2017-11

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普天間は嘉手納に統合せよ

 5月11日に 米上院のレビン軍事委員長(民主)とマケイン筆頭委員(共和)、ウェッブ外交委員会東アジア太平洋小委員長(民主)の三氏が、米軍普天間飛行場の辺野古への移設を断念し、米軍嘉手納基地への統合を検討するよう米国防総省に求める声明を発表している。
 これに対し、嘉手納基地周辺の自治体は当然のごとくに、従来からそうであったのだが、絶対反対の意思を露わにしている。(朝日記事)

         kadenaairport.jpg
              東シナ海上空から見た嘉手納飛行場

 だが、これは嘉手納基地周辺の人間の硬直した条件反射だと思う。私は以前からこのブログで、述べたように、普天間の解放が実現できるのであれば、米軍が承知するなら嘉手納に統合するのはやむ得ない選択であると考える。数千メーター級の滑走路を新規に造る必要性は無いから、基地の恒久化には繋がらないからだ。そして、見返りにあの広大な、住宅密集地のど真ん中にある普天間飛行場が沖縄人の元へ返されるのである。沖縄人に与えられる解放感、勝利感は巨大なものに成るに違いない。そこから停滞情況にある沖縄の基地をめぐる状況から、大きな流れが始まるのではないかという期待感を私は持っている。  しかし、嘉手納町など周辺の自治体・議会は型通りの「絶対反対」の反応しか示さない。米軍基地存在からもたらされる補助金・交付金という鼻薬に、長年慣れてしまっての反応でしかないと思う。基地周辺の人間は、基地から受ける自分らの被害への拒否反応を最優先に考えて、沖縄全体の利益=将来の米軍基地全面撤去への大きなチャンスに成るかもしれないと考える才覚が無い。狭小な型に嵌った視野しか持てなくなるのも、長年の米軍基地存在がもたらした悪弊かもしれない。
 小生の出身地の嘉手納町は首長も議長も、被害者面して頑なな拒否反応を示しているが、彼らは「島懇事業」からの補助金で私腹を肥やした本人とその後継者である。彼らは口では言わないが、普天間を辺野古に移設してもよいと考えている人種だと思う。何時までも米軍基地の存在をダシにして甘い汁を吸おうと思う体質の田舎為政者である。
 
 県知事の仲井真弘多も世論に押されて辺野古移設を引っ込めているが、元々は辺野古移設容認であった。彼は東大を出て通産省官僚となり、その後沖縄に戻り財界に転進し、沖縄電力社長を最後に、県知事選に出、当選したのである。沖縄の財界は日本の財界の下層にあるのだから、本当は仲井真も辺野古移設を望んでいたのだ。だから、県知事としても米上院有力議員三氏の提言は、本来歓迎しない立ち位置だから、統合案に対して冷淡な態度を示すのは当然と言えようか。

 私が畏敬する反骨の反米外交評論家・天木直人氏と対米従属でない軍事評論家の田岡俊次氏が、我が意を得たりと思わせる論考を発表している。このような正当な意見を述べる識者が沖縄の人間に居ない事がやり切れないところである。唯一、国民新党の幹事長・下地幹夫が一生懸命、実現に奔走しているようだ。土建屋の息子である彼に全面的信頼を置くわけには行かないが、現在私が最も期待を寄せる活動的沖縄人であることを否定できない。

 採用されたかは知らないが、以下は沖縄の新聞に投稿した拙論である。

 米上院のレビン氏ら有力議員三氏が連名で、普天間基地のキャンプ・シュワブへの移設案を断念して嘉手納基地内に統合する案を、米国防総省に提言した。当然のように嘉手納基地周辺の自治体は絶対反対を表明している。
 私は嘉手納町で生まれ育った人間であるが、この案を甘んじて受け入れるべきだと思う。何故か?沖縄全体として、失う事に比べれば得る事の方がはるかに大きいからだ。嘉手納に統合されれば、大滑走路などの巨大施設を建設する必要は無く、さほどの基地恒久化に成らない。その分周辺地域の騒音被害事故の危険性は増す。だが、あの広大な普天間基地が解放されるのだ。大きな達成感・勝利感が沖縄全体に湧き上がる。団結小屋で頑張ってきたオジー・オバー達のように、辺野古で反対運動を続けてきた人達は歓喜するだろう。
 全体に広がる成功感覚が、更なる基地撤去への動力源になるのは間違いない。嘉手納周辺の人が今少しの負担を受け入れることで、将来は嘉手納基地撤去への可能性も生じさせると思うのである。


 米上院三氏に呼応して、ジョーンズ前米大統領補佐官が統合案を支持する意思を表明している。(朝日記事)
 また、米海兵隊の司令官が統合案を評価する声明を出したという。(タイムス記事)
 このように、米本国で有力な軍事関係者の間で、普天間を断念して嘉手納に統合しようという流れが強くなっている。背景に米軍の海外駐留がアメリカの国家財政に大きな負担になっているという現実があるのだ。

 普天間を解放する大きなチャンスが向こうから訪れているのに、沖縄の人間が条件反射的に頑迷拒否反応を示すのは、自ら不幸を選択する事になるのではないか。
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Author:キー坊@ウチナー
沖縄本島中部、巨大な米軍基地を抱える町の生まれ。
齢を重ねるごとに、沖縄戦へのこだわりが強くなります。
曽野綾子・『ある神話の背景』は沖縄を究極的な軍事基地にする目的を持っています。「集団自決」は沖縄戦の集約された出来事だと思います。『ある神話の背景』は沖縄への抑圧・差別の集約文書です。

HP・「その『神話』の背景」(文献・資料集)
http://keybow.co

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