2017-05

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新内閣に期待できるか。

 鳩山首相が退陣した最大の理由は、普天間基地の「最低でも県外」といった口約を完璧に反故にして、正反対の「日米合意」案である辺野古沿岸移設を再度決定・合意したからである。「政治と金」の問題は検察・マスコミ結託のテッチ挙げ作戦であり、真の退陣理由ではない。
 普天間の「県外・国外」移設の実現は、「対米隷属主義」・「官僚支配」という戦後継続してきた日本国の「国是」を根本から転換する事の集約的な政治事件となる為、既得の権益を守りたい「官僚」・「産業界」・「マスコミ」・自民党及び民主党内の「対米隷従政治家」・「御用評論家」等の守旧勢力が、アメリカ当局と結託して猛烈な鳩山攻撃を掛け続けてきたのだ。支持率を下げられるところまで下げられた末に、「日米合意」を締結せざるを得ない事態に追い込まれ、政権を投げ出す形で小沢幹事長も共同責任を取って供に辞任したのである。
 だが、もはや辺野古沿岸移設が情況的に不可能になった時点での「日米合意」決定であるから、鳩山首相はワザと不始末な決定を行って、米軍基地に対する日本人の嫌悪感を煽ったとも考えられる。そして、沖縄の米軍基地の情況を全国、あるいは世界にも知らしめた感もある。

 鳩山退陣前の迷走状況の時、マスコミは「『県外・国外』移設の口約を実現できなければ、鳩山は退陣せよ」の大合唱であった。菅直人内閣に変わった今、菅首相は普天間については、鳩山政権が決めた「『日米合意』を尊重する」と言った。しかし、全てのマスコミはこのコメントを問題視してない。かえって好意的に報道している感じがある。
 鳩山・小沢が辞任した真の理由は、普天間移設の公約を果たせなかった事にあり、それに異議を唱えて社民党は連立を離脱した。辞めた鳩山の失政の結果である「日米合意」を、菅が踏襲するというのであれば、マスコミは、新首相も沖縄県民あるいは日本国民の意思を無視するのか、と疑義を唱えなければ成らないはずである。だが、菅首相就任後数日であるが、どのマスコミも菅首相の普天間基地に対する姿勢を問題にする気配が見られない。
 つまり、マスコミは、最初本気で「県外・国外移設」を考えていた鳩山政権を潰すために、鳩山政権の普天間問題の迷走振りを攻撃していたのである。鳩山の公約違反を連日報道して、結局は「辺野古回帰」に追い込み、政権を投げ出させて、守旧勢力の圧勝に終る形となった。日米合意を尊重するという事は、「県外・国外」移設を考えないという事だから、「対米隷従」を歓迎するマスコミとっては、菅新内閣は非常に好意的に受け入れられるものだろう。この辺に、私は日本全体に漂う「植民地主義」を感じてしまう。

 その菅内閣の支持率は、ご祝儀支持とはいえ66.7%になっているという。ほとんどの閣僚を反小沢の人材で占める組閣だという。これは政権交代以後マスコミによって煽るだけ煽られた小沢一郎のダーティーイメージを払拭する為の選挙対策であるとも考えられるが、「参院選」に勝利する事を想定しての小沢切捨て、その後、菅直人が自分の政権を継続させる事を考えた上での「対米従属主義」へのシフトであるかもしれない。
 あくまでこれは、小沢と供に日本の「対米追従主義」からの脱却を目指す為の「暫定」の施策であり、自らの政権はその役割を担ったものだと、菅が心得ているのであれば、「民主党」政権に希望を託す事が出来るのだが、菅直人のこれまでの沖縄に対する言及の少なさを考えれば、彼は「少しづつの対米追従主義」に進んでいく可能性もある。こうなると、鳩山・菅の両政権で第三の「琉球処分」を行った事に成る。マイノリティーの沖縄の人間からすれば、そうならない事を切に願う。

 小沢一郎という政治家は沖縄に深く関わった政治家ではないのだが、「対米隷従」からの脱却を命がけで実行しようとしている稀に見る政治家である事は、ヤマト人の「沖縄への植民地主義」を無くしてくれる存在としても、唯一期待できる人物として、当面私は支持の思いを持つ。
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Author:キー坊@ウチナー
沖縄本島中部、巨大な米軍基地を抱える町の生まれ。
齢を重ねるごとに、沖縄戦へのこだわりが強くなります。
曽野綾子・『ある神話の背景』は沖縄を究極的な軍事基地にする目的を持っています。「集団自決」は沖縄戦の集約された出来事だと思います。『ある神話の背景』は沖縄への抑圧・差別の集約文書です。

HP・「その『神話』の背景」(文献・資料集)
http://keybow.co

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