2017-09

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あのヘイトスピーチが再び

 2009年7月に私がヘイトスピーチだと規定した『幻想の島 沖縄』を書いた日経新聞記者の大久保潤が再び、『新潮45』に「復帰40年特集」の一編として、「基地反対の名護市が『返還に反対』する基地」と題するヘイトスピーチ論考を載せている。この論文を知ったのは、狼魔人が大喜びでブログで取り上げていたからだ。

                 『新潮45』6月号

 狼魔人が大喜びして『新潮45』6月号の大久保論考を取り上げているわけは、大久保の文章が沖縄人への貶し言説に満ちている事ももちろんだが、おトモダチとも言うべき人物の文章を、大久保潤は沖縄県民の正常な意見として持ち上げているからである。
 おトモダチとは「沖縄に内なる民主主義はあるか」というブログを書いているヒジャイ(左)という、嘉手納基地近くに住み、自分のブログや地元紙の投稿欄で、基地反対勢力を非難する意見を述べるのが本分であるウチナーンチュであるようだ。
 私はこのウチナーンチュの存在を初めて知ったが、本名は又吉某といい琉球大卒業らしい。私と同年代で少年時代を嘉手納で送った事もあるらしいことをブログに書いているのだが、私はこの人物を知らない。苗字から見て隣の読谷村からの移住者かも知れない。大久保潤のような大新聞の次長に中央オピニオン誌の論文で紹介されて、さぞ本人も狼魔人もうれしい事だろう。
 
 大久保潤は『新潮45」論考の冒頭で、沖縄防衛局が、1998年に返還が決まっていたキャンプハンセン内の山林162ヘクタールの市有地を返還しようとしたのに、名護市議会稲嶺名護市長が返還を拒否し継続使用を要求したのは、年間借地料1億6千万円の財収をもたらすからである。基地反対を叫んで当選した稲嶺市長がこのような要求をする事は、国からの収入を当てにした甚だしい自己矛盾であり、我々が納めた税金の無駄遣いだと非難している。 →タイムス記事 

 大久保は先ず、この件についての目取真俊の以下のブログ論考を引用して槍玉に挙げる。
「米軍基地に反対しているのに、返還しようとすると今度はそれに反対する。沖縄の基地反対派はおかしい……。細切れ返還問題を利用してそのような声が出てくることを防衛省・沖縄防衛局は狙っている。(中略)特に国道や県道に面して土地利用のしやすい優良地は、.地主や自治体にとっても第一に返還を望む場所である。そういう場所は返還せずに、山の傾斜地や再利用しにくい場所を細切れに返還する。沖縄県民ヘの嫌がらせに等しいやり方に反発が出るのは当然であり、それが新基地建設問題と絡めて行われるとき、政府・沖縄防衛局の悪質さはさらに増す」

 これに対し大久保は、
「借地料は税金なのだから、不要な軍用地は速やかに返し、無駄な財政支出は止めるのが筋だ。そもそも、沖縄北部にある海兵隊の基地、具体的には県内最大の基地である北部訓練場、キャンプ・シユワブ、そしてキャンプ・ハンセンの三基地(この三つで県内全基地の約三分の二を占める)は、グーグルアースの衛星写真を見ればよくわかるが、大半は山林で占められている。」
と、北部の軍用地の大半は利用価値の低い山林であり、国はこんな土地にに多額の地料を払っている。不要な土地は返還して税金の無駄使いを止めろと強調する。

 次いで大久保は
「嘉手納基地の近くに住むというヒジャイさんという人のブログ『沖縄に民主主義思想は育っているか』には、この問題についてこう書かれている。」
と、くだんの人物のブログ文章から引用する。
「返還予定の軍用地162ヘクタールの跡地利用が困難であることを返還反対の理由にしているが、それはおかしい。その土地は元々利用することができない土地であり、収入ゼロであったのが米軍用地になることで収入が生じたのであり、返還されても元に戻るだけであり名護市が被害を受けるわけではないし、辺野古移設に反対し、防衛省とは対話拒否を貫いている稲嶺市長なら軍用地の返還は歓迎するのが当然である」

更に、
基地に利害のない沖縄県民の常識的な見方であろう。さらに稲領市長の姿勢にの姿勢についでは、
「徹底して基地反対の水勢を貫いてきた稲嶺市長が基地使用延長を要求するのは矛盾であり、考えられない。(中略)一切政府や米軍に協力しないが金だけはくれといっているのだ。これ乞食の理屈だ。辺野古移設を断固反対している稲嶺市長は目の前のたった一億三千万円のお金がほしくて、基地使用延長を防衛省にお願いしている。みっともない話である」 と書く。
と、ヒジャイの文章を引用している。
 ヒジャイの文章は一見しては、筋の通った理屈のように見える。その土地は元々利用価値のない土地だったのに米軍が長年借りてやって多額の借地料を払っていたのだという理屈だ。

 しかし、その土地は、現在返還されたとしたら利用価値の高い土地とひっくるめて、広範囲に遥か昔に接収されたものである。利用価値の低い土地だけを名護市が提供して借りてもらったものではもち論ない。 米軍や防衛省は利用価値のない土地だけを細切れ返還するというのである。返還するのなら、利用価値の高い土地も含めて、もっと広範囲に返還すべきだが、それは当然しない。

 ヒジャイの言う事はあまりに上滑りなものだ。また、大久保がヒジャイのことを「基地に利害のない沖縄県民」と言ってるが、米軍基地の近くに子供の頃から住んでいる人間が、小生も含めて基地に利害がないはずはないのだ。大久保の言葉はあまりに浅はかである。目取真が、今回のハンセン162ヘクタールの市有地返還は「嫌がらせに等しいやり方」であり、「政府・沖縄防衛局の悪質さはさらに増す」と言うのは正当な言い分である。

 ヒジャイ(又吉某)のような売郷的沖縄人は昔から沢山いる。生まれつき権力になびきたい性質なのか?或いは米軍基地存在から地益を得ているのか。こういう者と「同郷」である事は苦々しい事であるが、こんなウチナーンチュは米軍基地の周辺にはウジャウジャいるから、一々頭に血を上らせていては身が持たない。
 こんな人間でも、偽沖縄人の狼魔人とは違って、本ものの沖縄人であるには違いない。書いている文章から受ける感じが、惠隆之介や江崎孝らの偽者とは違うのである。
 長くなったので、大久保潤の文章に対するもっとの追及は次回に譲ろう。
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コメント

マテーシカマー

阪神さんは沖縄風の呼称を良く知ってらっしゃいます。

尺八吹いているおっさんは、その辺りによくある顔ですが、私は誰だが判りません。大人になってからの接触はないでしょう。
書いてるものの内容は中高生レベルに思えます。

ユミタンジャーマテーシ

こんにちは。
又吉氏のブログで「命どぅ宝」が69年の県民大会で繰り返し使われた事を知りました。
私は82年の教科書問題以後、よく使われるようになったと思っていたからです。
ただ、又吉氏の「命どぅ宝」に対する考察はかなり雑です。
特に、沖縄が貧しい時代に命さえあればいいという考えから格言となったかのようなものの言い方には説得力がありません。
沖縄の歴史文化を深く知り尽くしていなければこの「命どぅ宝」がなぜ広まったのかは説明出来ないと思っています。
ブログを見ると表層的な知識しかなさそうですね。
ユーチューブにある彼の尺八の演奏は人を引き付ける魅力がありません。
ストリートライブは自己満足でやっている奏者には決して通行人は近付かないものです。

おまけ
琉球松製?のマルレ
http://homepage2.nifty.com/DIG-Japan/hanaga01.htm

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キー坊@ウチナー

Author:キー坊@ウチナー
沖縄本島中部、巨大な米軍基地を抱える町の生まれ。
齢を重ねるごとに、沖縄戦へのこだわりが強くなります。
曽野綾子・『ある神話の背景』は沖縄を究極的な軍事基地にする目的を持っています。「集団自決」は沖縄戦の集約された出来事だと思います。『ある神話の背景』は沖縄への抑圧・差別の集約文書です。

HP・「その『神話』の背景」(文献・資料集)
http://keybow.co

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