2017-06

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安易な「県民大会」2

 4・25県民大会が今日読谷で開催される。仲井真知事も「ようやく」この大会に参加することに決めたようだ。私は、これまで米軍基地を容認してきた仲井真知事や、嘉手納町長Mのような自民党筋の政治家や為政者を、このような大会に参加させる事はナンセンスであるとして、前のエントリーでも批判した。沖縄全体が、誰でもかれでも参加させれば良いというようなムードに包まれているとなると、かえってそれは「権力」に見くびられる事だと思うからである。
 (防衛省から高額の予算を引き出して町の再開発を実行し、そのビル内に「沖縄防衛局」をテナントとして誘致した嘉手納町長は、17日の沖縄タイムスのインタビューに答えるコメントを載せている。「 軍事支配から脱却を」「県外の人も国防考えて」と、うそぶきの連続である。)

 そんな中、23日の沖縄タイムス投稿欄「わたしの主張・あなたの意見」に、小生と同じ考え方を持っている方の文章を読んで少しばかりの安堵感を得た。以下、その投稿者の文章を転載する。(茶字)

 2009.4.21投稿欄 基地容認なら参加遠慮して   25日に県民大会が開催される。異議なしである。しかし「島ぐるみ」という闘争形態にはわたしは異議ありで!ある。そもそも在沖米軍基地の存在を積極的に容認・後押ししてきたのにはとりわけ、自民党をはじめとした保守政党系グループの方々やそれのバックグループの方々である。
 島ぐるみという闘争形態は、それらの方々をも含むということになるのだろうが、果してそういった方々まで今回の大会参加していただくというのはいかがなものだろうか。わたしはこういった方々は参加するべきではないと思う。また仲井真知事も参加するのが本意ではないのなら、別に構わないのではないのか。
 同じウチナンチュだからといっても、今まで前述したような在沖米軍基地の容認・後押しという姿勢ををとり続けてきた方々をなぜ、今回の大会に参加させる理由があるのだろうか?基地被害をわれわれ一般県民は被ってきたのだ。そのことを容認してきた方々は、遠慮してもらうというのがわたしは筋だと考えるがいかがなものだろうか。
                                                大城良司=43才


 この大城氏の芯から米軍基地を厭う心が、特定の為政者の参加を拒否する姿勢に表れているように思える。これに共感する小生の意見を、インターネット投稿で23日に送ったが、日にちが迫っているので採用される可能性は少ないと思うが、以下にその小文を掲載する。(緑字

 4月21日の本欄、大城良司さんの「基地容認なら参加遠慮して」という題のご意見で、「何故に県知事をはじめ、これまで米軍基地を容認してきた方々を25日の県民集会に参加させる必要があるか」という疑問を呈されているが、私も全く同感である。
 沖縄県民の多数が「県外・国外移設」を主張して大規模県民集会を開催する事に異存はない。だが、それは本心から米軍基地の県外撤去を望む県民が集ってこそ、価値ある集会となるのではなかろうか。たしか、仲井真知事は「日米合意案」に多少の修正を加えた辺野古移設を容認する立場ではなかったか?また、中部のある首長は米軍基地の存続を前提として「沖縄防衛局」を誘致し、町の再開発を実行したが、その首長が今集会回参加者の目玉となっている。米軍基地を容認する立場の人々を、無理に参加させて「島ぐるみ県民大会」を成功させたように見えても、内容は空洞化されたモノにしか成らないと思う。

                                                                 (以上)

 十数年前、橋本首相が打ち出した「辺野古沖海上基地」建設による普天間基地移設案を「名護市民投票」による反対表明、大田昌秀知事の拒否表明によって一度は頓挫させたかに見えた辺野古移設構想が、受け入れ賛成派の岸本市長・稲嶺恵一知事の誕生によって辺野古移設が再度容認され、それが自民党政府によって維持されてきた。しかし、反対派地元民の座り込み、活動家の体を張った阻止行動が、「沖縄防衛局」の辺野古への移設作業を防いできた。
 その後、岸本の跡を継いだ島袋前市長、稲嶺の跡を継いだ仲井真現知事によって、「日米合意」の現行案なるものが推進されようとしていたが、やはり市民の抵抗運動で、それが進行する事ない状況下で、去年の総選挙における「国外・県外移設」を公約していた鳩山民主党の政権奪取によって、辺野古移設の合意案はほぼ不可能に成った。だが、政権交代後もアメリカ政府の強硬な「日米合意案」実行の要求と、日本各地の受け入れ絶対拒否の姿勢によって、鳩山内閣は「国外・県外移設」の公約を実行できない情況にある。その鳩山内閣の「優柔不断」な態度に抗議して、沖縄県民が「島ぐるみ」で総決起して公約実行を迫る、というのが今回の県民大会の主旨であろう。

 しかし、「島ぐるみ」という場合、仲井真知事や嘉手納町長Mなど、自民党筋・建設業界から大きな支援を受けている「辺野古移設容認派」の為政者達も参加させることになって、「国外・県外移設」要求の内実は大きな矛盾を含む事になる。結局この県民大会は左右の両側から、鳩山政権を退陣に追い込む効果しか生まないという懸念を私は持つ。鳩山首相が来月末までに移設先を決められなければ、即辞任する事はないとしても、さらに支持率を落として7月の参院選の敗北は確定的になるだろう。そうなると、7月には小沢・鳩山体制は崩壊する事になる。
 両氏が失脚して、民主党内で内閣交代が行われたとしても、その内閣が「国外・県外移設」を実行してくれる可能性はもっと少なくなるのではないか。あるいは衆院の解散が早まって総選挙が行われ、続出している新党の「反民主」党派が大きく議席を伸ばすことになれば、益々「国外・県外移設」の可能性は薄くなる。再度の政権交代が起これば「日米合意案」が決定されてしまうか、あるいは「普天間基地」はそのままの継続状態が続いてしまう可能性も強くなる。これでは沖縄だけでなく日本全体がさらに大きく、閉塞感・絶望感に覆われる事態になるのではないか?

 沖縄全県民が一致団結して日本政府に対抗すれば、大きな力を発揮できるという考え方は、沖縄人の生理的反射作用に過ぎず、実体のない「固定観念」ではなかろうか?米軍基地のない郷土を観望する沖縄人は、沖縄内部の米軍基地容認勢力へ厳しい批判の目を向ける態度から始めなければ成らない。安易な「全体の一致団結」は、小林よしのりなどから「全体主義」「同調圧力」などとからかわれて、むしろ権力の側から侮りの目を向けられる事になる。また、何時かは沖縄内部の権力追随勢力から「裏切られる」ことは当然である。
 沖縄内部での、対大和・対米追随勢力への告発の姿勢が養われる事になれば、それが一見内部分裂に見えても、大和・米の支配権力は畏れの感を抱くのではないか。
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キー坊@ウチナー

Author:キー坊@ウチナー
沖縄本島中部、巨大な米軍基地を抱える町の生まれ。
齢を重ねるごとに、沖縄戦へのこだわりが強くなります。
曽野綾子・『ある神話の背景』は沖縄を究極的な軍事基地にする目的を持っています。「集団自決」は沖縄戦の集約された出来事だと思います。『ある神話の背景』は沖縄への抑圧・差別の集約文書です。

HP・「その『神話』の背景」(文献・資料集)
http://keybow.co

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