2017-11

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

徳之島の全体主義をめぐって

 今日7日に徳之島3町長が鳩山由紀夫首相と、普天間基地移設に関して東京で会談したが、3町長はこの席できっぱりと徳之島への移設を断ったらしい。
 朝のテレビ報道では、徳之島の空港で町長らを見送る島民の姿が映し出されていた。4.18の島民大会の時と同じく、色とりどりのプラカードを掲げた多数の島民が、「移設断固反対」の島全体の意思を表していた。一人の中年婦人が町長に詰め寄り、「会っても話しなんかするなよ。お茶も飲むなよ。」と激しく言葉を発していた。首相に突きつけるための「断固拒否」の住民署名が、人口と同じ26.000名分だそうである。
 テレビ画面で見る徳之島の島民の雰囲気は、私の徳之島認識の端緒となった25年前の「ボクシング会場での光景」、強靭な結束力を感じさせたあの雰囲気そのままである。肝心な時にはテンでばらばらの行動になりがちな沖縄人に比べて、何とも羨ましい徳之島人(というより奄美人)の気性だと思う。
 ところで、鳩山首相が普天間の「県外移設」を断念して、「辺野古浅瀬くい打ち桟橋方式」を打ち出してきたのは、徳田虎雄氏との会談した日の翌日の4月29日だった。徳之島第一の立志伝中の人物で、病床にある今でも地元に大きな影響力を持つ徳田虎雄が、言葉さえ発せられない病身をテレビ画面に晒してまで、徳之島移設への協力を拒否したのは、単に拒否の意思を示す為だけのものだったのかという疑念が私には生じている。何かもっと踏み込んだ話し合いがされたのではないだろうか。
 今回の町長三人の直接面会しての拒否通達も断固拒否の意思を伝える為だけのものだろうか。であれば面会も拒否して、交渉に応じない態度を保持すれば良いだけのことではなかったか?今日の会談では、明確に拒否した形ではあるが、会談に応じたという3町長の腹中には何らかの意図があるのではないかという疑惑が私に芽生えざるを得ない。
 
 確か、岡田外相が米側に伝達したという移設案は、「キャンプ・シュワブの沿岸陸上部に550m程度のヘリパッドを造ってそこを暫定の移設先とし、その後勝連半島沖を埋め立てる案と徳之島に航空機用滑走路を建設して移設する案の、二本立ての案だったはずだ。
 それが、鳩山・徳田会談の翌日に方向転換して、「辺野古くい打ち方式」・「徳之島への基地機能一部移設」との政府の方針となった。これは鳩山首相の最終腹案と言うわけだが、つまりは相変わらず、滑走路などの「恒久基地施設」は沖縄に建設し、徳之島にはヘリパッドなどの「非恒久基地施設」を建設して、申し訳程度の「県外移設」を実行したいという政府案である。28日の徳田息子を交えた鳩山・徳田会談で何が話し合われたのかという疑惑が生じるのは当然ではなかろうか。

 徳之島は3町長は今日の会談でははっきりと移設を拒否したが、裏では取引があるのではないかという疑念はぬぐえない。沖縄には滑走路建設という重大な基地負担を負わせて、自分らはヘリパッド程度の軽い負担の「県外移設」を引き受けて、鳩山政府から振興策・補助金を得ようとする隠された意図を徳之島のリーダー達は考えているのでないだろうか。徳之島にも移設工事を欲しがっている業者が多いだろう。彼らは町長の支持者のはずである。移設後の基地あるゆえの補助金は魅力的なものだろう。徳田親子と3町長らが意を通じ合って、この計画を進める可能性は在ると見ることは、疑がり深いこととは私は思わない。
 もし、このような移設の仕方が5月中に政府決定されるとしたら、徳之島の指導者達は沖縄をダシにして自分らの利得を図るという欺瞞的施策を実行したというしかない。また、鳩山氏は徳之島のリーダーの力を借りて「第三の琉球処分」を行ったと言わざるを得なくなる。

 しかし今や、住民の反対が強くなって、「くい打ち方式」&「徳之島一部移設」は実行不可能な情況と成っている。鳩山首相が本気でこの案を推し進める意思が有るとしたら、あまりにお粗末なやり方と言うしかないが、宇宙人宰相には何らかの深慮遠謀があって、この迷走状態を意図的に作り出しているのではないかという疑惑も生じてくる。彼はこの日本をどこかへ導いて行こうとする目論見があるのだろうか?
 やはり無能無策の政治家でしかないのか?そうだとすれば、あの政権交代に何の意味も無かった事になる。
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://keybowokinawan.blog54.fc2.com/tb.php/163-52652037
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

«  | ホーム |  »

プロフィール

キー坊@ウチナー

Author:キー坊@ウチナー
沖縄本島中部、巨大な米軍基地を抱える町の生まれ。
齢を重ねるごとに、沖縄戦へのこだわりが強くなります。
曽野綾子・『ある神話の背景』は沖縄を究極的な軍事基地にする目的を持っています。「集団自決」は沖縄戦の集約された出来事だと思います。『ある神話の背景』は沖縄への抑圧・差別の集約文書です。

HP・「その『神話』の背景」(文献・資料集)
http://keybow.co

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (2)
関連著作の紹介 (73)
渡嘉敷島関連 (19)
座間味・阿嘉関連 (19)
奄美その他 (38)
曽野綾子論 (35)
基地 (55)
政局 (45)
自論 (40)
STAP問題 (17)
慶良間全般 (1)

FC2カウンター

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。