2017-08

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タイムリミットは迫っているが、

 普天間基地移設の問題で、鳩山首相自ら設定した五月末というタイムリミットをクリアできない情勢になった今、退陣を求めるマスゴミの首相非難・攻撃が常軌を逸したものになっている。対米従属の継続を望む日本の産業界・官僚の世界がその特権を守りたいが為に、マスコミを総動員した小沢・鳩山政権への必死の抵抗運動であるといってよい。この抵抗運動は功を奏してしまうのであろうか。
 週刊「文春」の鳩山追放特集には、稲嶺恵一前沖縄県知事「すべて白紙に戻ってしまった」という鳩山首相を責める論考も載っている。自分が苦労してまとめた「辺野古への移設」を一気に無にしてしまったと、鳩山氏を非難している。だが、普天間基地の辺野古移設を画策した彼は普天間問題の元凶と言っていい人間ではないか。所詮は沖縄産業界の代表であり、土建屋の代理人であり、大和産業界の召使的現地代理人である。本当に沖縄住民の幸福につながる施策は取れなかった政治屋である。今ごろ大和マスコミへ出てきて首相を罵ることができる柄かと言ってやりたい。 
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 今、政府関係閣僚が推し進めようとしている「辺野古浅瀬くい打ち案」「訓練だけの徳之島移転プラス九州各地分散案」を、鳩山首相自身の本気の「腹案」としているとしたら、これは重大な沖縄への裏切りであると同時に、この日本を根本から変えてくれるとの期待をして、一票を投じた大和の国民に対する裏切りでもある。なぜなら、これからも沖縄に米軍基地を背負わせようと画策することは、アメリカとアメリカに従属して利益を得る国内勢力に屈したことになるからであり、このことは沖縄を搾取・収奪するという今まで通りの植民地政策の維持に他ならず、鳩山政権は「対米従属からの脱却」「官僚支配の排除」という政治理念を捨てる事になる。何の為の政権交代だったのかという事だ。
 沖縄県内の辺野古に「浅瀬くい打ち案」という基地の根幹を成す恒久軍事基地を造り上げ、徳之島など沖縄県外の土地には訓練だけを移転して、「県外移設」を曲がりなりにも達成したという体裁を作りたいのだろうか?

 ところで、徳之島が移設先として浮上してきたわけは何故であるのか、という疑問が湧いてくる。徳之島が沖縄から近くて地政学的に不利な点が少ないというのが一つの理由ではあろう。しかし、奄美地区にはもっと近い「与論」・「沖永良部」という二島がある。面積は徳之島より小さいが、両島とも平坦な島であり、飛行場を造るには徳之島より適しているのではないか。結局、徳之島には土建業者など米軍基地を誘致してでも、経済的利益を期待する人間が多いというのが候補地として急浮上した理由だろう。「魚心に水心」に違いないが、島民の圧倒的反対の声の前に、飛行場建設の本格的移設案は不可能な情勢と成っている。だが、政府が方針転換した「訓練だけの移設」なら全く不可能ではないと言えるだろう。直接会って断るためにと言って、徳之島三町長は東京での鳩山会見には応じたのであり、鹿児島に出向いた平野官房長官とは、徳之島町の町長と誘致賛成派の町議が面談している。
 まったく誘致する気が無いのなら、受け入れを要請している政府の要人に会う事はないと思うのだが、町長らは誘致したい意思を最後の最後まで隠しておいて、「沖縄のために仕方なく」の雰囲気が作られた時に、受け入れの表明をするのではなかろうかという疑念も湧いてくる。普天間基地そのものは拒否して、訓練のみを受け入れて高額の補助金を得ようと企んでいるとすれば、政府と徳之島の政治家が沖縄に対して謀略を仕掛けていると言うしかない。

 だが、これも沖縄での反対運動の盛り上がりと全国的な米軍基地拒否のムードによって、実現性は無いと言うしかない。米軍は住民の反対する地域に普天間基地を移設する考えは無いと言っている。
 だから、鳩山首相は、今の案を本気で実行しようとは考えていないのではという疑惑も生ずる。自分を攻撃するマスコミを利用して、全国的に反米軍基地のムードを高めるだけ高めておいて、最終的にアメリカに普天間基地の国外移設を認めさせようとする深慮遠謀を首相は持っているのではないかという疑惑というより期待である。日本人に米軍基地の存在というものを強く認識させ、米軍に対する嫌悪感を強めて、日本から米軍基地を撤去させたいという全体的ムードを作っておいて、普天間のグァム・テニアンへの移設を米政府に交渉する腹積もりであれば、鳩山氏はとてつもなく有能な宰相であるが、どうなのだろうか。単なる無智無能な二世政治家に過ぎないのか。「宇宙人首相」の頭の中は読みにくい。
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コメント

まだ大丈夫ですよ

確かにメディアの報道を見ていると、官僚の思惑通りに動いているのではないかと疑りたくなることはあります。とはいえ、本土の人間は今回の普天間問題によって、沖縄の人々の苦しみに関して、ある程度理解することができるようになったと考えます。大和と琉球という枠組みは絶対のものではありません。そこには立ち位置を越えた何かがあるはずです。普天間基地の返還を要求するには、いずれにしても世論の支えが必要です。ネットを介してもそれを実現することはできると考えます。まだ私は希望があるとおもいますし、あると信じたいです。

抑止力なんて口実

 エレミヤさん、コメントをどうも。

 稲嶺前知事の前職の、大田昌秀氏も抑止力や地政学上の沖縄の位置を、米軍存続の理由として挙げる事は、沖縄へ米軍基地を押し付けるための口実に過ぎないと言っています。
 宜野湾市の独自の調査によれば、米軍は既に普天間基地のグァムへの全面移転を計画に乗せているという報告があります。伊波市長は常にその事を訴え続けています。
 普天間基地の無条件返還を要求する根拠は十分すぎるほど有ります。だが、それは国民的議論になる事ないですね。

普天間基地は本当に必要なのでしょうか。

最近の記事にも書いたのですが、普天間基地はアメリカの専門家からも、その必要性を疑われており、またもっと言えば、アメリカ海兵隊の抑止力に関しても疑問がもたれているようです。私は普天間基地の閉鎖を求めてもいいのではないかと最近考えております。韓国やフィリピンにおいては基地の撤退を求めて、国民が反対運動を起こし、そしてフィリピンなどでは実際に基地が撤退し、韓国においても三分の一にまで規模を縮小させる結果を招きました。今この時期にこのようなことを言うのは、過激というよりか無謀だと思われると思いますが、少なくとも、基地の必要性について国民の間でもっと議論はされるべきだと考えます。

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キー坊@ウチナー

Author:キー坊@ウチナー
沖縄本島中部、巨大な米軍基地を抱える町の生まれ。
齢を重ねるごとに、沖縄戦へのこだわりが強くなります。
曽野綾子・『ある神話の背景』は沖縄を究極的な軍事基地にする目的を持っています。「集団自決」は沖縄戦の集約された出来事だと思います。『ある神話の背景』は沖縄への抑圧・差別の集約文書です。

HP・「その『神話』の背景」(文献・資料集)
http://keybow.co

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