2017-11

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週刊「サンケイ」s32.3.31の最終部分

 ni0615さんが、テキスト化された「サンケイ」記事の最終部分が、スパムと判定されて、投稿不能になっているとの事。面目無くも管理人もその理由が解りません。せっかくのご苦労作業を徒にしては忍びないので、本エントリーに掲載します。
以下転載(青時) 部分。


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壮烈!降伏勧告で斬首に
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                     [サンケイ]9ページ
                      週刊「サンケイ」s32.3.31号9頁  ある日のことすでに捕虜になっていた伊江島住民の中から若い女五人。男一人が選ばれて降伏していない陣地に投降勧告にゆくことになった。
 六人の行先は渡嘉敷島の西山A高地のA隊だった。彼等は島の地理も事情も判らなかったが、同じ日本人同士だという安心もあって、白昼を選び、白旗をかかげて、海岸づたいに部隊のいる陣地に向った。
 彼等は教えられた道を通って部隊に辿りつき勧告状をA大尉に渡した。大尉は勧告状を一通り読み終ると、彼等に十字鍬と円匙を渡し小高い岡に各自一個宛の”タコ壷”を掘ることを命じた。女五人男一人は大尉の命令が何を意味するのか間もなく判断することができた。だが運命に案外従順なこの島の乙女達は、姫百合の女生徒がそうであったように黙々と穴を掘りつづけた。
 各自が掘り終ると、大尉は六名をうしろ手に縛りあげ、各自が掘った穴の前に端座させた。
 大尉は部下に、六人を斬首せよ!と命じ、自分は壕内に入って終った。彼にしてみれば敵に降った住民が憎かったのであろう。
 日本刀を抜き放った下士官が、
「いい残すことはないか?」と表情も変えず一同の顔色を窺った。
 同じ民族を今まさに殺すような男達に何んで人生最後の言葉を残せよう、三人は力なく首を横に振った、しかし年若い三人の女性は、
「歌を唄わせてくれ」と希った。
「ヨシ歌え、お前達はわけの判らん沖縄歌でも唄うんだろう」
 いい終わらない内に三人は声を和して、”海ゆかば”を低く荘重に歌いだした。
 下士官達の顔色がさっと変わった。
 しかしかれらに助命する権利はなかった。
 アメリカ兵達に救われた若い乙女の命はこうしてはかなくかき消された。


TEXTチェック(7)
=============== 
見せしめの処刑
===============

 その数日前にも。同じ場所で十五歳になる二人の少年がA隊員によって銃殺された。この少年達は恩納河原の自決の時に死にきれず負傷して人事不省に陥ったが意識をとりもどして、父母の後を追ってさまよううちに米軍にとらえられたのである。
 彼等も同じように軍使に仕立てられ、顔見知りの赤松隊に勧告使を仰せつかったために、あたら若い命を失ったのである。
 このように同胞の手によって、犬ころの如く殺りくされた例も数多い。今後の調査でも新らしい事実が幾つか判明するであろう。
 南部地区知念村では自国の兵隊によって三名が射殺された事もある。
 米軍がまだ上陸していない三月中旬頃知念村地区守備隊I部隊長の命令で、村民への見せしめと称して村民三名の殺戮が行なわれた。
 村民の与那城伊清さんは“部隊のある公式の席上で日本軍の高射砲の命中率はどうして悪いのかと反問したため”
 前城常昂さんは“部隊に納めた薪代の支払を再三督促したため”
 村会議員、大城重政さんは“I部隊の兵隊が。無断で家畜を持ち去るのを強談判したため”三名とも同じように射殺された。
 部隊長はこの極刑の罪名を「スパイの疑あり」と宣告したのである。
 

TEXTチェック(8)
=======================
米軍の"ヒューマニズム"
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 ここに激戦の真只中に身を挺して数多くの住民を救いあげたネルソン中尉の活躍をスケッチしておこう。
 米軍進撃部隊の踵に接して何時も米将校、通訳、二世からなる少人数の一隊が進出していた、彼等は壕と壕を結ぶ線を選んで必ず行動していた。壕の入り口に来ると通訳が、
「外は安全だ。決して危害を加えないから、出てこい」と呼びかけていた。
 それは海軍軍需部の壕であった。壕内は不気味に静まりかえって、何んの応答もない、最後の誘出宣伝が試みられた。その時突然一発の銃声が、そして壕壁にパシッと当る銃声の音もした。壕内から一行に発砲して来たのである。しばらくすると轟然たる爆発音が、壕内を揺り、つづいて人間のうめき声が聞えてきた。
 この頃、飛行機からネルソン中尉あて「海岸の壕に住民が多数隠れている」と無電連絡があった。
 中尉は早速舟艇を準備して現地に向った。
 雨期もぬけて南の島上には初夏の空が青く拡がっていた。
 目的の喜屋武岬の海岸に近付くとマイクが用意され、例の調子で通訳の説得が続く、繰り返すうちに何旦葉の群生した中から島の住民が恐る恐る這い出して来た。ぞろぞろ数十人が出たので舟を近付けると、何処からともなく十名位いの日本兵が現れ住民が投降出来ないよう威嚇的体形を整えた、中尉は上甲板に飛上ると同時に機関砲をクルリと回して日本兵に狙いをつけた。そうしておいて、
「オイコラ、日本兵の馬鹿野郎! 貴様達は武士道を忘れたか。それでも日本の軍人といえるか。貴様達が立派な日本軍人だったら何故可哀想な住民を救ってやらないのだ。日本魂にもとる誤った行為はやめろ。何故住民を道連れにする。貴様達は卑怯者だ」
 中尉の怒声が、そのまま通訳の口に移った。住民達はあっ気にとられて成行を見守っていた。しばらくすると日本兵はもと来た道を引返して行った。
 ネルソン中尉の眼には、波打際で揺れている数百名の蒼ざめた住民の顔より、明日をも知れない生命をもってスゴスゴと立去って行った日本兵の後姿が、何処迄も焼ついていたとは、戦後、親しくなった沖縄人に語った言葉であった。
   ×――――×
 石まくら 固くもあらん 安らかに
  ねむれとぞ祈る 学びの友は
        ―姫百合之塔
        
 みんなみの岩の果てまでまもりきて
  散りにし 竜の子 雲わきのぼる
        ―健児之塔
 このほか、沖縄には“白梅之塔”“瑞泉之塔”など戦没した戦争協力者を祀る塔が多く建立されている。
 この塔の由来は沖縄に人のある限り何百年も、また何千年も口伝され、この塔はまた、悲しき記念塔として永久に残ることだろう。
 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~

(以上)

 尚、管理人が認識したところで誤記と思われる箇所は、次の通りです。

「見せしめの処刑」の項 14行目 兵隊が無断で → 兵隊が無断で

「米軍の"ヒューマニズム」の項、 15行目 旦葉の群生した → 旦葉(あだんば)の群生した  25行目 何迄 → 何
 
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コメント

両方がいいかと

ni0615さんこんばんは。
>引用資料として何の文章がいいのでしょうか?
第1審の陳述書と法廷尋問両方がいいと思います。それは、陳述書は「週刊誌に慶良間諸島の集団自決が写真入りで載り」とあり、法廷尋問は「昭和33年の春ごろ。『週刊朝日』『サンデー毎日』の報道で知った」とあり、両方とも梅澤氏の主張と事実とは違うからです。つまり集団自決の写真も掲載されていないし、週刊朝日でもサンデー毎日でもない事を藤岡氏と同氏の意見にぶら下がって何もしない連中に知らしめたいからです。

>そのソースは「どこ」もしくは「だれ」というのもありますね。
そうですね、そこまで気がつきませんでした。「どこ」については住民処刑の件が「鉄の暴風」以降、昭和32年までの間に本や雑誌、新聞に掲載されていたかどうか徐々に調べてみます。

>勃興期の週刊誌はすごいと思いませんか?
時代の勢いがのり移ったのでしょうかね。発行部数もうなぎ上りのようでしたから。
http://wa-dan.com/about/
http://www2.mmc.atomi.ac.jp/~ohtsuka/data.html

>週刊誌は、当時はエリートという意味だったサラリーマン用の、ハイソなメディアだったのでしょうか?
社会学系統の学術論文に戦後週刊誌を分析したものがあるかもしれません。それを見れば読者層の変遷がわかると思います。僕は昭和32年3月31日号の週刊サンケイを読んだ限り、サラリーマン向けだと思いました。


ところで

阪神さん
お許しありがとうございます。ついてはご教示願います。

その枕として紹介したい梅沢氏の「週刊誌への遺恨」は、引用資料として何の文章がいいのでしょうか? 公式的には、第1審の陳述書、法廷尋問などがありますが・・・・

あと、週刊産経記事は民衆処刑の記述などが「鉄の暴風」よりも膨らんでおり、そのソースは「どこ」もしくは「だれ」というのもありますね。

>琉球政府が日本政府に提出しようと準備している「沖縄戦闘協力状況」は・・・

とありますが、これはおそらくの統計的資料な資料なのでしょうから、週刊産経記事は、山川氏若しくはその有力調査員から、統計的資料には書ききれない周辺情報やこぼれ話を聞き出したのかもしれませんね。


ところで脱線ですが、勃興期の週刊誌はすごいと思いませんか?
これだけの紙数の文章は、今は、月刊論壇誌でもないのと違いますか。まだテレビの無い時代には、八百屋、魚屋、街のオヤジさんたちも、活字で頭の体操をしていたのでしょうか。それとも週刊誌は、当時はエリートという意味だったサラリーマン用の、ハイソなメディアだったのでしょうか?

要するに「一億総白痴化」という言葉が生れる以前のこと。

掲載予定

 ni0615さん、阪神さんのご了承があるので、当資料集に、近いうち掲載したいと思います。ni0615さんサイトでも論評をお願いします。

 それにしても、梅澤元隊長に関する昔の「自決命令」報道はこの記事だけの可能性が強いですね。また、それをやったのが「週刊サンケイ」というのも面白い事です。当時は「旧日本軍の悪を暴き、米軍のヒューマニズムを称える」のが絶対権力アメリカの意に添う事であり、所詮、「産経新聞社」というのは権力追随体質の報道社でしかないという事が判ります。

どうぞ

ni0615さんこんばんは。
>もし宜しければ、拙ブログでも、画像と合わせた掲載をお許し下されば幸です。

どうぞ掲載宜しくお願い致します。

御願い

キー坊さん
阪神さんのご諒承があるキー坊さんの資料集で、全文を掲載してください。

阪神さん
もし宜しければ、拙ブログでも、画像と合わせた掲載をお許し下されば幸です。
掲載をしながら、
「鉄の暴風」との関連など、ゆっくりと考察したいと思っています。

ありがとうございます

キー坊さん
ご足労かけて申しわけありません。
また早速、誤記御指摘ありがとうございました。

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キー坊@ウチナー

Author:キー坊@ウチナー
沖縄本島中部、巨大な米軍基地を抱える町の生まれ。
齢を重ねるごとに、沖縄戦へのこだわりが強くなります。
曽野綾子・『ある神話の背景』は沖縄を究極的な軍事基地にする目的を持っています。「集団自決」は沖縄戦の集約された出来事だと思います。『ある神話の背景』は沖縄への抑圧・差別の集約文書です。

HP・「その『神話』の背景」(文献・資料集)
http://keybow.co

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