2017-07

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時折耳(目)にするヘイトスピーチ

 雑誌やラジオ・テレビ等で、政治家や有識者、或いは文化人・芸能人などが発する、沖縄の米軍基地絡みの一寸した言葉に対してでも、私は在日米軍基地の大半を押し付けられている「軍事植民地・沖縄」に生まれた人間として敏感に反応し、それを長らく記憶してしまう。

 1995年、沖縄海兵隊員の少女暴行事件が起き全国的に知れ渡り、沖縄の世論が沸騰していた頃、ミッキー安川(故人)というタレント文化人がレギュラー担当していた深夜放送で、
「海兵隊というのは戦場に先乗りして、敵を叩くのが役目の軍隊なのだ。そんな訓練を常にやらされているんだよ。そんな連中が荒くれ者である事は元々判っている筈だ。婦女暴行事件を起こしたからって、何を今さら騒ぐ必要がある。彼らは日本を守ってくれているんだよ。沖縄は米軍基地があるおかげで経済が潤っているんだ。このくらいの事は国の為を思って我慢すべきだ。」と、まくしているのを聞いた。

 その番組にゲストとして出ていた佐藤欣子(これも故人)というオバサン弁護士は、
「沖縄は国の安全保障を考えないで米軍基地撤去を叫ぶのなら、自分らで国を作って日本から出て行け!」と、
これまたきつい沖縄罵倒を披露していた。深夜放送は自分が言いたい事を、遠慮会釈無く言える雰囲気があるのだろう。後に佐藤は沖縄を訪れた時、沖縄タイムスのインタビュー記事で、
「沖縄に米軍基地の75%が在ることを、我々は重く受けとめなければならない」
などと、いかようにも受け取れる事を言っていた。ミッキー安川も佐藤欣子も若い頃にアメリカ留学の経験を持つようだ。

 同じ頃、大学教授の右翼言論人・西尾幹二、「沖縄に米軍基地が置かれるのは地政学上の宿命だ。それが嫌なら沖縄は分離独立して、日本から出て行くしかない」と週刊誌で差別感丸出しの事を言っていた。
 ビートたけしは週刊誌コラムで
「沖縄は搾取、搾取と、うるさい事を言うのなら、日本は独立させてやればいいのだ。そのほうがめんどくさくない。」
と書いていた。この頃、たけしは自分の軍団を率いて頻繁に沖縄に通い、映画を撮影していたのだ。

 テレビのワイドショーなどで世に憚っているテリー伊藤は、佐高信と一緒に書いた巨大教団S学会を批判する本の中で、「S学会は巨大になって日本社会とは別種の異様な共同体社会を形成している。こんな教団は全体で日本から出て行って自分らの国を作ればよいのだ。最近基地問題でガタガタ言っている沖縄を丸ごと買い取って移住するのも面白い……」と書いて、S学会を貶しながら沖縄を侮蔑するせりふを吐いていた。私もS学会は大嫌いだが、この事に乗じて沖縄差別を露骨に言うテリー伊藤には反吐を催す。この本を読んで共著者の佐高信も信用できなくなった。

 沖縄に独立しろと言う者は、沖縄に独立する可能性が全く無いと分っているから言うのである。沖縄に独立可能性が僅かでもあると思えば、彼らは「独立しろ」などという「脅しの言葉」を沖縄に向かって吐けるものでないだろう。
 沖縄に米軍基地の大半を押し付けて、アメリカに隷従する日本の国家体制に順応して世俗的成功を掴んでいる彼らが、沖縄から米軍基地が撤去される事を望む事はない。特にビートたけしは、テレビを通じて大衆に気晴らしを与えて、大衆を物考えをしない愚民=層に仕立て上げる役割を担わされているコメディアン群=お笑い芸人の頂点に立つ存在であろう。
 テリーはS学会を悪罵するが、S学会=K党は対米隷従政権と組んで沖縄に米軍基地を押し付ける事に加担している。S学会にはお笑い芸人が数多く居るようだ。テリーもS学会も大衆を愚民化して、沖縄と大和大衆への搾取に加担するという点では同じ穴のムジナである。

 東京のラジオ局・文化放送は、現政権への批判姿勢を明確に示す言論人・岩上安身氏を昼番組のレギュラーコメンテイターに起用しており、氏は対米隷従の野田政権を、消費税・原発再稼動・TPP・基地問題などについて、歯に衣着せぬ調子で毎週斬っている。また、あの警察の謀略、司法の姦計にはまって刑役を余儀なくされたが屈服せず、今尚、精力的に権力批判言論活動を続けている政治経済学者の植草一秀氏をゲストとして招き、対米・対官僚隷従の野田政権への批判を展開させていた。(植草氏は鳩山政権誕生直後は、普天間基地の辺野古移設を已む得ざるものとし微修正の上での移設を推奨していたが、メディアの鳩山攻撃が苛烈になった以後はかえって辺野古移設絶対反対に変わっていて、現在もその姿勢を貫いている。)また、「TPP亡国論」を書いた中野剛志氏もゲストに招いて、野田政権は売国政権だと厳しい批判をさせていた事もあった。

 そんな政府批判の言論を多く電波に乗せている文化放送であるが、昨日(6月18日)夜の「下町おやじ大人塾」なる自民党・平沢勝栄衆院議員のレギュラー担当する番組で、関西大学の白石真澄という女性教授をゲストに招いて、政府が普天間基地に配備しようと画策しているオスプレイの事を話していた。   
 しかし、彼らはこんな危険性のある軍用機を日本の基地に配備することについて、政府を批判しているのではなかった。白石真澄はオスプレイというまだ安全性の説明の足りない軍用機について、沖縄の住民に対してではなく、まず先に配備しようとしている岩国の住民に失礼ではないかと言うのである。私は、岩国には沖縄への永続配備への足慣らしとして、沖縄の拒否姿勢を牽制する意味で、政府・防衛省は一時的に配備しようとしているに過ぎないと思っている。こんな短期的駐留に対してさえ岩国の住民は拒否反応を示しているのだ。

 危険な軍用機の配備に関して批判的な事を言うのなら、政府が永続的に配備しようとしている沖縄の普天間に対して同情的な言葉を発するのが筋ではないか?平沢と白石は、岩国でオスプレイの安全性を試し、事故が無い事を確かめてから沖縄の普天間に配備するのは、あまりに岩国の人たちに対して失礼ではないかと言っている。まるで、沖縄の為に岩国の人々が犠牲になっているかのような対談振りであった。

 政府・防衛省はオスプレイを沖縄に永続配備しようとしているのであって、ほんの数年、或いは数ヶ月岩国に配備して事故が無かったとしても、永続的に配備される沖縄では何時悲惨な事故が起きないとは限らない。平沢勝栄と白石真澄両人は、まず一時駐留の岩国に対して同情の念を表するのである。永久配備される沖縄についての言及は昨日の番組ではなかった。彼らにとっては、米軍基地が沖縄に在るのはごく当たり前のことなのであろう。
 平沢勝栄という政治家を私はよく知らなかったが、東大法学部を出て警察庁に入庁、在職中に米ディューク大学留学、防衛庁・外務省にも出向しているようだ。エリート官僚から国会議員への転身組であり、対米隷従・官僚代弁政治家であることの状況証拠は十二分に揃っている。消費税値上げ推進・TPP推進・辺野古移設推進・原発再稼動推進政治家であるに違いないだろう。
 沖縄へのヘイトスピーチはあちこちに転がっている。
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コメント

ちょいと古いですが

以前見た「それは島」という映画についてのシンポジウムの記録です。
http://www.tufs.ac.jp/ts/personal/nakayamac/Okinawaviolence1.pdf

嘉手納にオスプレイ

 沖縄タイムスのアメリカ特派員の報告によると、米空軍は2014年からオスプレイを嘉手納基地に配備することになったそうだ。
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2012-06-20_35312/
 嘉手納町には沢山の開発補助金を与えているので、日米両政府は当然のごとく配備しようとするだろうが、オスプレイへの拒否反応は全県的に浸透しているので、麻薬漬けの嘉手納町の幹部もオスプレイについては、拒否して見せなければならないだろう。

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キー坊@ウチナー

Author:キー坊@ウチナー
沖縄本島中部、巨大な米軍基地を抱える町の生まれ。
齢を重ねるごとに、沖縄戦へのこだわりが強くなります。
曽野綾子・『ある神話の背景』は沖縄を究極的な軍事基地にする目的を持っています。「集団自決」は沖縄戦の集約された出来事だと思います。『ある神話の背景』は沖縄への抑圧・差別の集約文書です。

HP・「その『神話』の背景」(文献・資料集)
http://keybow.co

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