2017-04

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嘉手納の実情2

普天間基地の「嘉手納統合案」は15年前、橋本首相によって返還が発表された時に、時の副知事の宮里松正氏から提案されていた。当時、辺野古沖に移転されるのは拒否すべきだと私は思ったが、嘉手納に押し込める事も絶対に受け入れられるものではなく、県外移設しかないと思っていた。嘉手納基地も将来的には絶対返還されるべきだと思っていたからであり、その思いは今も同じである。

だが、その後嘉手納町は「島田懇談会」の企画を受け入れ、巨額の補助金を貰って、那覇に在った「防衛施設局」(現防衛局)を誘致して、町の中心地の再開発を行った。「アメとムチ」「イヤガラセと餌やり」で沖縄に米軍基地を押し付けようとするのが防衛局という役所の役割である。その防衛局を地元に誘致するという事は、「たくさんお金を呉れれば米軍基地を永久に受け入れます」という意思表示に他ならない。


ロータリー再開発

 3年前建設中のロータリー:工事現場の奥側に並んでいるのが、かつて嘉手納で一番流行っていた商店街である。今シャッターが降りていたり、弁当屋などに商売換えした店が多い。この商店街は再開発の枠に含まれなかった。高額立ち退き金を貰い損なった持ち主は、町長を恨んでいる事だろう。阪神さん撮影・提供

 奇妙な事は、この町の計画に対して、地元の革新勢力(共産党さえも)は反対しなかった事である。
「嘉手納町は、町の土地の大部分を米軍基地に取られて活用できる土地が少なく、活性化が難しい情況にある。また、長年軍用機の騒音・航空機事故の危険に悩まされている。だから、国から多額の資金を援助してもらって、今ある土地を再開発して町の活性化を図る必要性と妥当性がある・・・」。

こういう理屈が反対する雰囲気を押さえ込んだのだろう。新聞もこの計画を叩くような事をしなかった。本当は楽して金を得たいという、戦後長きに渡って培われてきた「基地の町の人間の安逸性」が反対のムードを起さなかったのである。これが私の言っている米軍基地存在が及ぼす、地域の人間性への「スポイル・汚染」である。

そんな嘉手納町が去年11月、下地議員が嘉手納移設を発言した時、「町民大会」を開いて嘉手納統合を断固拒否する決議を行った。いい気なものではないか?多額の金を貰って米軍基地の永久受け入れを行った町が、普天間解放を拒否するような態度を示したのである。「これ以上の負担を嘉手納町民は受け入れられない云々」と、もっともらしい理屈であるが、それ言うなら最初から米軍基地被害への態度を徹底して、「島田懇談会」の企画を拒否すれば良かったのではないか?
米軍基地のおかげでたっぷり私腹を肥やした町長は、本気で「防衛局」や「米軍」に逆らう事はできない。時々マスコミに渋面を作って、米軍被害への抗議の発言をする事があるが、あれは沖縄社会へ向かっての演技である。町民大会を開いて統合反対の姿勢を示したのは、嘉手納へではなく日米合意の「辺野古沿岸案」を政府は受け入れろという「防衛局」への援護射撃に過ぎない。 

今、検察当局が民主党最実力者の小沢一郎氏に猛攻撃を掛けているが、これも本気で日米従属からの脱却を指向している民主政権への圧力であり、日米合意案を採用しない内閣への圧力であるのがその真相であろう。民主党には何とか踏み止まって貰いたいと願うが、沖縄県外移設を実行できるほどには政権の耐久力は無いと見るべきだろう。
 今の時点では、「重大な建造を伴わない県内移設」を、沖縄の人間は受け入れるべきである。民主党政権が本気で対米従属からの脱却を目指しているとするならば、沖縄の人間も助け船を出してやるべきではないか。第一に「嘉手納統合」次に「伊江島移設」受容しても良いと思う。民主政権が「第三の琉球処分」を目論んでいるのではないと期待したい。そんな政権が安定的に政策を実行できる状況に成れば、普天間の解放に引き続いて、他の米軍基地を減らしていく施策も期待できる。

そんな意味で、県内移設であっても今普天間基地が返還されれば、沖縄の人間に与える解放感は途轍もなく大きいと思うし、今後の基地撤去運動への強いモチベーションになるだろう。
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コメント

>人に逢う予定は?

キー坊さんこんにちは。残念ながら座間味には上陸しませんし、金城武徳氏にアポをとる事も考えていません。以前、渡嘉敷歴史民族資料館館長だったそうですが、もう高齢だから引退されているでしょうし、偶然会う事もなさそうです。ただ、偶然出会った人に特攻艇の壕について聞いてみようと思います。

人に逢う予定は?

沖縄・慶良間への関心の強さに敬服します。

関係の人物に逢う予定はないですか。人間に逢うのはストレスを伴いますが、機会はたくさんは無いので、逢えるのであれば逢って話を聞いてみたら如何ですか。たとえば、戦時体験者の金城武徳、宮平秀幸など・・・。

阿嘉島、渡嘉敷島

こんにちは。来週、阿嘉島、慶留間島、外地島、渡嘉敷島に行きます。撮影しておくべき場所があればお教え下さい。可能な限り写して報告します。

どの立場で?

>つうこうにん殿
>というより、日本国内に移設先を求めること自体に反対です。「現実的」なる単語を持ち出してしまうと、普天間基地を現在のままに置くのが現実的ということに結局はなってしまうから。

こういう事を仰るあなたは大和人なのでしょうね?
私は、本来の筋から言えば、普天間基地は絶対大和の地に移転されるべきだと思っているのですよ。それが出来ない訳は、圧倒的大和エゴナショナリズムの前には、沖縄人の力など吹けば飛ぶようなものでしかないから、現実的ではないと言っているのです。私は大和エゴナショナリズムへの怒りを胸に押さえ込んで、嘉手納に統合、或いは既に海兵隊の居る伊江島に移設するのが現実的であり、またとない普天間解放のチャンスだと言っているのです。

沖縄にこれ以上米軍基地が居座る事になれば、沖縄全体が、典型的に嘉手納に見るようなスポイル民族になるしかないと思うからだ。
もしアナタが大和人なら、「日本国内に移転すること自体に反対」とは、どの立場でモノを言っているのだと聞きたい。

訂正

失礼しました。

当時「統合案」を提唱したのは、衆院議員の宮里松正氏でした。

エントリ中、"宮里松正"とあるのは"吉元政矩"ではないかと。この当時、宮里氏は自民党の衆議院議員でした。

阪神さんへ

出遅れなんでもう見ていらっしゃらないかもしれませんが、情報提供で。

嘉手納町が防衛局を誘致した経緯についての詳細なルポがあります。

「国策のまちおこし-嘉手納からの報告」
著者:渡辺豪
出版社:凱風社
定価:1600円+税
発行日:2009年10月30日

著者は沖縄タイムス記者。嘉手納町の行政が国によっていかにゆがめられてきたか、必読文献といえます。

まあ、私は嘉手納町にしろ伊江村にしろ、あるいは他の地にしろ県内移設には賛成できませんが。というより、日本国内に移設先を求めること自体に反対です。「現実的」なる単語を持ち出してしまうと、普天間基地を現在のままに置くのが現実的ということに結局はなってしまうから。
現に、現在普天間基地の滑走路の補修工事が行われていますが、これは米国の費用負担です。日本側が基地を提供するという日米安保体制からすれば、この(米国側による)費用負担は画期的なことかも・・・。また、よくある、大陸に睨みを効かせるとやらの地政学上のメリットを言う意見からすれば、普天間基地が今あってこのまま維持されることはメリットに違いないでしょう。そして、移設にかかる(新規の大規模土木工事などの)国費負担もない。

むろん、私は上記を逆説で言っています。政府がまとまらないくらいですから、有権者それぞれ、千差万別の意見はあってしかるべきであって、私は管理人様のご意見には賛成できない、というだけの話です。

はじめまして。
神奈川のブーゲンビリアです。
ブログ海鳴りの島から  からきました。

普天間は老朽化で使えない・・・グアムへ移転する
辺野古は・・・
自民党政権の時の
防衛利権、沖縄の土建屋利権で、
新基地をつくりたいのは米軍ではない、と思っています。

つまり、日米ともに、民主党政権になり、
「米軍再編」も縮小されてきた・・・
相模原では、キャンプ座間陸軍司令部も、第一軍団300人くるといいながら、前方司令部90人で計画中止です。(東京新聞12月9日より)
だから、普天間返還は当たり前、
辺野古は名護市民の選択でしょうか。
沖縄のことは、沖縄が決めることだと思っています。

でも、いつも沖縄ばかりに究極の選択を迫っている本土の人間として、申し訳ない気持ちです。

よけいなお世話ですね。失礼しました。

沖縄情報はマスコミでは、やらないのでブログ三昧です。




ウチナーへの裏切り

>3
アナタは、何処の人間だと問う私の質問には答えないで、人には町幹部への批判は実名でやれと、のたまう。おこがましい限りではないか?私は前に実名でタイムスに嘉手納への批判文を投稿したことがある。だから、知っている者は知っている。

アンタも町幹部のやり方は批判しているようだが、その態度を公に表明した事はあるのか?
町幹部は腐っていると言うしかないが、それ付き従う者しか居ない嘉手納の町民全体が非難に値するものだ。金の為に、永久に沖縄を軍事植民地にしたい権力の策謀に加担したのである。これはウチナーに対する裏切りである。

自分はどういう人間かを言わないで人を貶してくる事は、ニセ沖縄人の一味と同じアラシと判断する。これ以上の妄言は止めてもらいたいね。

嘉手納町幹部及び町民への批判は、直接、嘉手納町で実名で顔を見せて行って下さい。このブログを見ている人は何名いると思っているのですか。安穏と暮らしていない町民と幹部を一色単に
糾弾し、自分は逃げておいて苦しみを押しつける
発言はおかしいです。あなたに責任はないのですか。

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キー坊@ウチナー

Author:キー坊@ウチナー
沖縄本島中部、巨大な米軍基地を抱える町の生まれ。
齢を重ねるごとに、沖縄戦へのこだわりが強くなります。
曽野綾子・『ある神話の背景』は沖縄を究極的な軍事基地にする目的を持っています。「集団自決」は沖縄戦の集約された出来事だと思います。『ある神話の背景』は沖縄への抑圧・差別の集約文書です。

HP・「その『神話』の背景」(文献・資料集)
http://keybow.co

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