2017-06

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遠のく「普天間解放」

28日の沖縄県知事選は、仲井真弘多現知事が335.708票、伊波洋一前宜野湾市長が297.082票の得票となり、仲井真知事が38.626票の差をつけて勝った。
 前回2006年の選挙では、仲井真が社民会派の糸数慶子前参院議員に37.318票差で初当選したのだから、差は広がったといえる。また、幸福実現党の金城竜郎候補は辺野古移設を掲げて当選したのだから、仲井真が前回のように、辺野古への移設容認を掲げて立候補していれば、金城は立候補せず、その13.116票は全て仲井真に行っただろうと思われる。実質的票差はもっとあると言えるだろう。

      仲井真勝利         破れた革新の星
      喜ぶ沖縄政財界の重鎮たち               傷心の革新の星・伊波

 しかし、今回の仲井真の勝因は、今年になってから普天間基地の「県内(辺野古)移設容認」を公約から外し、「県内移設は困難・県外に移設すべし」という考えに転換した故であることは言うまでもないことだ。去年の11月には訪米の折、神奈川県の松沢知事と同席しての記者会見で、松沢知事は「普天間がこじれて長引くと様々なところに悪い影響が出る」と、日米合意の早期実現を日本政府に求める発言をしている。同席の仲井真知事は、これに異議を述べるわけでもなく、「ベストは県外だが県内もやむを得ない」と日本政府(鳩山内閣)の方針を早期に確認したいとの、従来の考えを述べていた。
 神奈川県の松沢知事と同席しての記者会見

 僅か1年前までは、仲井真知事は「県内もやむを得ない」と公言していた。と言うよりか、半年前、鳩山前首相が、アメリカの対日支配勢力やそれに追随する官僚・マスコミ等の猛攻撃によって、公約の「県外・海外移設」を実行できない情況に追い詰められて、再び辺野古に回帰する情勢になった今年4月ごろ、沖縄県民の反米軍基地感情が高揚するまでは、「県内(辺野古)移設容認」の姿勢を崩さなかったのである。その姿勢を転換して「県内移設不可能」「普天間は県外へ」と言い出したわけは、今度の選挙では「県内移設容認」を保持していては、選挙では到底勝てないと判断したからである。そんな判断は誰でもできる事である。財界の代表人である仲井真知事は本音では、巨大利権に与る辺野古埋め立て、新滑走路建設の実現は喉から手が出るほどに望む事だろう。だがそれを言っては大敗するのが目に見えていた。

 「基地のない平和な沖縄を願う」と思っても、人間は生活が締め上げられては、その意思を永続させるのは困難である。「県内移設容認」を引っ込めた仲井真現知事に、「経済振興」を切実に期待する票が集まったのであろう。菅直人対米隷従転落政権は、従来自民党政府がやってきたように、沖縄に対して、官僚等を使った「アメとムチ」の締め上げ・懐柔政策を廻らして来るだろう。
 だが、今や沖縄人の意識の内奥まで「嫌・米軍基地感情」は入り込んでいると思われる。経済振興のために海を埋め立てて、郷土の自然を破壊してまでの振興策はとんでもない事だという意識が定着していると思う。
 県内情勢はここまで来ているのだから、仲井真知事も自分の在任中に、再び辺野古移設容認に回帰するようなしたたかさ・強引さは持ち合わせてないだろう。よって、菅内閣、もしくは別の対米隷従政治家が跡を継ぐことになっても、辺野古への移設は(仲井真も言ってるが)不可能になったと言える。

 だが、潜在的には辺野古移設容認の意思があり、沖縄財界の代表人であり日本財界の下僕に過ぎず、対米隷従の範疇にある仲井真弘多という首長が再選されたからは、「県外移設」を掲げていても、それを真剣に推し進める努力はしないだろう。
 と言う事は、今回の知事選で仲井真が再選された事による政治的効果は、僅かばかりの「アメ」を日本政府から引き出す事には成功し、辺野古に新基地を造ることはない代わりに、少なくとも、彼の在任中には普天間解放の目途は付けられないというものだろう。そして、その後の知事選でも、財界人を代表する人物が勝利する可能性のほうが高く、経済振興(補助金)を引き出すために、普天間撤去せよという強い要求を日本政府に突きつけることをしない政策しか採らないと思う。
 今回の伊波前宜野湾市長の落選、財界人の仲井真現知事の再選によって、普天間基地は「当分は」動かない見通しとなった感がある。沖縄人は肝心な時には、詰まらない選択をしてしまう習癖から抜けられない。
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コメント

なぜ仲井真か。

仲井真氏が当選したが、やはり基地被害よりもお金が勝った沖縄県知事。同じ沖縄県民としては残念と言うよりは痛い目に遭わないとわからないのか沖縄人と言いたい。ある理容店での話しであるが基地内での電力費はハンパないらしい。本国アメリカに帰って空き家になっても冷房などつけっぱなしと言うのだ。沖縄電力の大切なお得意さんの米軍基地。経済界が勝つのも頷ける。

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Author:キー坊@ウチナー
沖縄本島中部、巨大な米軍基地を抱える町の生まれ。
齢を重ねるごとに、沖縄戦へのこだわりが強くなります。
曽野綾子・『ある神話の背景』は沖縄を究極的な軍事基地にする目的を持っています。「集団自決」は沖縄戦の集約された出来事だと思います。『ある神話の背景』は沖縄への抑圧・差別の集約文書です。

HP・「その『神話』の背景」(文献・資料集)
http://keybow.co

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