2017-03

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

作家・上原正稔の資質

 上原正稔は自分の肩書を「ドキュメンタリー作家」としている。英語で「document(ary)」とは、文書(の)とか記録とか公文書とかである。しかし、我々が普通に持つ「ドキュメンタリー」という用語のイメージは、例えば「、NHKスペシャル」、或いは朴壽南氏の「アリランの唄」などの記録映画にあると思う。

 上原正稔は80年代前半から米公文書館に保存されていた沖縄戦の記録フィルムを見つけ出し、それの購入資金を一般から募る「一フィート運動」を起案して、そのフィルムを編集して一般に公開するという運動を成功させている。よって、「記録映像作家」という意味で、「ドキュメンタリー作家」という肩書に相応しいだろう。

                  syounen umezawa
                        正稔と梅澤

作家・上原正稔の資質 »

スポンサーサイト

櫻井の「言論封鎖」文章

 山崎行太郎氏は、先々月から自ブログで一か月以上、ジャーナリスト・櫻井よしこの批判記事を連続的に書いていた。山崎ブログ過去記事を見てみれば、もう10年近く前から櫻井よしこ批判を繰り返しているようだ。
 2009年9月13日の記事では、櫻井のデビュー作であり、出世作である『エイズ犯罪 血友病患者の悲劇』(94年度大宅荘一ノンフィクション賞受賞)は、09年の時点で絶版になっており、薬害エイズ関係の櫻井の著書はその他にも多いらしいが、本屋に注文しても在庫なし、重版予定なしだったそうである。今はamazonでも中古でさえ出品がない。

 山崎氏の分析では、当時マスコミからエイズ犯罪の首謀者として、疑惑の目を向けられていた安倍 英(たけし)医師を追及し、テレビキャスターとして立場も利用しながら、興味深そうに、犯罪者として描くことによって自著を売り出そうとしたのではないか、という事である。
 安倍医師は業務上過失致死罪で起訴されたが、2001年第一審で無罪となった。識者の調査でも、安倍医師には犯罪性もなく、過失もなかったという弁護論が有力となっていたらしい。

 櫻井は最近は保守論客を自認して、国粋的な本を多数出しているが、山崎氏によれば、櫻井にはオリジナリテイーがなく、既に他の保守論者が言った事を倣って反復し、過激な調子で発言しているに過ぎないという。
 処女作でも、同様な手法で売り出したのだろうと思える。

週刊新潮2009の櫻井・梅澤   週刊新潮2009
    「週刊新潮」2009年7月16日号「日本ルネッサンス」 
 

櫻井の「言論封鎖」文章 »

直接命令はなかったと考える

 前回の記事から1ヶ月以上が経ってしまったが、申し訳なくも今その続きを書いている。

 和田氏が延々と、渡嘉敷島の住民自決について「隊長命令」があったとの推測を語っているのだが、いくら論理的・合理的に組み立ててみてもそれは憶測の域を出ず、明確な証拠資料を提示できなければ、曽野綾子らの言う赤松隊長の「自決命令」つまり「軍命」の存在を証明できたとは言えない。無理にそれが在ったと主張する事は、
「私は新らしい資料が何もない以上、感情論をたたかわす気はなかった。(中略) 赤松隊長が命令を出したという歴然たる証拠がない以上、そのように断定することは歴史をねじ曲げるものである。」(「新沖縄文学」42号〈1979〉)
という曽野の傲慢を許す余地を与える。


直接命令はなかったと考える »

軍命はあったか、なかったか?

 ちょっと前に、ナイチャーというHNのコメント者から当コメント欄に、「軍命」はなかったのだというしつこい突込みがあった。それに対して、私は言葉による命令は無くとも、「集団自決」は、軍隊に追い込まれた住民の「強制的集団自殺」であり、実質的「軍命」に等しいという意味の反論をした。だが、彼は言葉による狭義の「命令」だけが命令であるとごり押しするだけであった。こういう人間はああ言えばこういうやり方を繰り返すだけのアラシでしかないと判断して、最後の投稿を削除し拒否処置した。
 
 そもそも曽野綾子が、『ある神話の背景』(1971.10月より連載)を書いて沖縄攻撃に乗り出したのは、「住民は自決せよ」との隊長命令が無かったという確信を持ったが故のことであろう。曽野がいう隊長命令とは、言うまでもなく「口頭或いは文書」による明示的な自決の命令のことである。

軍命はあったか、なかったか? »

「集団自決裁判」の確定

 ようやくという感じで、21日に「大江・岩波裁判」の上告に対する最高裁決定が下された。当然のごとくと言うべきか、原告側上告は棄却され、原告・梅澤裕元座間味島隊長と赤松嘉次元渡嘉敷島隊長の弟の敗訴が確定した。第一審判決が2008年3月に下り、約半年後の2008年10月に第二審判決が出されて、いずれも原告の全面的敗訴であった。その後の高裁判決から最高裁決定が出されるまでに約2年半が経過している。

 何故こんなにも時間が掛かるのだろうかと実はヤキモキしていた。最高裁内部で、下審支持・被告勝訴の勢力と下審破棄・原告支持の勢力とで暗闘があり、それがもつれているので決定が遅れているのだろうか?その場合には原告上訴が支持され、被告敗訴の可能性が高くなるのではないかと不安であった。或いは単に、最高裁においても審理件数が溜まっているので、順番で時間が掛かっているのかとも思った。でも今は、それはどうでも良いことになった。

以下決定文 ↓

「集団自決裁判」の確定 »

«  | ホーム |  »

プロフィール

キー坊@ウチナー

Author:キー坊@ウチナー
沖縄本島中部、巨大な米軍基地を抱える町の生まれ。
齢を重ねるごとに、沖縄戦へのこだわりが強くなります。
曽野綾子・『ある神話の背景』は沖縄を究極的な軍事基地にする目的を持っています。「集団自決」は沖縄戦の集約された出来事だと思います。『ある神話の背景』は沖縄への抑圧・差別の集約文書です。

HP・「その『神話』の背景」(文献・資料集)
http://keybow.co

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (2)
関連著作の紹介 (73)
渡嘉敷島関連 (19)
座間味・阿嘉関連 (19)
奄美その他 (38)
曽野綾子論 (35)
基地 (55)
政局 (45)
自論 (40)
STAP問題 (17)
慶良間全般 (1)

FC2カウンター

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。