2017-10

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普天間は嘉手納に統合せよ2

 小生が沖縄の一紙に投稿した前褐・「嘉手納に統合せよ」との趣旨の論考は掲載されていた。それと同日同欄に、嘉手納在住・元国会議員の「絶対拒否」の意の投稿も載っていた。
 「嘉手納統合案」への沖縄二紙の論調は当然のごとく、絶対拒否である。60年以上爆音・墜落事故等の基地被害に苦しんできた嘉手納周辺の人々に、これ以上の負担は掛けられないというものである。
 5月12日頃に米上院軍事委員会のレビン委員長ら米上院3有力議員の提案が明らかになってから、今まで一月間の沖縄二紙の投稿欄には、ざあっと眺めて「統合案」に賛成する投書は小生のを含めて3通である。絶対反対のそれは2倍くらいある。沖縄全体としてはそれほどの関心を呼んでないのかもしれない。統合案に賛成する県民は反対する県民に比べて、圧倒的に少ない状況ということである。

                  統合案反対6.12
                  6月12日の嘉手納反対集会
 嘉手納町は12日(日)に、「嘉手納統合案粉砕をめざす住民集会を開いて激しい反対・抗議の意思表示を行っている。だが、参加者は540人(主催者発表)である。人口1万数千の規模の町とはいえ、これは少々、少ないのではないか。町民はこの問題に対して白けているのではないかと思われる。たしかに激しい爆音・航空機事故の恐怖が増すことは明らかであるが、大方の町民は嘉手納基地はなくならない、基地がなくならない限り、もうどう仕様もないと思っているだろうからだ。

 前に記事にした通り、嘉手納町は「島田懇談会」(基地所在市町村活性化事業)による開発資金(250億円)を受け入れ、その金で建てられた再開発地のビルに、あの基地押し付け機関の「沖縄防衛局」を店子として誘致している。これは何を意味するかといえば、嘉手納町は米軍基地を永久に受け入れますから、その代わりにたくさんお金を下さいという意思を露わにして、それを実現したということである。だが、その国から貰った金は住民に万遍なく行き渡ったのではなく、再開発区域に住む住民に立退き料として配られたのと(元町長は区域内に2箇所の土地家屋を持っていた)、建設を請け負った地元の建設関係業者、その他地元以外のゼネコンに利益もたらしたのだ。大多数の住民の受けている恩恵といえば、基地拒否の姿勢明確な読谷村などに比べて、住民税や水道料金が僅かばかリは安くなっているくらいだろう。

 そして、再開発の商業地域にある不動産の名義が、数人の資産家の名義になっている寡占状況だという。事業計画の事前に買い占められた可能性がある。一般住民は、自分の町の実情を詳しくは知らなくても、何となくいかがわしさを肌で感じている事だろう。嘉手納町は戦後ヤンバルなどの他シマからの移住者が多い土地柄でもある。2世3世を含めると、人口の4割くらい占めるだろう。その人々には、嘉手納で一旗上げる為に住み着いた人が多い。嘉手納をふるさとと思い平和な町になる事よりも、自己の財産を築くことを重視する人が多いだろう。
 また、元々地元の人間であっても、軍用地料など不労高額所得の恩恵に与りたい人種は増える一方で、遺産相続をめぐっての兄弟バトルは枚挙にいとまがない。拝金主義に汚染されているのが嘉手納町民の現況であり、これこそが最大の基地被害であると同地出身の私は思っている。だから自分は米軍基地を忌み嫌うのだと思っている。
 
 「嘉手納統合案」はこれまで三・四度浮上したが、その度に新聞論調・嘉手納周辺自治体の激しい抗議の声の前に立ち消えになっていた。15年ほど前少女暴行事件が起こった後に、この案が当時の地元国会議員から出された時には、私も激しい怒りを感じたものだ。なぜかと言えば嘉手納出身の自分は、「普天間基地」よりも「嘉手納基地」を早く返してもらいたいと思っていたからだ。嘉手納が普天間の犠牲になることは理不尽だと思ったのである。しかしその後、に率いられた嘉手納町政は、売郷土的な町活性化策を実行してしまった。これでは「嘉手納」が基地のない平和なシマに立ち戻ることは不可能になったといってよい。
 今、「統合絶対反対」を声高に叫んでいるのは、の後継者の現町長と、と同様に「島懇事業」で利益を得た町議会議長のらであろう。普天間を嘉手納に統合しても、(土建業者を含む)彼らには経済的利益を大してもたらさないからである。彼らは「防衛省」の下部機関である「沖縄防衛局」から、毎年多額の店賃をもらっている。言ってみれば「沖縄防衛局」は彼らのスポンサーである。そのスポンサーは普天間を「辺野古」に移設しようとして血道を上げている国家の機関である。町長や議会議長、土建業者等は「嘉手納統合絶対反対」を意思表示して、スポンサー様に忠誠を示しておく必要があるから、激しく反対しているのである。決して、嘉手納を基地のない平和なシマにしたいが為に叫んでいるのではない。

 ここまで書いてくると、我が町・我が沖縄の愚昧さに嫌気がさしてくる。十年一日のごとく、「県内移設」と聞けば「絶対反対」としか言葉が出てこない頑迷さにウンザリさせられる。沖縄のマスコミや有識者は、嘉手納町政は沖縄の「脱米軍基地」への進展を妨げているやり方だと批判できないのだろうか?
 内外から全く批判の声が出なかったから、嘉手納町は、強欲町長のの意のままに、また、対米従属の外交官・岡本行夫に誘導されるままに、巨額の金と引き換えに「植民地的町活性化施策」を行ったのだ。こんな故郷に成ってしまったのも、「米軍基地」という邪悪なものが流す害毒の故と、私は考えている。
 アメリカの有力議員が提言をした今、これを千載一遇の好機と考えて、嘉手納町は、普天間解放の為に「統合案」を受け入れることで、これまでの愚劣町政の罪滅ぼしを行うべきではないか。
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キー坊@ウチナー

Author:キー坊@ウチナー
沖縄本島中部、巨大な米軍基地を抱える町の生まれ。
齢を重ねるごとに、沖縄戦へのこだわりが強くなります。
曽野綾子・『ある神話の背景』は沖縄を究極的な軍事基地にする目的を持っています。「集団自決」は沖縄戦の集約された出来事だと思います。『ある神話の背景』は沖縄への抑圧・差別の集約文書です。

HP・「その『神話』の背景」(文献・資料集)
http://keybow.co

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