2017-09

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尖閣をめぐるムカつく面々

 石原慎太郎東京都知事が、4月訪米中に都による尖閣諸島購入を宣言して、国際間に騒ぎを巻き起こしている。中国との軋轢を招くに違いない扇情的発言をアメリカでやる事は、石原慎太郎が対米隷従の政治家であることを自ら暴露したに等しい。東シナ海で日中間の緊張が増せば、在日米軍とりわけ在沖米軍の存在価値が増す事になるから、アメリカ政府が喜ぶところと成る。石原は自らの人気取りと、アメリカの歓心を買う事の二つの効果を計算して尖閣購入を発言したのである。

 日本復帰前の沖縄の新聞は、「尖閣列島」は沖縄の領土であるとの論調に満ちていて、台湾漁船などが領海を侵犯したり、島に上陸したりする事件を、非難がましい論調で報道していた。だから、沖縄人の間では尖閣は沖縄の領土であるという観念が刷り込まれている。70年ごろに石油が埋蔵されていると判ってからの、中国の突然の領有宣言に対して、沖縄の人間は内心怒りの念を持っていると言ってよい。  と言っても、一般の沖縄人は尖閣の歴史について詳しい知識を持っているわけではない。また古来から琉球人の住んでいた土地でない事は何となく知っている。仮に与那国島や久米島などに対して中国が領有を主張すれば、沖縄では非難轟々となるだろうが、尖閣についてはそうではない。この辺に、単に中国に対する気兼ねだけではない沖縄人の大人しさがあるのだろう。
 だが、尖閣は中国人も古来から住んだ事はなかった島々である。1885年に福岡県出身の実業家が海鳥の羽毛採取の目的で渡島して足がかりにし、明治政府が沖縄県への所轄決定と、国標建設を閣議決定し、沖縄県令に指令が出たのは一八九五(同二八)年一月一四日である。→(三木健氏論考) それ以来日本(沖縄)が尖閣を実効支配している。
 尖閣諸島が日本(沖縄)の領土である事は議論の余地がない事に思える。だから、日本政府はその領有権を主張する事には毅然とした態度を維持すべきである。

 だが、石原慎太郎のような中国への敵対姿勢を本分としているような政治家に、島の所有権取得を許すべきでない。石原が購入宣言をした本意は、日本国の威厳を示す事にあるのではない。日中両国のナショナリズムをむやみに煽り、中国との国家的緊張関係を高めて、在日米軍及び自衛隊の存在価値を伸し上げようとする邪なものである。そして、それは沖縄の軍事要塞化、憲法9条改変への遠謀も含んでいるだろう。
 石原知事の購入宣言に対して、丹羽宇一郎・中国大使が、「実行に移されれば、日中関係に極めて深刻な危機をもたらす」と強く批判したが、これに対して国内では轟々たる非難の言葉が浴びせかけられて、大使はこれを翻し謝罪した。だが、丹羽発言は現実を直視した良識的なものだと思う。尖閣については日中国交時の「棚上げ案」でもって、両国の政策が進められてきたのであり、丹羽大使はこれまで日本政府が取ってきた施策を代弁したに過ぎず、中国に阿った発言ではない。

 だから拙ブログでも、2010年9月の中国漁船衝突事件は、「棚上げ案」を破る海上保安庁による意図的誘発事件であり、アメリカの指示に依る謀略の疑惑があると書いた。→(ブログ記事) だが、私が今回の購入宣言でムカつくことは、沖縄県の尖閣諸島を、石原東京都知事が東京都で買い取ろうとしている事である。尖閣は沖縄県の範疇にある島々である。石原が沖縄県人に僅かの配慮を示す風もなく、沖縄県の土地購入をアメリカで宣言したのである。あまりに沖縄人を小馬鹿にした態度ではないか?
 行政機関が買い取るとすれば、国が買い取るのが筋かもしれない。野田内閣はその意向を示したが、石原の購入宣言で中国が態度を硬化させている今、国が買い取っても中国の硬化は高まるばかりだろう。

 沖縄県の石垣市に含まれる尖閣諸島は、「沖縄県」もしくは「石垣市」が買い取って公有地とするのが現在のベストの策ではないだろうか。沖縄が公有地とするとなれば、中国は態度を軟化させる可能性は高いと思える。だが、沖縄県の仲井真知事は石原発言に対して、「(個人が所有するより)何となく安定性があるという感じだ」と述べている。(新報記事) 
 石垣市の中山義隆という市長は、「つくる会」が作った中学校社会科教科書を導入した国家権力追随の新市長だが、「好意的に受け止めている。市との共同所有が望ましい。…」と述べている。なぜ「沖縄県と石垣市の共同所有が望ましい。」と言わないのだろうか。この両首長の短い発言が、二人とも権力追随の政治家であることを暴露している。似たような音を持つ苗字の二首長もムカつく存在だ。
 中山義隆市長は「ニセ沖縄人」の疑惑がある。沖縄の「中山」姓は、昔に「名嘉山」・「仲栄真」・「仲井真」などに改姓させられている。八重山地方は地域外からの移住者が多い所である。大和人の子孫が多く大和風の苗字が多い地域である。大和人の子孫全部が「沖縄人」としてのアイデンティティを持ってないとは言わないが、地元の利益よりも大和の利益を優先に考える、狼魔人のような大和系人間も相当数居ると私は思う。
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コメント

アリランの歌の証言は ?

和田です。
http://www.ent-mabui.jp/news/2552
上記に座間味島27人の証言が映画で語られているといわれています。  果たして朴氏の前々からの主張に添う宮城初惠と梅沢会見を否定するような証言があったのでしょうか。

松川

野嵩は松川系の屋号が沢山あります。隣の宜野湾集落にもありました。渡嘉敷の屋号マップも捜してみます。
http://imgb1.ziyu.net/view/kimuke/1344767199.jpg.html

ETV

8月12日(日) 夜10時
8月19日(日) 午前0時50分 再放送
沖縄戦 心の傷
~戦後67年 初の大規模調査~

私が沖縄戦に関心を持って以降、ずっと気にしていた事が放送されます。
http://www.nhk.or.jp/etv21c/file/2012/0812.html

大田昌秀氏

大田昌秀氏は久米島出身、鉄血勤皇隊の生き残りで、米留・日留を経た沖縄のエリートですね。
沖縄では本島の人間より、慶良間・久米島などの離島の人たちの方が向上心が強い傾向がありました。
大田氏は本土の人達に、早くから沖縄の現状を知らしめた功績がありますが、政治家になってから、最後までは権力に闘いを継続しなかったです。結局成り上がりエリート主義から脱却できなかったのだと思います。
そのエリート臭さを上原正稔などが嫌っていると思います。

9月17日に大田昌秀氏公演

都の買収には反対

キー坊さんこんにちは。
私は都民として都が尖閣の土地を買収する事に反対です。
アメ公に尻を舐めてもらいながら中国に行きもせず、犬の遠吠えをしている石原の馬鹿面を見ると気分が悪い!!

そういえば宮城能彦の沖縄道という本の中で、最近は保守側の人間が沖縄に移住するのが目立っていると書かれていました。
こいつらはニセ沖縄人となって沖縄を日米の思い通りにしてしまおうと暗躍しているのでしょう。
奥やローマ人のように。

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キー坊@ウチナー

Author:キー坊@ウチナー
沖縄本島中部、巨大な米軍基地を抱える町の生まれ。
齢を重ねるごとに、沖縄戦へのこだわりが強くなります。
曽野綾子・『ある神話の背景』は沖縄を究極的な軍事基地にする目的を持っています。「集団自決」は沖縄戦の集約された出来事だと思います。『ある神話の背景』は沖縄への抑圧・差別の集約文書です。

HP・「その『神話』の背景」(文献・資料集)
http://keybow.co

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