2017-05

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

辞めていく鳩山首相

 予想したとおり、鳩山首相は政権の座にしがみつく事なく、電撃的な形で首相辞任を表明した。
 小沢幹事長が供に辞任する事を了承したので、自分も辞任する事に応じたのだとメディアなどは言っているが、私は、この二人は「対米隷従」「官僚支配」から脱却という政治理念を同じくする「同士」であって、去年夏の政権交代で、その実現を供に目指したはずであり、相手を切り捨てて自分が生き残ろうとするような対立関係にあったのではないと思う。

「普天間県外移設」という「対米隷従」脱却の根幹を成す政策が頓挫したことは、鳩山由紀夫だけが敗北したのではなく、普天間移設工作に直接関わらなかったにせよ、小沢一郎もまた敗北した言うべきであり、共に辞めるのはむしろ自然の成り行きだと私は思う。

 前回の記事で、私は「私は政治家としての鳩山由紀夫を高く評している」と書いたが、少し舌足らずの言い方だった。「普天間の解放」という沖縄県民が切望した公約を反故にして全く逆の決定をし、その直後に辞任したのであるから、「高く評価する」は適当な言葉ではなかったと思う。「今は地に落ちている評価が将来、高く評価される事になる」と言ったほうが良かった。何故なら、自民党政権の下では「日米合意案」が強行される可能性はあったのだが、鳩山政権の下ですったもんだの末に残された情況は、到底「合意案」が実現されるものでなくなっている。これは鳩山由紀夫の想定の範囲内だったのではないか。少なくとも、鳩山首相は国外移設(グァム・テニアン)への道を付けて辞めたと思う。

 ところで、テレビなどメディアでは、「普天間移設」を「最悪な」形で決着して辞任した鳩山由紀夫首相を侮蔑的な表現で持って貶している。「誰にでもいい顔したがるお坊ちゃん宰相」「誰の言う事にも真面目に耳を傾ける良い人」「ひ弱な世襲議員」などと、揶揄している。たしかに苦労知らずの御曹司であっただろうが、政権政党の自民党を離れて新党立ち上げに参加し、その後自ら新党を立ち上げて、紆余曲折を経て政権政党の党首・首相になった人物だ。国家レベルの政治の世界がどういうものか充充承知の事だろう。こういう結果になることも、不本意ながら想定の範囲内であっただろう。 

 戦後60余年続いた「対米隷従」「官僚支配」支配からの脱却という政治目標を持ってスタートした政権である。高い志を持って公約実現に取り組んだだろうが、官僚・マスコミ・財界・検察・在日アメリカ工作員等の守旧勢力の抵抗は凄まじかった。検察とマスコミに「金」問題を突き上げられ、「普天間」問題では袋小路に追い込まれて、政局は先細りの様相になってきた。この間、菅も小沢も助け舟を出す事出来なかった。鳩山氏は孤独な戦いを強いられたと言ってよいのではないか。
 辺野古回帰という「日米合意」を決定したのであるが、その合意の実現は不可能という情勢を作って辞めたという点において、鳩山首相は最低限の仕事をしたと言うことは出来る。他の誰かが首相に成っていたとしても、それ以上のことが出来ただろうか。私は憐憫の情をもって鳩山由紀夫氏を送ってやりたい。
スポンサーサイト

コメント

渡部恒三の妄言

 自己レス。

 昨日、鳩山辞任発表後の各局テレビニュースは、政治家・識者をゲストに招いて大わらわだった。夕方のテレビ朝日にチャンネルを変えたら、福島瑞穂・民主党長老の渡部恒三らが出ていて、渡部恒三が瑞穂に向かって次のようなことを言っていた。
「1972年の『沖縄の日本復帰』は、戦争で失った領土を話し合いで取り戻したという、それまでの世界の歴史では全く考えられなかった素晴らしい政治的成果であった」、と恩着せがましく言い立てていた。

チャンネルを変えたばかりで、どんな話の流れか分らなかったが、この言葉に渡部恒三という政治家の体質が見て取れる。
 戦争で沖縄に多大な犠牲を負わせた日本は、アメリカとの平和条約で沖縄を切り離し、米軍の為すがままに任せて、自分らはさっさと独立を果たしたのではなかったか?
 その後27年間も米軍の蹂躙に沖縄を晒しておいて、沖縄を取り戻すという名目の下に、さらに米軍基地を沖縄に集中・強化させ、合わせて自衛隊の基地も沖縄に配備したのであり、第二の「琉球処分」と言うべきものだったのだ。

 何が「世界的に類の無い政治的成果」だったと言うのだ。渡部恒三の「対米隷従」「沖縄に対する植民地主義」を露呈した妄言に過ぎない。今時、こんな妄言を発するという事は、渡部の頭が老化し耄碌して、言うべからざる本音を暴露したに等しい。

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://keybowokinawan.blog54.fc2.com/tb.php/169-3fd1d124
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

«  | ホーム |  »

プロフィール

キー坊@ウチナー

Author:キー坊@ウチナー
沖縄本島中部、巨大な米軍基地を抱える町の生まれ。
齢を重ねるごとに、沖縄戦へのこだわりが強くなります。
曽野綾子・『ある神話の背景』は沖縄を究極的な軍事基地にする目的を持っています。「集団自決」は沖縄戦の集約された出来事だと思います。『ある神話の背景』は沖縄への抑圧・差別の集約文書です。

HP・「その『神話』の背景」(文献・資料集)
http://keybow.co

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (2)
関連著作の紹介 (73)
渡嘉敷島関連 (19)
座間味・阿嘉関連 (19)
奄美その他 (38)
曽野綾子論 (35)
基地 (55)
政局 (45)
自論 (40)
STAP問題 (17)
慶良間全般 (1)

FC2カウンター

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。