2017-06

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鳩山挫折後のワイドショー

 鳩山首相は、辺野古浅瀬への「くい打ち桟橋方式」を最終の腹案としてさらけ出して、沖縄説得の為に昨日訪沖した。当然のごとく沖縄側の猛反発を受けて、成果の無い訪問となって帰京している。こうなる事は分っていたはずであるが、敢えて訪問した訳は、首相自身がもう年貢の収め時だと腹を決めてのことであろう。自分の5月末退陣は避けられない情勢と観念して、7月の参院選惨敗を避ける為のパーフォーマンスのような気がする。そうしないと、参院選惨敗後に衆議院解散の風が吹きまくって解散・総選挙になれば、これも惨敗して民主党の政権も失いかねないからだ。
 「友愛」の基本精神で以って沖縄の米軍基地地獄をすくい取ってくれる事を、鳩山・小沢体制の新政府に期待を掛けた私がバカだったということだが、鳩山氏がこんなにも甲斐性ない態度で、普天間の県外移設工作を投げ出してくるとは思わなかった。所詮、名門保守政治家一家の3代目である。沖縄のような異属の地の為に、命掛けての政治行動は出来なかったという事だ。  訪沖から一夜明けての、今朝のテレビワイドショーの司会者・出演者たちのコメントはと言うと、もちろん鳩山首相を口々に貶しているわけであるが、言葉に攻撃的調子は弱まっているように思えた。その代わり、やたらに沖縄県民への同情の言葉を口にしていた。「『最低でも県外』と期待させておいて、結局は県内移設で沖縄県民の心を弄んだ」「面積0.6%の沖縄に、75%の米軍基地を押し付けている我々は、沖縄の人に対して忸怩たる思いを持つべきだ・・・」というような、鳩山首相への侮蔑の言葉を吐きながら、沖縄には過度に同情的なコメントを出している。
 テレビのワイドショーに出ている司会者・評論家・タレント達は、鳩山首相が普天間の県外移設に挫折した事に勝利感を得た上で余裕を持って、沖縄への上っ面だけの同情の言葉を口にしているのだ。 ある意味でワイドショーやニュース番組に起用される司会者等は、私の言う「大和エゴナショナリスム」「沖縄への植民地主義」の体現者達である。

 テリー伊藤は持ち前の饒舌で、鳩山首相への軽蔑の言葉を並べ立てる一方で、これからも県内移設を押し付けられそうな、沖縄への同情の言葉も同じくらい吐いていた。だが、テリー伊藤が沖縄に対して過去に、どんな言葉を吐いていたかを記憶している私にとって、その言葉はこれからも沖縄へ米軍基地を押し付けられる情勢に成ったゆえの、「大和エゴナショナリスト」の嘘の言葉だと分る。
 十数年前、彼は佐高信と一緒に「S学会」を非難する内容の本を書いていた。その中でテリーは、「S学会は日本の中で『異国』を形成しているのだから、集団で日本から出て行くべきだ。今、米軍基地問題でガタガタ言っている沖縄を丸ごと買い取って移住する事も面白い…」などと、S学会と沖縄を同時に冒涜する文章を書いていた。S学会のような裏切り教団を貶す事は勝手だが、そんな教団を沖縄に押し付けたがるテリーの言葉は、冗談半分とは言え、沖縄人の私には極めて許し難いものである。

 今のテレビワイドショー・報道番組に声が掛かっているタレント・知識人らは、全てこのテリー伊藤と同じ穴のムジナでしかない。日本のテレビ各局がそうであるという事は、日本(大和)人ほとんどがこれらのテレビ出演者達に洗脳されている事であり、日本全体が無意識のうちに「大和エゴナショナリスム=植民地主義」に染まっていると言うしかない。
 普天間をめぐる鳩山首相の変節・挫折に本心から起こっているのは沖縄県人(ウチナーンチュ)だけであり、これからも沖縄に普天間を含む米軍基地を押し付けていられる情況に成った今、大部分の大和人(ヤマトゥンチュ)は安心感を持って、沖縄に上っ面だけの同情心を口にする事が出来るのである。
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コメント

てぃさーじさん。コメントをどうも。
仲井真知事は、県内移設を容認する可能性を十分持っている首長です。11月の改選に出るかもしれません。当選は是非阻止していただきたいです。

>旧ハンニバルのエレミヤさん。コメント大変ありがとうございます。
時々山崎ブログで、コメントを拝見しています。新規ブログでのご健闘を期待します。

お久しぶりです

私は以前ハンニバルと名乗っていたものです。ブログを始めていただく際に、ハンドルネームの都合上、ハンニバルからエレミヤに変更しました。
普天間問題について、マスコミは沖縄を馬鹿にしています。そもそも、マスコミはアメリカ側の意向を大きく取り扱い、あたかも県外移設は無理であるかのような印象を視聴者に与え、いざ県外に完全移設は無理だということを鳩山首相が述べると、公約違反だと言ってバッシングに回るのです。マスコミは結局、どうしたらいいのかという主張をせず、ただ同情を示すばかりで、結局は他人事のように思っていた節があります。沖縄の問題はこれからも続いていきそうですね。お約束通り、沖縄についても、自分なりにブログで伝えようかと思っております

>今、米軍基地問題でガタガタ言っている沖縄を丸ごと買い取って移住する事も面白い…」
テリー伊藤はそんな発言をしていたんですね。
正直このような発言を聞くにつけ、沖縄人として本当に心が傷付けられる。そしてこのような地雷発言があちこちに仕掛けられていると思うとテレビや雑誌も見たくなくなってしまう。
テレビを無意識に見ている視聴者はこのような怪しいコメンテーターや評論家の言うことを鵜呑みにして、自分さえよければいい、自分の住んでいるところが安全であればいいと、まさしくキー坊さんが仰る「大和エゴナショナリスム」に自然と流されていくのでしょう。
今日のニュースでは辺野古沖杭打ち工法で決まりそうな状況です。仲井間知事がいるうちに決着をつけたいのでしょうか。あの美しい沖合で反対派と役人・工事請負人が争う姿を想像してしまいます。
ところで日本のマスコミは驚くほど保守化右傾化してきていると思います。
石坂啓さんが週刊金曜日HPにて「今や先の大戦の戦後でもなく戦前でもない。戦時中である」と仰っています。かつての東西冷戦中、ソ連の大陸間弾道ミサイルICBMの照準は沖縄に向けられていたとあるジャーナリストが証言しています。
日本の支配者層というのはそういうことはもちろん解っているのでしょうね。そして沖縄で一貫して基地反対を続けてきた人達はこの危険性を一番熟知しておられる。一方の手に死と危険、一方の手に補助金を持ちぎりぎりの綱渡りをしていかなければならないのだろう、否応無く、これからも。

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キー坊@ウチナー

Author:キー坊@ウチナー
沖縄本島中部、巨大な米軍基地を抱える町の生まれ。
齢を重ねるごとに、沖縄戦へのこだわりが強くなります。
曽野綾子・『ある神話の背景』は沖縄を究極的な軍事基地にする目的を持っています。「集団自決」は沖縄戦の集約された出来事だと思います。『ある神話の背景』は沖縄への抑圧・差別の集約文書です。

HP・「その『神話』の背景」(文献・資料集)
http://keybow.co

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