2017-06

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

一息ついた政権

私の危機感が杞憂であったか、名護市長選挙は「辺野古移設」反対候補の稲嶺進氏が僅差ながら勝利したので、深い安堵感を得た。これは、鳩山首相、小澤幹事長の民主党幹部も同じだろうと思っている。

メディアはこぞって、この選挙結果で、移設先が狭められて鳩山政権は一層追い詰められたと報道している。だが、それは逆ではないか。
鳩山民主党は選挙公約でも、「普天間県外移設」を挙げていたのである。政権発足後はアメリカの強い圧力があって、「辺野古移設」も選択肢の一つとしていた。だがもし、それを実行すれば、「対米従属」「官僚支配」からの脱却を理念とする民主党の根幹から、大きく外れる事になって、政党としての存在意義が無くなる。当初から「辺野古移設」は民主党にとって在っては成らない事であった。
 だからこの選挙結果で、民主政権は「安心」して、「辺野古移設案=日米合意案」を排除する事が出来る状況に成ったといえる。もし、逆の結果が出ていたら、メディアなどは如何に反応していたか?喧しい「辺野古移設」決定強要の報道を繰り広げただろう。「政治資金疑惑」報道も相俟って、民主党は窮地に追い詰められたに違いない。反対派候補の勝利で民主党はその「ピンチ」を免れたのではないか?

それでも、鳩山首相や平野官房長官は、「民意」が出たとして「辺野古移設案」を排除する表明をしていない。選挙中も稲嶺候補に肩入れする事は無かった。だが、これも鳩山政権が「辺野古移設案」を選択する可能性を残しているいう事ではないと思う。政府首脳の発言が、アメリカ政府、対米従属から脱しきれない官僚体制、及び日本マスコミへの影響を顧慮して、防御の体勢をとっているのだと思う。辺野古移設を回避する為の闘いは尚も続くから、内閣首脳は現時点では慎重な態度を取らざるを得ないのだと推測する。

民主政権にとって、反対派の「名護市長選」勝利は密かに願望していた事であり第一関門であって、それを乗り切ったと言えるが、次の関門は「5月」にと約束した「移設先」決定期限である。もう「辺野古」の選択はあり得ない事となったが、それだけに別の選択地を決定する事が高いハードルとして残っている。
前に言った事だが、グァム移転はアメリカが許容する事ではないと思える。海兵隊を沖縄から撤去する事は彼らの支配者意識が許さないと思う。では、沖縄以外の日本の何処かに移転する可能性はあるのか。「硫黄島」「大村空港」「佐賀空港」「関空」等々、機能的、経済的に見れば移転可能な移転候補地はたくさん在るのであるが、私はこれらは、沖縄への「大和エゴナショナリズム」によって拒否されてしまい、可能性無いと思う。大和対沖縄の圧倒的力の差で持って、沖縄から大和の地への移転が拒否されてしまう。全くの不条理と言うしかないが、沖縄人全体が団結して大和人に立ち向かえる状況ではない。

現実は理不尽なものであることを、これまでの歴史から沖縄人は認識するしかないと思う。今できる中で、一番ましな方法は既にある沖縄の米軍基地に移転する事だと、私は思わざるを得ない。その意味で、基地がある事で経済的利益を受けてきた嘉手納町にある「嘉手納飛行場」に普天間を統合する事がやむ得ざる選択になると思う。

自分らの利益の為に、沖縄の米軍基地の恒久化に資して来た嘉手納の住民は「罪滅ぼし」をすべき時期にある。このまま沖縄全体を米軍基地のままにして、自分らはその基地から流れ出る「シャブ」を吸い続けて行く事は、将来町をゴーストタウン化してしまう。それを避ける為にも、今の時点では、嘉手納町民は「普天間」を受け入れて、沖縄全体の無基地化の為に奉仕しなければならないと思う。

それほどに、普天間基地の返還は重大な事で、沖縄全体に解放感をもたらして、それが更なる米軍基地撤去への意欲を高めていくと思うのである。そうなれば「嘉手納基地」の解放も夢ではなくなるとの期待感が出てくる。
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://keybowokinawan.blog54.fc2.com/tb.php/129-ef62309e
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

«  | ホーム |  »

プロフィール

キー坊@ウチナー

Author:キー坊@ウチナー
沖縄本島中部、巨大な米軍基地を抱える町の生まれ。
齢を重ねるごとに、沖縄戦へのこだわりが強くなります。
曽野綾子・『ある神話の背景』は沖縄を究極的な軍事基地にする目的を持っています。「集団自決」は沖縄戦の集約された出来事だと思います。『ある神話の背景』は沖縄への抑圧・差別の集約文書です。

HP・「その『神話』の背景」(文献・資料集)
http://keybow.co

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (2)
関連著作の紹介 (73)
渡嘉敷島関連 (19)
座間味・阿嘉関連 (19)
奄美その他 (38)
曽野綾子論 (35)
基地 (55)
政局 (45)
自論 (40)
STAP問題 (17)
慶良間全般 (1)

FC2カウンター

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。