2017-05

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下地議員「普天間の県外移設は困難」と発言

国民新党の下地幹郎議員「普天間の県外移設は困難」と発言した。沖縄県内では大きな反発が起こっているだろう。


在日米軍基地の75%が沖縄に押し付けられてきた現実を見れば、国外移設が無理なら、沖縄以外の国内つまり「本土内移設」を決定する事が道理であって、沖縄県内の移設は理不尽と言うしかないだろう。与党・国民新党の役職議員である下地議員は「普天間の県外移設は困難」だと言うのである。この沖縄選出・下地議員の言う事は受け入れられざるものだろうか? 10数年前、「少女暴行事件」が起こった直後、大田昌秀知事が代理署名拒否等で政府に抵抗していた頃に、下地氏は当時の官房長官・野中広務に取り立てられて、自民党公認で沖縄第一区から出馬し当選した。比例区でも九州上位に指名されていたので、衆議院になるべくしてなった人物である。沖縄の「反米軍基地感情」を抑える役割を担わされていたと言える。また、県内大手土建業者の倅として普天間移設後の工事利権を狙った政治活動をするだろうと目されていた。つまり、辺野古への移設画策活動に精を出すと思われていた。
同じ頃、自民党の重鎮であった亀井静香・現国民新党党首は、「沖縄は米軍基地を受け入れないと地獄へ落ちるぞ」などと沖縄誹謗の発言をしていた。

その後、下地氏は沖縄県の党本部との確執により自民党を除名されて、衆議院の議席を失った。だが、自民党が圧勝した郵政総選挙で、無所属で立候補し公明党候補を破って衆議院に返り咲いた。この頃からは「辺野古移設案」を捨てていたと思われる。
亀井静香氏は、小泉「郵政民営化」に反対して自民党を追われたが、衆院選では敗北することなく、新党を立ち上げて、しぶとく小泉売国政権とその後釜の自民党政府に抵抗した。国民新党は昨夏の総選挙民主党圧勝後の政権交代後の連立政権に参加し、下地議員はその国民新党に入党して政権内部の一員となっている。
亀井氏ら国民新党のメンバーは、対米隷従の小泉改革に反抗して自民党を追放されたのであるから、対米従属からの脱却を政治理念としている民主党と連立を組むのは自然な事である。国民新党の一員として、下地議員にしても「対米従属からの脱却」は、彼の政治信条であるだろう。

下地氏は、何故県外移設は困難だと考えるのだろうか?県内移設をすれば、親父が創業した建設会社の二代目として利権が手に入ると考えたのだろうか?
私は、そんなケチな了見で言っているのではないだろうと思う。もし、県内移設決定後に彼の建設会社に不当な利権が与えられるとしたら、それは直ぐにばれて県内外の非難を浴びる事になる。「県外移設は困難」と発言する事自体が、今の沖縄の雰囲気の中では相当勇気の要ることである。それを敢えて発言しているのである。私は、彼の発言に他意はないと見ている。

下地氏は、政権与党内の役職として普天間移設の調整活動に参加してみて、「本土移設」の困難さを感じさせられているのではないかと私は推測している。その理由は、私がいつも言う「大和エゴナショナリズム」の故であろう。新政権でも、色々本土の候補地が挙げられたりしているが、下地氏は「本土移設」が決定されれば、民主党は「検察」「マスメディア」の攻撃が加速し、支持率を下げられて鳩山・小沢体制は崩壊すると考えていると思う。現政権内で内閣が交代するとしても、その内閣は普天間に関しては益々「後退」した施策しか採れないだろう。現状のままか「辺野古沿岸移設」を決定しかねない。あるいは、夏の参院選で民主党が敗北したら、衆院の解散風が吹きまくり、民主党は早々と政権喪失の危機に陥りかねない。

下地議員は、国外移設・本土内県外移設が可能ならば、それがベスト・ベターだと思っていることだろう。鳩山首相をはじめ民主党の幹部の多くもそう望んでいるだろう。だが、政権は交代したが、国家の権力構造は変わっていないのだ。検察の強引極まる「政治資金疑惑」の国策捜査、それを全面的に垂れ流す新聞・テレビの主要メディアの存在がそれを示している。「対米従属」をこの国の根幹として維持したい権力構造が依然として残存している。
権力にとっては、普天間基地の沖縄からの追い出しは、アメリカの怒りを買うものとして受け入れられないものだ。それに加えて、「大和エゴナショナリズム」なるものが厳然としてあるから、鳩山政府が普天間基地を本土の何処かに移転しようと画策すると、政権を失う方向に持っていかれる。

私は民主党支持者ではないが、「対米従属」を脱して日本国を望ましい方向に持っていける政党は、今のところ鳩山・小沢体制の「民主党」しかないと思っている。だから、沖縄の米軍基地を将来的に撤去していく方向に持って行ってくれるだろう、という期待感を鳩山政権に抱いているのである。
沖縄人は、現時点では「沖縄県内移設」を頑なに拒否するべきではないと思う。重大な建設を伴わない既設基地内への移設、これを最低限の条件として「県内移設」認めるべきである。

下地議員の提言する「嘉手納統合」or「キャンプ・シュワブ内移設」に、泣きたい気持ちででも賛成するのが将来の基地無き沖縄へのワンステップとして、沖縄の人間の取るべき態度だと思う。この二ヶ所のどれかに移設しても、それは暫定的移設の性格を帯びた基地になり、永続性のないものに成ると思う。何と言ってもあの巨大な海兵隊・「普天間基地」が解放されたという「勝利感」「達成感」は、何物にも変えがたい成果となろう。この千載一隅の機会を逃すべきではない。
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コメント

辺野古の山は軍用地

 辺野古の山は軍用地であり年間地代は決まっている。建設が決まったら取引価が多少上がる事はあるだろうが、高騰する事はないでしょう。下地議員の会社も入手した可能性あるが、それが直ちに大きな利益に繋がるとは思えない。
 彼の会社が利権をむさぼるかどうかは、県民および現政権の目が光っているので難しいことだと思う。

普天間の移設について

嘉手納統合案は影を潜め、キャンプ・シュワブ陸上案が有力視されている。辺野古の山は本土大手ゼネコンが買い占めていることが確認されている。下地氏の実家が建設会社であるころから本土ゼネコンと何らかの関係があるのではないか。疑われる県内移設の真意が見え隠れする。

実情

一本松さん。コメント下さってあり難く思います。貴方はおそらく、嘉手納町ではない嘉手納基地周辺で生まれ育った方だと思います。小生と同じように、米軍基地の存在には、芯からの怨念をお持ちの方だと察します。

>この2年ばかりの空軍の傍若無人ぶりには我慢の限界を超えたものがあります。というより、われわれの存在を完全に無視するようなったとしか思えず・・・

最近の米軍の傍若無人ぶりとは、騒音などが益々酷くなっているという事ですね。だが、それは予想できた事だと思います。嘉手納町が2百数十億円の金を貰って再開発を行った事を、そして町の幹部・土建業者などが私腹を肥やしたことを、米軍は十二分に知っているのです。小馬鹿にして、住民の迷惑など考えなくなるのが自然の成り行きだと思いますね。いくら市や町が抗議声明出しても聞く耳持ちません。開発資金を出した国の機関「沖縄防衛局」も本気で米軍に抗議をするはずありません。

>13年前、辺野古移設案の出される前に嘉手納統合案が検討された当時、私は関東に住んでいました。その時は確かに私も、辺野古に新設する位なら、中部住民が少し我慢して受けいれればよい、いや、受け入れるべきだ、と思ったものです。

逆に私は、13年前は嘉手納統合案が出された時、怒りを感じました。嘉手納基地も将来は必ず返してもらうものだと思っていましたから、益々「恒久化」されたら堪らないと思いました。ご存知のようにその後、町は進んで基地恒久化・植民地化の施策を行いました。これについては、幹部だけでなく、嘉手納の住民も責任を取るべきです。
嘉手納ほどではないですが、北谷町も沖縄市も米軍基地存在の見返りに、かなりの額の財政援助を受けていると思います。これは「基地恒久化」を助長していると言えます。普天間解放のためには、嘉手納基地周辺の住民は、今一つの責務を負っていると言えます。沖縄全体の為に罪滅ぼしをしなければなりません。

>下地の嘉手納統合案はミエミエの利権誘導なのが最初からわかりきっていることなのです。

確かに、自民党時代の下地議員はそう目されていました。だが、その後自民党に反抗して追い出されました。これは政権交代の可能性がまだ見えてない時期の事でした。自分の建設会社に利益誘導するとしたら、そのまま自民党に留まって辺野古沿岸移設を画策活動してたほうが、大きな利権を得られたのではないでしょうか?大きな建造が期待できない「嘉手納統合」はそれ程の工事受注を見込めないはずです。
私は下地氏に触発されて、統合案を考えたのではないのです。よしんば、彼が利権追及を考えて統合案を言っているとしても、それはそれで私は構わないと思います。「統合実現」後に、彼の会社が不当な利権を得たとしたら、それはそれで糾弾すればいいのではないでしょうか。

>那覇による中部の搾取です。

私は、こういう考え方はしないですね。
中北部に基地が偏在するという事は、沖縄内での差別だとは言えますが、「搾取」という場合、沖縄全体(辺土岬から与那国まで)が、「大和」によって搾取・収奪されていると言ったほうが適当であり、沖縄の買弁層(県知事・嘉手納町長・元の3代名護市長などの売郷政治屋)が特定の利益集団の為に、米軍基地の維持・誘致に働いているという事ではないでしょうか。

嘉手納統合に関して長々と書いてきましたが、可能性として、それを米軍が承諾する事は薄い気がします。だから、下地議員に頑張って欲しいと思うのですが。

嘉手納基地周辺の実情、本当にご存知ですか?

キー坊様、いつも感心して拝読しております。貴方様の沖縄人としての熱論はどれも目からうろこが取れるようで、同じウチナーンチュでありながら不勉強な自分のことを恥じ入るばかりです。ヤマトゥーの傍若無人ぶりにただ怒って黙るしかない弁舌鈍い多くのウチナーンチュも、ペンや言葉の力で闘いに加わっていくようになればいいと思います。
ただし、残念ながら、貴方様の普天間⇒嘉手納基地移設論だけはどうしても賛同いたしかねます。というの、昨今、この2年ばかりの空軍の傍若無人ぶりには我慢の限界を超えたものがあります。というより、われわれの存在を完全に無視するようなったとしか思えず、このままでは、空中実射訓練も上空でやりかねないという恐怖すら覚えます。冗談抜きです。未明2時3時の大型機離陸は土曜日のルーチンとなっていますし、朝5時の戦闘機連続離陸も珍しくありません。貴方の知る昔のような一種おおらかな米軍ではありません。やはりイラクでの戦死者や自殺者増加の報道で見るとおり、米軍、いやアメリカ国自体が、もうまともではありません。この、ウチナーの対極にある恐怖の異文化との共存を長年強いられている住民はもう限界だと思います。
13年前、辺野古移設案の出される前に嘉手納統合案が検討された当時、私は関東に住んでいました。その時は確かに私も、辺野古に新設する位なら、中部住民が少し我慢して受けいれればよい、いや、受け入れるべきだ、と思ったものです。郷里を離れて長く、基地被害の実感が薄れていたのだと思います。しかし、退職後帰郷してみると、嘉手納基地の重圧感は実に巨大であり、経済的にも文化的にも、生活を破壊していることが明らかに見て取れます。長年住んでいる住民が大きな声を上げないのは、やはり、巨大な暴力への無力感からなのではないでしょうか。
ところで、下地議員という人は、例の防衛汚職の守屋氏と関係があったことや、ファミリー企業が基地関係の利権で利益を上げていることが知られています。下地の嘉手納統合案はミエミエの利権誘導なのが最初からわかりきっていることなのです。このまま下地議員の目論見を許しては、沖縄はやっぱり基地マフィアと一連托生だ、との批判に反論できなくなると思います。
嘉手納統合案から住民として最近特に感じることは、那覇による中部の搾取です。那覇新都心から中部へ向けて車を走らせて見てください。「基地被害は中部へ、繁栄は那覇へ」の構図が明らかです。中部住民として、下地議員の行動は決して許せません。
キー坊様には、下地議員の利益誘導行為に関してもご検討のうえ、嘉手納統合案賛成を撤回してはいただけないかと思う次第です。
初コメントで長文、まことに失礼いたしました。キー坊様には釈迦に説法であったかと思いますが、監獄から永久に出られないと思い込ませて狡猾に沖縄人を利用しようとするヤマト政府と右翼偽文化人に、これからも鋭い舌鋒を期待しております。

訂正・「キャンプ・シュワブ内移設」はダメ

自己レスです。
本文で、下地議員の提言する「嘉手納統合」or「キャンプ・シュワブ内移設」に賛成すべきだと書いたが、下地氏の提案では、「キャンプ・シュワブ内移設」は1500Mの滑走路を建設するとある。

これは私の言う「重大な建造を伴わない移転」条件に合致しないので、受け入れられない提案である。

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キー坊@ウチナー

Author:キー坊@ウチナー
沖縄本島中部、巨大な米軍基地を抱える町の生まれ。
齢を重ねるごとに、沖縄戦へのこだわりが強くなります。
曽野綾子・『ある神話の背景』は沖縄を究極的な軍事基地にする目的を持っています。「集団自決」は沖縄戦の集約された出来事だと思います。『ある神話の背景』は沖縄への抑圧・差別の集約文書です。

HP・「その『神話』の背景」(文献・資料集)
http://keybow.co

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