2017-09

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北澤防衛省の「シュワブ陸上案」見解に関して

 北澤俊美防衛相、「かつて楚辺通信所(=象のオリ)がキャンプハンセンに移ったとき、沖縄の皆さんからそんなに大きな反対運動が起こらなかった」と、「普天間基地」をキャンプ・シュワブ内陸部に移設を検討することについて、特に問題は無いかのような発言をした。センスなき発言というしかない。

 簡略に言えば、「象のオリ」移転はアンテナを移動するだけの移設である。アンテナは騒音も出さないし、空を飛ばないから墜落する危険性もない。何と言っても、アンテナは飛行場に比べては容易に撤去できるものであるから、「重大な施設建造」には当たらない。私が言う「重大な施設建造」とは、半永久的に撤去困難な重厚施設建設のことである。軍用機が離発着できる「滑走路」は半永久的な施設である。  「象のオリ」と「読谷補助飛行場」があった読谷村は嘉手納町の隣だが、、山内徳信村長(現社民党参院議員)とか、「像のオリ」地主で契約拒否した知花昌一氏(現村議)らの抵抗運動が功奏して、「象のオリ」も「読谷補助飛行場」も実質的に全面解放された。が、その二つの米軍基地施設は「恒久的な施設」ではなかったから、返還が可能になったのである。読谷補助飛行場の二つあった滑走路の一本は、今は舗装がはがされて農耕地になっている。もう一本はそのままだが、適当に舗装されて民間用車道として利用されている。戦時中に日本軍が造った、今で言えば安普請の滑走路に米軍が少々の手を加えたものだったので撤去も容易だったのだ。嘉手納や普天間の滑走路はこんな物ではない。

  読谷補助飛行場


 日本復帰後の読谷村の米軍基地の解放ぶりには羨ましいものがある。だが、それは読谷の米軍用施設が「恒久性」の薄い建造物だったから早期の返還が可能だったと言える。嘉手納飛行場のような重厚な滑走路と重要性を持つ米軍施設が解放される可能性は無きに等しいものだった。もちろん、読谷の米軍施設が恒久性薄い建造物だったとしても、土地の活動家の不屈の努力がなかったら実現しなかっただろう。
 読谷の像のオリが、金武町の「キャンプ・ハンセン」に移設された時、大きな反対運動が起こらなかったわけは、それが「恒久性」の薄い米軍施設だったからである。金武町行政は経済支援と引き換えに通信施設の移設を受け入れたわけである。早い話、今金武町が普天間基地移設を持ちかけられたら、激しい反対運動が起こること間違いない。

 テレビニュースなどでは、既にアメリカ政府当局が「(シュワブ)丘陵地帯と重なれば沖縄特有の赤土を掘り起こすことによる土壌の流出など、環境上の問題が生じる」、「演習場と重なり、演習の障害になる」と反対した経緯がある、と報じている。日本政府が説得すべき当のアメリカが既に、真っ当な理由を挙げてキャンプシュワブへの移設を拒否しているのである。北澤防衛大臣はわざと道化の役を演じているのだろうか。無論、辺野古の山岳地帯の森林を伐採、土を掘り起こしての飛行場建設は拒否されるべきものである。

 米軍の「補助飛行場」としては、もう一つ伊江島の海兵隊補助飛行場がある。ここも戦時中日本軍によって、土地接収、三本の滑走路造成されて沖縄戦開始まもなく米軍に占領されて、戦後は米軍用飛行場とされた。現在東側の滑走路は民間空港になり、真ん中の滑走路は補助飛行場としてパラシュート訓練などに使われていたが、今はほとんど使われる事もなく、民間人の通行自由な道路として開放されている。写真で見るようにかなり荒れた感じの滑走路である。ここは地元民が強い返還運動を展開すれば、返還される可能性が高い所だが、返されても再利用が難しい地区だから地主が返還を希望しないのだろう。

伊江島補助2  伊江島補助4


 そうだから、私が伊江島の補助飛行場を普天間の移設地として推薦したいのか言うと、そうではなく、逆に絶対避けたい場所だと言いたいのである。補助飛行場のように整備されてない滑走路を普天間基地の滑走路のように改造しようとすると、大掛かりな建造となり「恒久的施設」となってしまう。返還される可能性の高い米軍基地を、半永久的軍事基地としての改造容認するのは絶対避けるべきである。

 それよりも私が気になるのは、現在米軍が使用中で、今も民間人が立ち入れない西側の飛行場である。情報が無いので良く知らないのだが、今米軍が使っているくらいだから、普天間のヘリコプター部隊が使えるくらいの滑走路としての堅固さは備えているのではなかろうか。重大な建造を行う必要ない状況にある飛行場であれば、普天間基地の移設候補地として一考の余地があると思えるが。
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Author:キー坊@ウチナー
沖縄本島中部、巨大な米軍基地を抱える町の生まれ。
齢を重ねるごとに、沖縄戦へのこだわりが強くなります。
曽野綾子・『ある神話の背景』は沖縄を究極的な軍事基地にする目的を持っています。「集団自決」は沖縄戦の集約された出来事だと思います。『ある神話の背景』は沖縄への抑圧・差別の集約文書です。

HP・「その『神話』の背景」(文献・資料集)
http://keybow.co

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