鳩山由紀夫首相に功績はあるか。
「最低でも県外」と口約していた鳩山首相であったが、結局アメリカ相手に合意したものは、自民党政権下で合意された「辺野古沿岸」への回帰であった。これは最悪の決定と言うしかなく、沖縄県民だけでなくヤマトの民衆にとっても見るに耐えない、醜い始末の付け方であろう。政権交代になった先の衆院選で民主党に投票した選挙民も、しなかった選挙民も鳩山政権に絶望、もしくは失望しているだろう。
社民党が連立離脱するのは理の当然であり、鳩山内閣不信任案に賛成するのも当然の成り行きである。だが、鳩山氏自身は「辺野古回帰」を決めた時点で、退陣を覚悟しているものと推測できる。選挙中に言った事と正反対の施策を行ったのであるから、それに対して責任を取らない程に厚顔無恥ではあるまい。
しかし、何で鳩山氏はこんなにも愚かにも思える決定をしなければならなかったのか?守旧勢力である官僚・マスコミ・アメリカ政府等からの激しい圧力が在った事は当然の事であるが、それにしても、これ程に全面的に屈服するかのごとき、露骨な沖縄への差別的決定をしてしまうものなのか。
この期に及んでも、鳩山首相を庇うのかと言われそうだが、首相は全国的に反米軍基地感情が最高潮に高まった現在、辺野古沿岸案へ回帰を決定してもそれが実現できる情況でなくなったと考えて、アメリカの要求を受け入れて「辺野古移設」を決定したものと私は想像している。それは前回の記事で、kyo氏の見解を紹介したように、米議会での「グァム移転」の為の予算承認の為に、新政権との「合意」が必要だったからであり、普天間基地全面返還の緒となる2014年までの海兵隊8.000人のグァム移転は是非実現しなければならない、という事情があったからという見解に私も同感するからである。
2006年に自民党政権下で「日米合意」が為されてからも、政権交代までに防衛省はその着工が出来なかったのである。日本全国だけでなく世界的注目も集まっている現在では尚の事、工事着工は難しいものに成っているだろう。辺野古を埋め立てる事は「自然への冒涜」と言った鳩山氏は、「合意」はしても本当はそれを実行する気は無いものと推測できる。
とは言え、鳩山内閣は沖縄県民・全国民を裏切るような決定をしてしまったのであるから、鳩山首相は退陣はしなければならないだろう。まだ政権に未練がましいところを見せているが、それは締めくくりの演技であって、参院選の前に辞職を発表すると思う。「官僚支配」「対米追従」からの脱却という政治理念を達成できなかったのかだら、自分の政治的使命の全とうは出来なかったのであるが、自分が汚名を着て政治生命を投げ打って、沖縄の米軍基地地獄からの解放・日本国の「官僚支配」「対米隷従」からの脱却の礎を作るという「高等戦術」を採ったのだと思える。
鳩山由紀夫首相の「功績」というものを考えてみるとすれば、一般的な評価ではゼロに等しいものと言うより、限りなくマイナスに近いものだろう。大きな期待を沖縄県民やヤマト民衆に抱かせて、最後の最後で裏切るような決定をしたのであるから、これは期待した民衆の「怒り」を誘うのに十分なやり方である。しかし、これくらいの計算を首相になるほどの人物がしてないはずないと思う。
鳩山氏は「米軍基地」についての全国民の「覚醒」を促したのではないかと思う。今まで無関心であったヤマト人に「普天間」を通じて、沖縄への米軍基地押し付けの実態を、意図的に認識させたのではないかと思うのである。ヤマト人に対してのみならず、沖縄のノホホンとした無関心派の連中にも自分の土地の実態を認識させたものと思う。つまり、私の言う「大和エゴナショナリズム」の存在を、沖縄の人間にもより広く認識させたのではないかと思う。
という訳で、私は政治家としての鳩山由紀夫を高く評しているのであるが、今や世俗的評価としての彼は地におちている存在になっている。一線からは退くしかないが、生きている限り、日本の政治状況に影響を与え続ける事は可能だろう。
社民党が連立離脱するのは理の当然であり、鳩山内閣不信任案に賛成するのも当然の成り行きである。だが、鳩山氏自身は「辺野古回帰」を決めた時点で、退陣を覚悟しているものと推測できる。選挙中に言った事と正反対の施策を行ったのであるから、それに対して責任を取らない程に厚顔無恥ではあるまい。
しかし、何で鳩山氏はこんなにも愚かにも思える決定をしなければならなかったのか?守旧勢力である官僚・マスコミ・アメリカ政府等からの激しい圧力が在った事は当然の事であるが、それにしても、これ程に全面的に屈服するかのごとき、露骨な沖縄への差別的決定をしてしまうものなのか。
この期に及んでも、鳩山首相を庇うのかと言われそうだが、首相は全国的に反米軍基地感情が最高潮に高まった現在、辺野古沿岸案へ回帰を決定してもそれが実現できる情況でなくなったと考えて、アメリカの要求を受け入れて「辺野古移設」を決定したものと私は想像している。それは前回の記事で、kyo氏の見解を紹介したように、米議会での「グァム移転」の為の予算承認の為に、新政権との「合意」が必要だったからであり、普天間基地全面返還の緒となる2014年までの海兵隊8.000人のグァム移転は是非実現しなければならない、という事情があったからという見解に私も同感するからである。
2006年に自民党政権下で「日米合意」が為されてからも、政権交代までに防衛省はその着工が出来なかったのである。日本全国だけでなく世界的注目も集まっている現在では尚の事、工事着工は難しいものに成っているだろう。辺野古を埋め立てる事は「自然への冒涜」と言った鳩山氏は、「合意」はしても本当はそれを実行する気は無いものと推測できる。
とは言え、鳩山内閣は沖縄県民・全国民を裏切るような決定をしてしまったのであるから、鳩山首相は退陣はしなければならないだろう。まだ政権に未練がましいところを見せているが、それは締めくくりの演技であって、参院選の前に辞職を発表すると思う。「官僚支配」「対米追従」からの脱却という政治理念を達成できなかったのかだら、自分の政治的使命の全とうは出来なかったのであるが、自分が汚名を着て政治生命を投げ打って、沖縄の米軍基地地獄からの解放・日本国の「官僚支配」「対米隷従」からの脱却の礎を作るという「高等戦術」を採ったのだと思える。
鳩山由紀夫首相の「功績」というものを考えてみるとすれば、一般的な評価ではゼロに等しいものと言うより、限りなくマイナスに近いものだろう。大きな期待を沖縄県民やヤマト民衆に抱かせて、最後の最後で裏切るような決定をしたのであるから、これは期待した民衆の「怒り」を誘うのに十分なやり方である。しかし、これくらいの計算を首相になるほどの人物がしてないはずないと思う。
鳩山氏は「米軍基地」についての全国民の「覚醒」を促したのではないかと思う。今まで無関心であったヤマト人に「普天間」を通じて、沖縄への米軍基地押し付けの実態を、意図的に認識させたのではないかと思うのである。ヤマト人に対してのみならず、沖縄のノホホンとした無関心派の連中にも自分の土地の実態を認識させたものと思う。つまり、私の言う「大和エゴナショナリズム」の存在を、沖縄の人間にもより広く認識させたのではないかと思う。
という訳で、私は政治家としての鳩山由紀夫を高く評しているのであるが、今や世俗的評価としての彼は地におちている存在になっている。一線からは退くしかないが、生きている限り、日本の政治状況に影響を与え続ける事は可能だろう。
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コメント
植民地主義
大和人=日本人へ
ならば米軍専用施設と自衛隊基地を交換しようではないか。
個人的には大歓迎である。
個人的には大歓迎である。
リキジンへ
沖縄県の基地負担:
米軍専用施設75%
米軍自衛隊共用施設23%(横田、三沢等含む)
国内軍事施設17%(自衛隊専用施設含む。辺野古に移設したら14%まで負担ダウン)
つまり、本土は国内の軍事施設を83%も負担している。
リキジンよ、被害者意識もほどほどにすべきだろう。
米軍専用施設75%
米軍自衛隊共用施設23%(横田、三沢等含む)
国内軍事施設17%(自衛隊専用施設含む。辺野古に移設したら14%まで負担ダウン)
つまり、本土は国内の軍事施設を83%も負担している。
リキジンよ、被害者意識もほどほどにすべきだろう。
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だから、「抑止力」等を口実として沖縄に押し付けたがるのだ。要するに、ヤマト人の沖縄に対する「植民地主義」という事である。この層は厚い。