2017-10

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民主党政権は終焉か。

 私は鳩山民主党が衆院選に勝利する前から、小沢・鳩山体制の政権が誕生したら普天間基地を県外・国外に移設実行を真摯にやってくれると期待していた。沖縄への米軍基地押し付けという大和の「植民地主義」を継続する事は、かえって日本国民の大部分を占めている大和人の将来も無いと、民主党首脳は認識していると、私は思ったからである。

 民主党も寄せ集め政党であるが、少なくとも鳩山・小沢両首脳とそのグループは「米国隷従からの脱却」・「官僚支配の排除」の2大政治理念を強く持っていて、それを完全に実現する為には「沖縄への米軍基地押し付け」という「大和エゴナショナリズム=沖縄への植民地支配」という施策も止めなくてはならないと彼らは考えていると、思ったからである。「米国隷従からの脱却」「官僚支配の排除」を達成する為には、それは不可欠の要件である。
 鳩山首相の基本的政治理念「友愛」は、沖縄の米軍基地地獄からの救済も含んでいるという期待を私は持った。その理念を実行に移すべく、鳩山首相は彼なりに真剣に模索したのは事実だったと、今も信じている。決して模索するフリをしたのでないだろう。  だが、旧来の既得権を失うまいとする検察・財界・官僚・マスコミの反撃凄まじく、それらの執拗な攻撃によって、鳩山首相は徐々に追い詰められて来た。選挙期間中に「最低でも県外」と言った公約は、現状の甘い認識の下に発せられたようだ。米海兵隊は居心地の良い沖縄から出て行きたくないと意志を強く持っていて、「県外移設」の要請には頑強に抵抗すると、容易に予測できたはずである。私もそう予測したから、下地議員の提唱した「嘉手納統合案」はやむ得ざる現実的方法として、賛同したのである。「恒久的建設を伴わない既設施設内への移転」を条件とすれば、「県内移設」も構わないと思ったのである。「普天間解放」という利益に比べれば、問題にならない程の犠牲ではないか?
 
 この案を米軍が拒否したのは当然の成り行きであったが、沖縄の基地撤去勢力からも全く取り合われることなかった。下地議員は県民集会でも「裏切り者」あつかいされている。「県内移設」はどんなに有効性ある提案であっても、沖縄人の固定観念によって排除されてしまう。沖縄が全会一致で「県内絶対拒否」を打ち出す事は、なんとも安易な「集団心理」と言うべきではないか?
 沖縄の民衆は、全員で結束して「絶対反対」の意志を示せば、日本政府は必ずそれを受け入れてくれると思うのだろうか?今の民主党政府は、政権を奪取したばかりで、米軍及び旧来の権力に支えられた検察・財界・官僚・マスコミの総攻撃によって、苦境に立たされていることを沖縄の人間は理解しないのであろうか?鳩山内閣は絶対権力をもった政権の座に在るのではないのだ。

 そんな情況にある現在の日本政府に対し、沖縄全県民が全会一致しての絶対県外・国外移設を要求する事は、鳩山首相を退陣に追い込む事を意味する。つまり、沖縄県民は旧来の「米国隷従」「官僚支配」の存続を維持したい勢力に手を貸す事になって、結果普天間基地の「県外・国外移設」の可能性を自ら摘んだことに成るのではないか?

 鳩山首相が徳田親子に面会したのは、一縷の望みをもって徳之島への移設を図ったのだと思っていたが、徳田虎雄氏には予想通りあっさり協力を拒否されて、その翌日には何ということか「日米合意案」の修正案だとして、辺野古沖のくい打ち桟橋方式の滑走路建設案を打ち出してきた。「埋め立て」よりも「くい打ち」は海底への環境破壊が少ないというのがその理由らしいが、何千本もの鉄くいを打ち、その上に1800mの鉄板の滑走路をかぶせたら、その下の海は死滅する事は誰でも予想できる事である。
 しかし普天間移設は環境破壊の問題ではないはずだ。たとえ環境に与える影響が少なくて済むとしても、沖縄の負担軽減という根本的問題はどうなるかということだ。

 鳩山首相は、65年続いた旧来の権力勢力からの猛攻劇によって、心が折れてしまったものと想像する。5月末までの移設先決定が不可能になった今、守旧勢力も歓迎する「辺野古移設」を選択する方向に心が向いてきたように思える。今本気でこの案をもって、沖縄を説得すべく訪沖するとしたら、当然断られる事になり、自身の退陣は必至である。もし、沖縄の了解を得られないままに、「強権」で持って決定すれば、「第三の琉球処分」を鳩山首相が行うという歴史の汚点を残してしまうが、それもできまい。
 普天間基地の「最低でも県外」の移設を実現できなかった事は、普天間問題のみならず、小沢・鳩山体制の「対米隷従」「官僚支配」からの脱出という基本理念が挫折することを意味するのでは無いか?昨年の政権交代が何の意味も持たず、かえって絶望感をもたらしたという点で大きな後退ではなかったか?

 沖縄県民は全県一致の「大規模県民大会」を成功させたということで、漠然とした勝利感を持っているように思えるが、これで普天間基地の「県外・国外移設」の展望が開けたと言えるのだろうか?これは鳩山政権が無能だったからとか、最初から「県内移設」を目論んでいて沖縄県民を騙したのだと言う事は易しい。私には沖縄人自ら「普天間解放」の芽を摘み取ったように思える。おそらく最低でも後15年は普天間基地は現状のままという情況に成ったのではなかろうか。

 検察審議会が、鳩山氏を起訴相当とせず小沢氏を相当と決定した事は、最早鳩山首相は5月末までに退陣必至だから、その必要は無いと判断したからであり、小沢氏については失脚させる為には起訴相当の決定が必要だと判断したからである。検察審議会も旧来の政治勢力に指図された恣意的な審議会であることは言うまでも無いことだからだ。
 雨後のタケノコのように、新党が続出しているのは、5月鳩山首相辞任、7月参院選の民主党惨敗を見越しての小沢一郎失脚後の政界再編の主導権争いを見込んでの事と思える。 

 それにしても、なぜ鳩山内閣はこんなにも下手な普天間移設工作の対応振りを見せたのだろうか。鳩山氏の知能が低いからだろうか。そんな事はあり得ないと思う。ワザと普天間問題を泥沼状態に陥らせたのだろうか?
 国際政治評論家・田中宇氏の見立てでは、鳩山由紀夫はアメリカの「多極主義」の一員であるという。ワザと米軍が嫌われるようなイメージを作り上げて、その土地に居られなくなるような雰囲気を作り、近い将来米軍の撤退を謀る政治勢力の一員だということであるが、にわかには信じられない見解である。
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コメント

対米追従の圧力に屈服

北谷町民さん。コメントをどうも。

 今回の鳩山首相の変節は、結局この日本に全般的に存在する、沖縄に対する「大和エゴナショナリズム=植民地主義」に相応する大和人の「対米追随主義」に、鳩山氏も屈服したからだと思います。
 せっかく奪取した政権を、自民党などの旧来勢力に奪い返されたくない気持ちが有るのでしょう。その為には、自分も対米追従の政策を採らざるを得なくなったに違いないです。

 自分は退陣しても、民主党に政権を残したい意志があるゆえの沖縄切捨てだと思います。

民主党政権は終焉かについて

鳩山総理が最低でも県外と言及し、政権をとったのだから、沖縄県民が全県一致で県内移設反対となるのは当然の結果である。アメリカの本音(ジャパンハンドラーの意見は前政権の利害から発せらたものでアメリカの意見ではない)がわからない状態で、アメリカ側の考えを思い巡らし、沖縄の本意ではない県内移設容認と言うのは、日本人の気質でアメリカの外交交渉はあくまでも自国の利害のみの追求で相手の都合は考慮しない。全県一致が民主党政権の終焉につながるのではなく、民主党の政治主導の失敗の結果なのである。アメリカにとっては普天間基地は重要ではなく、その程度で政権が崩壊とつながると考えるのは、勝手なマスコミが作った刷り込みである。アメリカにとっては、普天間基地の移設先に関心があるのではなく、日本がカネを出すか出さないかが問題なのである。ならば、鳩山総理は、海兵隊の移設先はどの地元も受け入れ反対であるので、最終的な移設先であるグアムへ全額移転費を払うので出って行って下さいと主張すればいいのである。他国の軍隊を駐留させるための基地の移設先探しは、売国奴のすることであって、いつから日本人はアメリカ人になったのかと言いたい。フィリッピンでは地代を値上げしたらアメリカは出で行った。基地はその程度のものも存在する。世界は戦争よりも暴動や紛争等に対応するために基地の見直しをしているのだ。

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キー坊@ウチナー

Author:キー坊@ウチナー
沖縄本島中部、巨大な米軍基地を抱える町の生まれ。
齢を重ねるごとに、沖縄戦へのこだわりが強くなります。
曽野綾子・『ある神話の背景』は沖縄を究極的な軍事基地にする目的を持っています。「集団自決」は沖縄戦の集約された出来事だと思います。『ある神話の背景』は沖縄への抑圧・差別の集約文書です。

HP・「その『神話』の背景」(文献・資料集)
http://keybow.co

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