2012-01

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「体当たり」兵器だったという嘘

 前回記事に対する阪神さんのコメントで、マルレの出撃に携った沖縄本島の防衛隊員の証言を紹介してくれている。阪神さんの意図は、マルレの泛水方法の証言を紹介したかったのでしょうが、私が興味引かれることはマルレが何回も出撃・帰還を繰り返していたという証言にある。一元防衛隊員は次のように証言している。

 「…そうしてこの船舶特攻隊は、巧いこというんですな、実際面ではまったく効果ないんですが、大きな法螺を吹いてですね、今日は戦艦を撃沈させたなどといって、朝がたに帰ってくるんですな。……」(沖縄県史9)

 曽野綾子『ある神話の背景』では、陸軍水上特攻艇(マルレ)の事を次のように説明している。
 ……ベニヤ製舟艇に七五馬力の自動車用エンジンを載せ、速力ニ○ノットで、一二〇キロのが爆雷二個を装備し、夜間を狙って敵艦船に体当たりし、爆破沈没させる目的で編成されたものであった。……「三艇を一組として攻撃敵船腹にて爆破せしむるもので、隊員の生還は不可能である」と記されている。……(「集団自決の真実」p42)

 だが、この記述は真実でないと判っていたことである。
 『鉄の暴風』の執筆者・太田良博が、既に昭和四十八年七月琉球新報に連載した『渡嘉敷島の惨劇は果して神話か』(ni0615氏資料)の中で、吉田俊雄(元参謀、海軍中佐)の著書から引用して、次のように書いている。

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今も「さまよへる琉球人」

 「さまよへる琉球人」という題の記事の続きを年内で書いてしまおうと思っていたのだが、貧乏ヒマなしの典型から逃れられず、生活の為のなりわいに追われて、手を付けないままに新年も一週が過ぎてしまった。

 「さまよへる琉球人」という小説に関することをこのブログで取り上げる訳は、もち論自分が「琉球人」だからであるが、広津和郎のこの小説が取り沙汰された時期が約90年も前の大正末期のことである事と、現在においても、琉球人(沖縄人)はさまよえる存在であると私は思うからである。
 この小説には、作家をだます人間として、二人の琉球人と一人の内地人が登場するのであるが、何度もだます見返民世(嘉手苅信世)のあっけらかんとした明るい性格にはさほどの不快感を感じなかった。だが、作家の貴重な翻訳本を借りて行って、記念に貰っておきますと書いた葉書を寄こして消える(池宮城積宝)というもう一人の琉球人には不快感を感じたという。Oについて、作家と見返が交わすやり取りが以下のように書かれている。

 『君、Oがこう云つて来たが、あの本は僕の手に一冊しかない本なんだ。君から直ぐ送つて来るやうに云つてくれないか』見返が来た時、自分がそういうと、

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プロフィール

キー坊@ウチナー

Author:キー坊@ウチナー
沖縄本島中部、巨大な米軍基地を抱える町の生まれ。
齢を重ねるごとに、沖縄戦へのこだわりが強くなります。
曽野綾子・『ある神話の背景』は沖縄を究極的な軍事基地にする目的を持っています。「集団自決」は沖縄戦の集約された出来事だと思います。『ある神話の背景』は沖縄への抑圧・差別の集約文書です。

HP・「その『神話』の背景」(文献・資料集)
http://keybow.co

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