2017-06

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

佐野眞一の「お為ごかし」と戯言

『沖縄 だれにも書かれたくなかつた戦後史』を書いた、私が通俗ノンフィクション作家と規定している佐野眞一が、迷走している「普天間移設問題」について、沖縄タイムスのインタビューに答えて、2月7日のコラムでもっともらしい事を述べている。

日本の全面積の0・6%しかない沖縄に、米軍専用施設の75%を押しつけているという現実に目を背けて、日米合意で落ち着かないと承知しないぞ、米国の虎の尾を踏んだらとんでもないことになるぞと。一番冷静であるべきメディアがそんなことを言っでいるわけで、常軌を逸しているとしか思えない。」

                     佐野爺さん
 と、本土の大手メディアに苦言を呈している。言ってる内容は当然の事であり、佐野は当たり前のことを述べているに過ぎない。誰だってそう思っているだろう。内心思ってはいても、大手メディアや自民党政治家、御用評論家など対米従属を望み、米軍基地を沖縄に押し付けたい勢力は、ナンのカンのと理屈を付けて普天間基地を沖縄県内で移設すべきと声を挙げるのである。 

 佐野眞一も本当はその勢力の一員であると、私は思っている。彼の『沖縄 だれにも書かれたくなかつた戦後史』を読んでみてそんな感じがしている。米軍現金輸送車襲撃事件とか、軍用地主の事など米軍基地に触れた部分はあるが、何故に米軍基地が沖縄に集中しなければならないか、その本質に切り込んだ記述が見られないのである。あの大部の本では、「日本の全面積の0・6%しかない沖縄に、米軍専用施設の75%を押しつけているという現実」については、何故にそういう現実が生じたのかという本質論を展開していない。ひたすら面白おかしく米軍に関わった沖縄人達を描く事に終始している。
 今回のインタビューでは大手メディアへの批判を言っているが、それは沖縄へのお為ごかしと同時に、「自分は反権力のノンフィクション作家」だというポーズを取っているだけではないか。

 タイムス・コラムでは
「沖縄の基地問題はダブルスタンダードに映る。沖縄には、軍用地主や基地従業員がいる。米軍基地があることで入ってくる収入は、沖縄経済の中に完全に組み込まれている。基地返還を強く主張しても、そこで働く人がいるし、土地代として収入を得ている人がいるじゃないかか。本音はどっちなんだと本土側から突っ込まれてしまう。」

「本土から見ると、沖縄の顔が見えない。基地を返せと叫ぶ人たちがおり、基地が返ったら困ると訴える人もいる。行政、経済界、言論界も一緒になって大いに議論した方がいい。沖縄を担うのが誰か見えない。今こそ、顔の見える、県民を束ねるリーダーが出てきてほしい。」

とも書く。

 しかし、こういう沖縄の経済構造を作ってきたのは日本政府ではないか?沖縄をアメリカの軍事植民地に仕立てて、日本という国は戦後、佐野の言う「失われた満州」を実現すべく、高度経済成長の道を突っ走ってきたのではないか?
 そんな事は百も承知のくせに、沖縄に説教を垂れるのだろうか。
「今こそ、顔の見える、県民を束ねるリーダーが出てきてほしい」
などと言うが、どんなリーダーが出てくれば、佐野は上等だと思うのだろうか。日本政府が『アメとムチ』の政策で沖縄を分裂状況にしているのが本質ではないか?今回のタイムスインタビューで佐野が言ってる事は、体制順応作家の気楽な戯れ言としか私には思えない。

 『沖縄 だれにも書かれたくなかつた戦後史』の中の「空白の琉球弧――奄美群島」という項では、
「こうした戦略的観点からすると、山地が多く基地建設に適さない奄美諸島は、アメリカにとって厄介なお"荷物"でしかなかった。沖縄本島、佐渡に次いで日本の離島で三番目に人きい奄美大島は、全島の六八パーセントが椎の木で覆われた山岳地帯で占められている。」

 という下りがある。しかし、ご存知のように、今「徳之島」が鳩山政権で、普天間の最有力候補地として浮上している。この事は、「山地が多く基地建設に適さない・・・」という佐野の記述がデタラメであったことを証明している。徳之島は石垣島より少し大きく、奄美大島は沖縄本島の60%くらいの面積があるのである。山地が多いといっても、米軍基地を造る土地はいくらでも在るのだ。辺野古だって山岳地帯の一部だといえるが、米軍はそこを普天間移設の最適地といっている。

 奄美の本土復帰には鹿児島県の意向が大きく働いたに違いない。一度奪取した領地は手放したくない、という薩摩の意思が「奄美復帰」の本質ではなかったのか?
「沖縄にとって御用済みとなった奄美は襤褸のごとく捨てられた」などと言う佐野の言葉は、許しがたい沖縄誹謗の言というしかない。沖縄より19年も早く鹿児島県という、沖縄にとって『県外』に復帰した奄美地方からは全ての米軍基地も撤去されている。それは決して奄美が米軍基地の立地に適さないのではなく、奄美が鹿児島県という本土の県に属したからである。
 
 今、普天間基地の徳之島移転について、佐野にインタビューすればどんな答えを返すのだろうか?まさか、「山が多いからダメだ」とは言わないだろうな。(笑)
スポンサーサイト

コメント

野中も差別者

阪神さん橋下を毛嫌いする気持ちは十分にわかります。だが、野中広務もアメリカに追随して日本国民を劣化させた自民党の幹部であり続けました。

かつて、彼は辺野古に普天間を移転させることに血道を上げてました。差別をなくす事に努力したといっても、日本人全体の事を考えての事ではないと思います。

尚、佐野眞一の通俗性を指摘したブログ文章に、中井浩一氏の秀逸な論考があります。
http://keybow.co/nakai/nakai.html

橋下は最低

橋下は上昇志向を持ち続け、努力の結果、弁護士になり、更に上を目指す為、テレビに出演して自分の顔を世間に売り込んだ。
うまく売れた結果、まんまと大阪府知事になり、今は市長だ。
この男がしてきた事は、権力へすり寄る事と社会的弱者を徹底的に虐め抜く事だった。
橋下が政治家になったのは、単に名声が欲しかったからだろう。
出身の劣等感からか、自分を凄い人間だと思ってもらいたいという醜い欲望が滲み出ている。
野中広務が差別をなくそうと政治家になったのとは対照的だ。
麻生太郎が野中氏の出身について差別発言した時、相手は政界のサラブレッドで実力者であったにもかかわらず、野中氏は毅然と抗議した。
対して、B層には余り知られていない佐野氏をスルーし、馬鹿ウヨが騒いでくれる朝日にはけんかを売る事が出来る橋下だが、それ以外にやっている事と言えば、常に強いものに媚び諂い、声を上げる事のない弱者を虐げる事ばかりだ。
しかも「B層の劣情を煽れば人気が出る」というどうしようもない世の中にしてしまった。
これに便乗した片山さつきという馬鹿女が醜い所業を平然とやらかす有様である。
自分の顔をテレビの前で売り込む事に必死になっている人間は信用ならない。

佐野眞一は商業主義モノ書き

>秋の空ですね殿。2年も前の記事へようこそ。

佐野眞一がルポを書く第一目的は、「売る」事にあると思います。読む者を楽しませる事として、それを否定はできませんが、書く対象を貶める事であってはなりません。
私は朝日の記事読んでませんが、多分売らんがための面白記事でしょう。所詮佐野眞一は体制従属の通俗作家です。

橋下徹は「朝日」を責めてますが、書いた佐野眞一を名指しで槍玉に上げてるでしょうか。そうでなければ、所詮、橋下も体制従属のタレント政治家に他なりません。   

佐野さんは好きです。
でも、今回の橋下さんのことについては佐野さんらしくない倫理論理破綻した矛盾だらけの読者を後味悪くさせる文でした。
橋下さんは良いも悪いも有りますが合算したら今現在最高最良の政治家だと思います。
最低最悪は朝日新聞ですね。
まるでヤクザがフロント企業は関係ないと言う論理で知らんぷりを決め込んでる。
こんな朝日新聞に対して朝日新聞読者が猛省を促す声を上げないのはなぜなんだろう?
朝日新聞読者は馬鹿ばかりなんだろうか?

怖いから慎みます♪

てぃーさじさん、私は昭和天皇の息子の平成天皇には罪はないと思ってますけど・・。昭和天皇のことを指摘しただけでも危険なんですね。慎みます。あぁ恐ろしい~。

激情の島人

 阪神さん。
 本島元長崎市長は五島の出身でしたが、襲撃した右翼ヤクザも五島の出身でしたね。私は昔長崎に居た事あるので、何人かの五島出身の学生を知っていました。
 かなり強いアクセントの九州弁をしゃべっていました。左翼学生も居ましたが、その左翼学生らが作ったバリケードに、木刀を持って殴り込みを掛けた国粋風の五島出身者もいました。一人びとリアクの強い人間が多かったです。

 沖縄県だったら、宮古の人が似ています。下地幹郎衆院議員もそうです。即物的で目立ちたがり屋が多いです。物事に対する執着心の強さは、沖縄(本島)人の数倍です。

 奄美は全体的に自己主張強く、気性が強いですが、特に徳之島はその傾向が強く、猛烈人間が多いように思われます。もし、政府が徳之島に普天間移転を決定したら、体を張って阻止活動を行う者が出てくるのではないでしょうか。そうなったら、政府は建設断念に追い込まれるかもしれません。
 鳩山政権は「普天間」よって、命脈を絶たれる可能性が少なくない状況になっていますね。

夜道も歩いてます

てぃさーじさんこんにちは。僕は20年前に本島市長が銃撃された後、怒りに燃えて長崎市内の集会やデモに参加しました。当時は右翼の街宣車が馬鹿声上げていましたが、長崎市民の僕は身の危険とかは感じませんでしたし普通に生きていましたよw。今でも東京では天皇制反対の集会やデモを行っている団体があるようですが夜道を怖がっている人がいるかどうかはわかません。怖がるのは余りにも自意識過剰なのではないでしょうか。心配無用ですよ。

天皇は象徴

南国りんごさん。コメントをどうも。
>沖縄の基地問題のいきつくところは天皇だと思います。

 おっしゃるとおりで、昭和天皇による「沖縄メッセージ」は、私の言う「大和エゴナショナリズム」=「沖縄への植民地主義」の発露したものと思います。天皇は戦前も戦後も、日本(大和)国民の象徴ではないでしょうか。昭和天皇の「沖縄メッセージ」は、天皇個人の信念によるものというより、国民全体の望んでいる事をを天皇が代弁したものと思います。終戦後の昭和天皇は、苦もなくそれを他民族の沖縄に対してやってのけたのでしょう。
 昭和天皇の戦争責任、及び戦後の沖縄に対する態度を追及しなければならない事はもちろんですが、私は、今の明仁天皇にどうのこうのともの申す気にはなりません。天皇は絶対君主でなく、あくまで象徴であり、日本人の多数が考えている事に逆らって、自分の意見を言うことは出来ないと思うからです。

 石田郁夫のように、天皇制を告発し続けた硬派のノンフィクション作家はいます。
http://keybow49okinawan.web.fc2.com/siryou.html

 だが、佐野のように、対象を面白おかしく描いてたくさん売ることを本領としている作家が、天皇を告発する事になる本質論を書いてしまったら、彼は文壇から締め出されるからそんな事するはずありません。
 佐野眞一と同期(S22年早生まれ)の人物には個性豊かな者が多いです。鳩山由紀夫、山崎行太郎、ビートたけし、橋本大二郎、高田純次、尾崎将司、星野仙一・・・。団塊世代の先頭であり、全共闘世代の中心世代だと思います。この中で、佐野眞一はひときわ老け込みが目立ちます。

 てぃさーじさん、このブログにも「奥茂治」という奄美出身の元自衛官がクレームを付けに現れる事があります。この人は「ニセ沖縄人」の友達で、佐野眞一にガセネタを提供した一人です。でも、その人はアラシという雰囲気では無いです。
 我々の素性がばれない限り、たとえばれても、有名人でもないから、夜道を歩けなくなる心配はないと思います。

 和田さん。
この老人のつぶやきは、石田郁夫がS40年代に指摘した沖縄の問題点だったのではないでしょうか。 共同体内部の責任追及が為されなかったところに、曽野綾子らの付け込む隙があったということではないでしょうか。

タブー

多数の日本人にはタブーと一対に行政依存体質があります。 

アメリカ人のように国が健康保険を運用することに反対の声が挙がらないことは、アジア的社会の最終段階である公地公民を一君万民という原始共産制に類似したものと捉え、個人のエゴを民族的エゴに委ねる「たちあがれ 日本」のような皇道派が執拗低音のように出現する精神体質と関係があるように思います。   前近代的観念がなかなか抜けきらない。

立ち読みなので正確に表現できるか危惧しますが「沖縄/暴力論」に「それは島」を引用する形で老人が次のようなことを語っていました。

「まだ自決で負傷した者に援護金が行き渡っていない。 もらえるように運動している最中に赤松という国から渡嘉敷に派遣された責任者を糾弾することはかえって、負傷者に援護金が出るようにする運動の妨げになる」 表現は記憶に頼り、意味を生かすようにしているつもりだが、まったく正確ではないと思う。

しかし、このような考えの人が結構いたのではないだろうか。  そんな人たちは、赤松や曽野の援護金攻撃に沈黙するだろう。 

恵竜之介などの沖縄はたくさん国からもらいすぎたという論調にも反論できず、沈黙するだろう。

南国りんごさん、その問題について語るのは勇気が要りますね。このブログに禁止キーワードを設けることができなければアラシがやってくる可能性があります。
長崎市長の件など「…を批判したら夜道を歩けない」と言われるそうで、怖い人達に守られている存在です。正直腰が引けます。

何故に米軍基地が沖縄に集中しなければならないか、その本質に切り込んだ記述が見られないのである。>>

基地問題は天皇に行き着くから誰も本質を議論できないのではないですか。
 大和民族にとっては、天皇は高貴高潔で崇拝の対象だから過去のこと(沖縄の軍事基地化を希望容認)を議論し責任を問うこともできない。

 佐野の爺さんもその1人だけど・・。佐野の爺さんの場合、沖縄叩きの使命感を持って沖縄に舞い降りたのではないですかね。
 心の中では「軍事島として頑張ってね!」としか思ってないはずですよ。

沖縄の基地問題のいきつくところは天皇だと思います。キー坊さん、そう思いません?

戦後、天皇が天皇メッセージで“沖縄の軍事基地化を希望・容認”してますよね。
 
 天皇に贖罪意識があれば沖縄の主権は全部放棄して国際機関に委ねてたはずです。それが君主の沖縄に対する最後の努めであったはず。
 沖縄領有の潜在主権を日本に残したまま君主として沖縄の軍事基地化を希望・許可しているとこで琉球処分や琉球王族・沖縄戦(焼け野原)に対する贖罪意識のかけらもないことがよくわかるし、よくも戦後もやってのけたなって思います。

私が1番悔しいのは、他民族の君主に軍事基地化を希望されたことですね。

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://keybowokinawan.blog54.fc2.com/tb.php/152-69ba7173
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

«  | ホーム |  »

プロフィール

キー坊@ウチナー

Author:キー坊@ウチナー
沖縄本島中部、巨大な米軍基地を抱える町の生まれ。
齢を重ねるごとに、沖縄戦へのこだわりが強くなります。
曽野綾子・『ある神話の背景』は沖縄を究極的な軍事基地にする目的を持っています。「集団自決」は沖縄戦の集約された出来事だと思います。『ある神話の背景』は沖縄への抑圧・差別の集約文書です。

HP・「その『神話』の背景」(文献・資料集)
http://keybow.co

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (2)
関連著作の紹介 (73)
渡嘉敷島関連 (19)
座間味・阿嘉関連 (19)
奄美その他 (38)
曽野綾子論 (35)
基地 (55)
政局 (45)
自論 (40)
STAP問題 (17)
慶良間全般 (1)

FC2カウンター

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。