2017-06

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名護市長選の意味

今月24日に名護市長選挙投票が迫っている。衆院選では沖縄は全て、普天間基地の辺野古移転反対候補が当選し、辺野古移設反対ムードが高まる中で、名護市長選挙までも反対派の革新候補楽勝ムードが支配しているように思える。だが、実際の情勢はどんなものであろうか。
 
 名護市はここ20年来、保守系候補が勝ち続けている。普天間移設を争点にした十数年前の市長選で、保守候補が当選して辺野古移設の受け入れを表明、それを前提にして政府からの補助金を受け続けてきた経緯がある。名護市はその補助金に慣れ切っているのではないだろうか。名護市内と沖縄県内には、辺野古移設工事利権を欲しがっている政治家と土建業者がいっぱい居るだろう。もちろん大和にも。
 政権交代ムードの衆院選で、反自民党候補に投票した名護の有権者も、自分らの生活がかかっている市長選挙では移設反対の候補者に投票するとは限らないだろう。地縁血縁も無視できない。国政選挙と市レベルの地方選挙では性質が違うのではなかろうか。もちろん違うのではあるが、この選挙の結果が国政に大きな影響を与える事には違い無い。
 市レベルの選挙で、建設賛成派の候補者が当選しても、それが「民意」だとして、当然に基地建設を妥当だとする根拠とはならない。普天間基地の辺野古移設は、名護市だけの問題ではなく沖縄全体の問題であって、沖縄県全体の「県民投票」でもって「民意」を問うべきである。そうなれば間違っても「賛成」が多数の票を獲得できるはずは無いから、建設賛成の仲井間知事がそれを行う事はない。

 名護市長選では、建設賛成派の島袋現市長が当選してしまう可能性が十分ある。もちろん、当選しても、それが辺野古への基地移設を妥当だとする根拠にはならないのであるが、地元は移設受け入れる意思を示したという根拠にはなる。これが辺野古移設回避を模索している鳩山政権には大きな障害となろう。
 ヤマトマスコミは大々的に、沖縄の「民意」が示されたとキャンペーンしまくるだろう。そして、鳩山政権に「日米合意」を実行しろとの圧力を掛けてくるのは眼に見えている。検察もさらに「政治資金疑惑」追及の勢いを強めてくると思われる。国会での自民党など野党の追及にも勢いがつくだろう。名護市長選の選挙結果が、検察と旧政権・マスコミがタッグを組んでの鳩山政権追い落としに大きな影響を与える材料に成ると予想される。移設派の島袋市長が当選すれば、鳩山政権は今下がっている支持率をさらに下げられる成り行きとなる。

 もし、5月に辺野古以外の土地に移設先を決定するとすれば、大和ナショナリズムの不興も買い、退陣に追い込まれるかもしれない。本土の土地に移設場所を決定する事は不可能である。内閣は政権維持のため、「日米合意」を決定してしまうかもしれない。そうなると、公約違反で左右から責められる事になって、袋小路に陥ると思う。内閣総辞職・衆院解散、衆参ダブル選挙に追い込まれて、民主党は敗北して政権を失う可能性も出てくる。そうなれば取って代わった政権によって辺野古移転を実行されてしまいかねない。こうなると第三の「琉球処分」である。

 人口6万足らずの地方自治体の首長選挙で、国家の動向が決定されるとは尋常な事態ではないと言うしかないが、現実はそんな情勢となっている。もとより、辺野古に新基地を造って普天間基地を移設するということ事態がまともな政策とは言えず、これこそ尋常でない事は言うまでも無く、絶対避けなければならない事だ。何が何でも、移設反対の稲嶺ススム候補に勝ってもらいたいというのが小生の切実な気持ちだが、過去の沖縄の選挙では肝心な時には、大方大和に権力に肩入れされた保守候補が勝利している。革新側の気構えが甘いので、大和の力を背景に持った保守にやられていたのだ。

 あと4日後になった名護市長選投票だが、革新陣営は危機感を持って戦っている事を祈り、何が何でも革新・辺野古移転反対の稲嶺ススム候補が勝ってくれる事を祈るしかない身の上である。
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Author:キー坊@ウチナー
沖縄本島中部、巨大な米軍基地を抱える町の生まれ。
齢を重ねるごとに、沖縄戦へのこだわりが強くなります。
曽野綾子・『ある神話の背景』は沖縄を究極的な軍事基地にする目的を持っています。「集団自決」は沖縄戦の集約された出来事だと思います。『ある神話の背景』は沖縄への抑圧・差別の集約文書です。

HP・「その『神話』の背景」(文献・資料集)
http://keybow.co

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