2017-08

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官房長官発言

 平野官房長官が、「市長選の結果を斟酌(しんしゃく)する必要はない」と発言した。移転先決定に、地域の「民意」を尊重しないという意味だから、当選した稲嶺新市長と投票した住民が反発するのは当然の事であり、この平野氏の発言は誉められた事ではないと言える。
しかし、もう辺野古に決定する事は不可能な情勢になった今、この発言を文字通りに受け取って、沖縄選出国会議員が結束した形で、抗議の態度を示した事はもっと誉められた事ではないと思う。国会議員の大半は与党に属しているはずである。官房長官の発言は首相の意を汲んでものである事に違いない。

名護市長選は1500票余の僅差の勝利であって、時の流れによっては逆の選挙結果も十分ありえたのが名護市の状況ではなかったか。「民意」の約半分は辺野古移設賛成という事であり、仮に賛成派の市長が再選されていた場合、官房長官が同じ発言をしたら、沖縄選出議員団は如何なる反応を示しただろうか。おそらく、大喝采したのではないか? 沖縄の識者の中には、鳩山政権は先延ばしにしつつ、結局は辺野古への移設を目論んでいるのだと見る向きもあるが、 私は、鳩山内閣は真剣に辺野古移設を回避して、普天間基地の返還を図ろうとしていると思う。検察の激しく執拗な「小沢一郎政治資金疑惑」捜査、そのリークをそのまま垂れ流すヤマトマスコミの報道振りが、かえって鳩山政権の「対米従属」及び「官僚支配」からの脱却という政治理念が本物である事を証明しているのではないかと思う。普天間を辺野古に移す事はその理念を捨てる事であり、政党としての命脈が尽きる事になるのだ。
今日、小沢幹事長が沖縄に渡り稲嶺新名護市長を訪ねて、市民の意思を尊重すると言ったという。この事だけでも民主党政権が「辺野古移設」を避けようとしている意図がうかがえる。

今回の平野官房長官の「斟酌(しんしゃく)しない」発言を、「政府は本当は辺野古に移設することを目論んでいる」と、短直に解釈するべきでないと思う。辺野古移設を決定すれば、それは鳩山政権の終わりであり、鳩山首相がそんな決定をするはずは無いと、基地撤去を願う沖縄の人間は見るべきではないか。
そんな見方をすれば、「民意を斟酌(しんしゃく)しない」という発言は、別の意味合いを持っていると考えられるのではないか。普天間基地を別の土地に移転する場合、移設候補地にされた土地の住民・自治体は必ず「絶対反対」の決議を行うだろう。その土地の「民意」を完全に斟酌するとすれば、何処の土地への移設も不可能となって、普天間は永久に今のままという事に成る。それは沖縄全体が「米軍基地の島」であることからのがれる事は永久に不可能という事になる。
とにかく、「普天間基地の解放」は鳩山政権であるの内に決着をつける必要がある。それが端緒となって、更なる米軍基地解放への道が開けてくると、私は確信に近い期待感を持つのである。

当選したばかりの名護の新市長が、官房長官発言に対して抗議の意を表する事は当然であり、そうするべきだと思う。また、沖縄の国会議員が個々に批判発言をする事も良いと思うが、彼らが「一致団結」して、官房長官に対して「猛抗議」の態度を示すというよくあるパターンは、政治の状況を読めてないダサイ行動でしかないと思う。鳩山内閣が普天間基地の解放を、辺野古に移転することなく、実現してくれなければ、何時、どの政権がやってくれるというのだろうか?民主党支持者でなくとも、基地撤去を願う沖縄の人間とって鳩山政権は味方だと思うべきではないか。
鳩山内閣は5月までに「経野古以外」に、普天間基地の移設先を決定する必要に迫られている。それをしなければ、政権を失う事もありえる「苦境」にあると言って良い。

普天間以外に移設先を決定する事は、とても困難な課題である。本土に移転しようにも、私の言う「大和ナショナリズム」という理不尽な思想がある。鳩山政権にも現時点では、不可能な事だろう。
「重大な建造を伴わない沖縄内移設」、これを最低線の条件として県内移設を認めるべきだと思う。この線沿って考えれば、「嘉手納基地統合」しかないと思うのだが、次回に嘉手納について述べたい。


 ところで全く脈絡の無い話であるが、「秋葉原事件」の加藤某の裁判が始まったが、私は事件の前に加藤の姿を見たことがあると確信している。事件の前年の8.15NHKテレビ終戦記念特集で、シンポジウムの一般参加者として発言していた。

「あの自国とアジアの民衆に多大な犠牲をもたらした『太平洋戦争』を生んだ『日本軍国主義』について、現代の日本人も反省すべきではないか」という意見に対して、
加藤と私が確信している若い男が、「アメリカは広島・長崎に原爆を落とした事を反省も謝罪もして無いから、日本も反省も謝罪もする必要ないと、ピントのずれたことを虚無的ながらも妙に確信に満ちた表情で発言していた事に、私は不気味な印象を持ったので、ニュースで顔を見た瞬間、あの男だと思い出したのである。NHKはそれを発表する事無いと思うが、間違いないと確信している。
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コメント

sonoda さん。コメントを有難うございます。
そうですか。金川もそんなタイプの人間でしたか。

インターネットに充満するいわゆるネトウヨと言われる人種にも、そんな歪んだ精神構造の持ち主が多いかもしれません。

アキバ事件犯人の話で思い出しました。
土浦連続殺傷事件の金川被告は、高校生の時に沖縄の戦争被害者を中傷する作文を書いていたそうです。某週刊誌で、本人への100の質問の中で「趣味は」の質問に対して「おきなわの批判」とあったのを記憶しております。
沖縄バッシングをしている大半が、こういう類の人間なんだと改めて実感しました。

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Author:キー坊@ウチナー
沖縄本島中部、巨大な米軍基地を抱える町の生まれ。
齢を重ねるごとに、沖縄戦へのこだわりが強くなります。
曽野綾子・『ある神話の背景』は沖縄を究極的な軍事基地にする目的を持っています。「集団自決」は沖縄戦の集約された出来事だと思います。『ある神話の背景』は沖縄への抑圧・差別の集約文書です。

HP・「その『神話』の背景」(文献・資料集)
http://keybow.co

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