(金城武徳氏、渡嘉敷村史)と別人である。

2.「松川の兄さん」と座間味を結ぶ線はない。

RE1391~1394

阪神さん
県民大会はなかったと思います。10/10空襲で沖縄県民は衝撃を受けたはずですが、大本営の台湾沖航空戦大戦果の虚報により、空襲の仇討ちで米空母に全滅に近い打撃を与え、続くレイテ決戦に勝利するものと信じ込まされていたはずで、梅沢の云うような危機感の迫った集会とはならない。

ぬちがふうでの座間味の住民の証言が気になります。

大町大佐の戦死は27日1時前くらいが有力で[1393]の2つめの情報だと大町大佐の戦死後に船艇破壊命令が出されたように書かれているが、もしそうだと27日となる。これは、やはり26日渡嘉敷の出撃が失敗後大町大佐の判断で26日早朝出された命令の可能性が高い。

[1394]ですが、地元の習慣がそうであれば、松川の兄さんを座間味と絞り込むことは無理ですね。
古波蔵姓と座間味にゆかりがある可能性を考えた根拠は1 狼魔人が古波蔵姓を改姓した者が多いことを挙げて秘密が隠されていると示唆したこと 2松川の兄さんを証言した伊禮蓉子が元古波蔵姓であったこと 3座間味に松川という地名があったこと 4阪神さんが撮った、渡嘉敷の慰霊碑の死者名簿防衛隊に古波蔵姓の一団の前1名分の名前が削られていること 5 古波蔵村長が伝令の件を隠すかかばうかのように感じられたことだけで、決定打はありません。
振り出しに戻って、当時45歳前後で妻子も爆死し、沖縄の農林学校を卒業した男を絞り込んで探すしかないです。

戦記の中の養子

和田さんは松川の兄さんが座間味島から婿養子に来たと推測していますが、私が住民の戦記を読んできた限りでは、その可能性は低いと思います。
それは、
①座間味の松川小の男性が渡嘉敷に婿養子に来たら、その男性の屋号は渡嘉敷の屋号に変わる。つまり結婚前の屋号では呼ばない。
②戦記では、婿養子というケースは1件しか見たことが無い。養子縁組の殆どが親族間でされている。
これはトートーメーが深く絡んでいるようです。下記の様な縁組が殆どです。
http://www.diamondmc.jp/case/87.php
③戦前の沖縄では他の村の人と結婚するケースは少ない。

ただ、鰹節の不振で海外へ出稼ぎに行った人が沢山いるので、そこで出会って結婚するという事もありえます。
また、座間味も渡嘉敷もウミンチュの繋がりがあったかもしれないので、民俗学か社会学の文献をあたるか、渡嘉敷に行って住民の方に直接聞くしかないですね。

要は、松川という屋号は座間味だけでなく本島にもあるし、渡嘉敷にもあったかもしれないので、婿養子であると考える必要は無いということです。

無電の発信元が不明

「投降する者は(宮城恒彦)2006.6」に海上挺進第一戦隊隊員だった砂川勝美氏の座間味戦回顧日誌の一部が引用されています。
それによると3月26日に舟艇破壊の無電命令が届いています。
ただし、発信元はこの回顧日誌の記述では不明です。
座間味での舟艇の破壊は、「寒さの中を海へ(宮城恒彦)2003.6」によると、女子青年団員の宮村文子さんがアマタマキジで兵隊がマルレを焼いているのを目撃しています。
ところが、阿嘉島では3月27日以降、出撃しています。
つまり、この無電が届かなかったからでしょう。
これは玉砕無電を打った後に無線機を破壊したからではないでしょうか。
http://imgb1.ziyu.net/view/kimuke/1349928477.jpg.html
http://imgb1.ziyu.net/view/kimuke/1349928503.jpg.html

大阪にて上映

「ぬちがふう」が大阪で上映されます。
http://www.geocities.jp/nutigafu/Top_screen.html

県民大会があったとすれば

こんにちは。下記は北中城村史第四巻からの抜粋です。
31年12月5日の県民大会の主催団体がわかります。
もし44年11月3日に県民大会が開かれていたとしたら、同様な団体が主催していたでしょう。
開催された可能性は0に近いですがw
http://imgb1.ziyu.net/view/kimuke/1349582248.jpg.html

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キー坊@ウチナー

Author:キー坊@ウチナー
沖縄本島中部、巨大な米軍基地を抱える町の生まれ。
齢を重ねるごとに、沖縄戦へのこだわりが強くなります。
曽野綾子・『ある神話の背景』は沖縄を究極的な軍事基地にする目的を持っています。「集団自決」は沖縄戦の集約された出来事だと思います。『ある神話の背景』は沖縄への抑圧・差別の集約文書です。

HP・「その『神話』の背景」(文献・資料集)
http://keybow.co

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