2017-10

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「尖閣」「竹島」問題への私観

 大分前に勇ましく、アメリカに「ノー」と言える人間だと格好つけていた石原慎太郎だが、東京都による「尖閣購入宣言」をした事によって、実はアメリカ追随の政治屋である事を露呈している。その宣言以後、日本と中国・韓国との間で、領土問題についての軋轢が喧しくなる一方である。
 前回でも書いたように、昨今領土問題に関して起きている一連の事件は、背後にアメリカの意思が存在している事が濃厚である。日本と中・韓との領土問題が紛糾すればするほど、米軍基地の存在価値が増大すると思わせられるからである。その仕掛け人になることでアメリカの歓心を買い、倅(せがれ)を近い将来の日本国首相に「任命」してもらおう、との慎太郎の下心が見え見えではないか。

                 犬

 石原発言から間もない時期に、李明博韓国大統領が竹島上陸を行った事も、アメリカの意図によるものであり、李明博も対米追随の宰相であることを自ら暴露したという事だ。国内での自分に対する不満を、隣国への敵対心に振り向ける効果を狙ったと言われるが、係争地を実効支配している側の指導者が、わざわざ相手国民の怒りを買ってまでそれをする必要性はあったのか?加えて「天皇謝罪」など、わざと日本(大和)人の感情を逆なでする発言を行っている。
 支持率が9%上昇したそうだが、実効支配している側の宰相が係争地について騒動を起こすとなれば、領土問題の存在を世界に広めるという不利益が生じる。また韓国は交易・観光・日本滞在事業者など経済のかなりの部分で、日本人との相互依存を深めているはずである。これらの不利益を生んでまで、支持率アップだけの為にナショナリズム喚起の行動を取るものなのか?李明博の本意もアメリカの期待に応える事によって、退任後の我身の安泰を図りたい為に違いない。

 
「尖閣」「竹島」について、日本はそれらを自国の「固有の領土」と主張し相手国も自国の「固有の領土」と主張する。
「固有」というからには、古代から自国民が定住する土地だったと思いがちであるがそうではない。この「固有」の明確な定義はないらしい。竹島には日本人は定住した事はなく、江戸時代からアシカ猟やアワビ漁などで鳥取の業者が渡航していたという。一九〇五(明治三十八)年に、明治政府は竹島を島根県に編入決定して、正式に日本の領土とした。
 尖閣については、一八九五(明治二十八)年明治政府が領土編入を決定して、翌一八九六年から石垣在住の業者が鰹節工場を操業し始め、一時は90人が従業し村落を形成した事もあった。その事業は戦争直前の一九四〇(昭和15)年まで継続されたというから、45年間実際に日本人が住んで経済活動をしていた。(→三木健氏論考)しかし、それは操業従事のための移住であり、「定住」とは言いにくい面もある。

 最近は「尖閣」「竹島」の映像が頻繁にテレビ映像で見られるが、両諸島とも絶海の孤島と言うに相応しく、近代以前の人々が簡単に渡航できた土地ではなさそうである。切り立った岩礁の地形では自給自足の生活も出来なかった事は一目瞭然である。近代以前の人達も両諸島の存在は認識していたに違いないが、それを自分たちの「島」だという感覚は薄かったに違いない。開国以前の幕府は、国としてそれら利用価値の無い島の領有権を主張する意思は無かったと想像できる。

 国家がそれら辺境にある孤島の領有権を意識し始めるのは、渡航技術の進歩、漁業手段の発達、開国による領土意識が形成された明治以後の事だろう。よって、「尖閣」「竹島」について「固有」という意味は、他のどの国も実効支配してない事を確認した後、国家が「領有」の決定をしたという事だと思う。それが「尖閣」は一八九五(明治二十八)年であり、「竹島」は一九〇五(明治三十八)年である。 「固有の領土」となってから、「尖閣」は117年、「竹島」は107年しか経ってない。それでも、近代国際法上の論理から言えば、日本国は領有権を主張するに十分な妥当性を持っているといえる。従って、日本国は「尖閣」「竹島」の領有権を主張する姿勢を引っ込めてはならない事は論を待たない。

 しかしながら、この領土に関する国家的主張を、自称国粋主義者実は対米追髄主義者の石原慎太郎のような人間に利用されてよいものか。(続く)
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理化学冶金研究所

 それにしても日立金属製の高性能冷間工具鋼SLD-MAGIC(S-MAGIC)の自己潤滑性の評価が高い。塑性加工金型のカジリを防ぐメカニズムが最近わかったようで、摩擦面に吸着している微量なオイルを自動的にナノベアリング状の結晶へ変換されるとのこと。耐カジリ性(耐焼付き性)の指標であるPV値も通常の鉄鋼材料の6倍と世界最高水準と報告されている。
 これはどういうことかというと、例えば自動車のエンジンや動力伝達系部品のしゅう動面積を1/6にすることを意味し、大幅な軽量化による低燃費化が期待できることを意味している。トライボロジー技術にはまだまだ発展する力学的な未知が多いように思われる。

不文律を越えよ

 スサノオノミコトと天皇の草那芸之大刀の話は色々と古典には書かれているが、ポツダム宣言は歴史が浅いので絶対視しなくてもいいのでは?

新スサノオ神話降臨

 島根県安来市に巨大な工場を構える日立金属が開発した新型工具鋼 SLD-MAGIC(S-MAGIC)は微量な有機物の表面吸着により、金属では不可能といわれていた自己潤滑性能を実現した。この有機物の種類は広範囲で生物系から鉱物油に至る広い範囲で駆動するトライボケミカル反応を誘導する合金設計となっている。潤滑機械の設計思想を根本から変える革命というものもある。
 このトライボケミカル反応にもノーベル物理学賞で有名になったグラフェン構造になるようになる機構らしいが応用化の速度にはインパクトがある。

ポツダム宣言

キー坊さん、こんにちは。
敗戦により、日本の領土がどこであるかは戦勝国が決めた事ですから、アメリカに「竹島は日本の領土ですか」と尋ねないといけないと思うのですが、政府は何故かしていません。
隣国を呪う声ばかり目立ち、うんざりなのですが、怒りをそのまま返すような事には反対します。
いつも沖縄ばかりとばっちりを受けていますね。

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キー坊@ウチナー

Author:キー坊@ウチナー
沖縄本島中部、巨大な米軍基地を抱える町の生まれ。
齢を重ねるごとに、沖縄戦へのこだわりが強くなります。
曽野綾子・『ある神話の背景』は沖縄を究極的な軍事基地にする目的を持っています。「集団自決」は沖縄戦の集約された出来事だと思います。『ある神話の背景』は沖縄への抑圧・差別の集約文書です。

HP・「その『神話』の背景」(文献・資料集)
http://keybow.co

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